先週沖縄から京都に戻り晩の涼しさに無防備に窓を全開して寝てしまったら扁桃腺炎になってしまった。それをひきずりながら福島に出向き、それが今日はようやく治ったようだ。それにしても京都は、多分もう残暑はこない、そんな涼しさが続いている、このまま秋を通過して一気に冬なのだろうか。
福島県裏磐梯というのは、筑波大学入学時のオリエンテーションで訪れたところであった。新入生ばかりだから、みんなお行儀よくわけあいあいの時間を過ごしていた。それから学生宿舎に入居し1ヶ月も大学生活をしているとお互いの正体がバレバレとなり、なんだただの大酒飲みの集団ばかりじゃないかという、よくある結論にたどりつく。以後大酒飲みたちと4年間を共にする大学ライフになった。その大酒飲み達とは、今も友達であり年に何回か飲み会がある。
大体大学の先生からして大酒飲みであり、二日酔いで授業にやってきて早く終わってくれたり、朝まで先生の赴任先の宿舎で飲みあかしてデザインを論じたりと、そんな話題は数多かった。現在では、先生が二日酔いでお酒の匂いを発散させながら授業をすると学生達がチクリチクリと事務に報告したりと随分つまらない時代になった。
それよりか今は学生達がお酒を飲まなくなった。私の教員経験でも、大酒飲みは1人だけ、あとはほとんど酔わないカクテル系だ。それも水に色がついた程度の。そんなのを私は酒とは呼ばないが。
そんなことを書いていたら、最近の私も夜ウィスキーをダブルでやるぐらいだ。私の世代の人間達だと、大いに酒を飲み、酔っ払い、それから仕事を徹夜でしたりする猛者もいた。今回の国際セミナーでもそんな猛者がいた。私の同僚なのだが、徹夜で最終発表用のレジメをまとめ、挙げ句の果てに机を抱えて寝ていたそうだ。
猛者の時代は、もうなくなったのか?。一人で孤独にWEBで見つけた推奨銘柄を堪能するなんていうつまらない時代だ。はっきりいって酒の味の違いは、銘柄ではなく値段だよ。値段が大きくも違えば製造過程も違うのだし、熟成期間だって全然違うのだよ。例えば日本酒の種類は多いけど、大吟醸など大半は醸造用アルコールを加味してあるので味はみんな一緒。それが全く入っていないのが純米酒。だからお酒といえば純米酒のことなのです。
そんな純米酒を、みんなでワイワイと飲み時間を気にしないではしゃぎ回るのが酒宴。だから安酒2時間飲み放題なんてアホらしくてね。
福島県裏磐梯
iPhone7s
ISO20,3.99mm,0,f1.8,1/474