Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編279. 沖縄の空気

2017年04月24日 | Shonan coast
 江の電の踏切越しに高台の住宅地を眺めている。個人的には好きな画像。最初はこの画像をアップさせるためにデジタルデュープのストックを探るなどをして湘南海岸シリーズを書き出したのだった。随分回り道をしたが、忙しいさなかには合理的な執筆方法だったか。
 連休には、湘南海岸を散策したい気分だが、その頃は、波がないし風景は退屈だしよいことがない。
 横浜に住んでいた頃は毎日のように午後遅くからJR-江の電のフリーバスを買って、湘南電車を使い藤沢から江の電に乗り換え鎌倉高校前で下車する。ここの海岸でひとしきりサーファー達を撮影すると、歩いて七里ケ浜のファーストフードで珈琲を飲み、稲村ケ崎から夕日を眺め、それから江の電で鎌倉に出て横須賀線で帰る。時には歩くのをパスして鎌倉高校前から一駅だけ江の電を利用する時もある。このときは踏切が見えるから後者だった。そんな散歩のなかで様々な風景に出会った。
 やはり日常生活の延長上に出かけられる風景がないと、気に入った風景に出会える確率は少ない。そう、何度もでかけられることが重要なのだ。
 今は京都暮らしだから、まあどこへ散歩しても気に入った風景に出会える可能性もあるが、みんな人工物ばかりで自然が少ないから私は飽きるんだよね。そこが湘南と京都の違いだと思われる。
 京都に住んでいてこういうのもなんだが、私って辛気くさい寺なんか行くよりは、サーフィンとかダイビングの方が気分爽快になるのよね。さて京都の家に吹き込む風の中に沖縄の空気を感じ取ろうとしている自分がいる。

稲村ケ崎
ニコンF4、AFニッコール35-70mm、プロビア400
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番外編278. 表記辞典

2017年04月24日 | Shonan coast
 さて二週間続いた私の50ページほどの短文の集合体である業績リスト作成の事務仕事もようやく終わる。
 それは昔文科省に提出した原稿を下敷きにしてのコピペと加筆なのだが、私の本に掲載したリストを使ってくれればプロ編集者の校正済みなのだから話は簡単だったのだが、様式が違うということでまた最初の一からやりなおしなのである。それでやりなおすと全部のページに編集校正結果が指摘され、まあ400カ所はあったか。
 普段から編集も含めて文章を書くことは多いが、はっきりいってそれは編集様式があまり統一されていない文章が多いことにがく然とする。学術論文は、表記をあまり問題にしないですから。表記で一番多いのは文字や文章の違いである。そのために表記辞典がある。そうした表記の正しい文章の最たるものが公文書である。
 以前裁判書の判決文を読む機会があった。それは私にとっては大変な名文に思われた。事実を正確に記述し、その上で何が、何処に違反が指摘できるかを筋道をたてて説明し結論に至る、そのプロセスは見事というほかない。
 これから先公文書を書くことはないが、後学の知恵で少し辞書ぐらいはみてみようと思い、これに関する本を二冊アマゾンに注文した。

稲村ケ崎
ニコンF4、AFニッコール35-70mm、プロビア400
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