Photoshopが露出不足の画像を拾ってくれたので、模様が見えるようになった。手のように見えていて手でない、不思議な生物だ。ウミウシは、後鰓(こうさい)類中で、貝殻が縮小体内に埋没、消失などした種の総称とWEBには記載されている。その後鰓類というのが軟体動物の総称というだけで、それ以上はWEBではわからない。軟体動物というのは蛸や烏賊などのカテゴリーだが、その上位概念は旧口動物で伊勢海老などが分類されていおり、さらにその上は海洋生物だって。模様は綺麗なのだが、いつも理解に難儀する海洋生物だ。
話題は変わるが、いつもプロジェクトの始まりはろくな図面がこない。何回もコピーしたものだったりして縮尺もいいかげんな地図が資料として渡されたりするが、もちろんそんなものは使い道がない。しょうがないから国土地理院の地形図などを調達したりすることになる。
先日その地形図がWEB上にあったので、これは便利な時代だと思ってダウンロードし、3DCG用の地形をトレースしていた。それが終わりようやく敷地図ができたので、Vectorworksで面積を算出した。1,151,264,379,406平方メートル!?・・・11兆???・・115万1264㎢だって!????。日本の国土の面積が約37万㎢だから、当然ありえない値だ。どうもWEBからダウンロードした地形図が臭い。
そこで地形図を買いに京大農学部脇の日本地図センターまで出かける羽目に。ようやく地形図をスキャンして信頼できるスケールの地図情報を確保した。調べてみたらペーパー版に対してWEB版の地形図は、100mm縮んでいる。やはりなっ!。ここは縮尺が明快なペーパー版を使うしかないだろう。
WEBの便利さを信頼していたらスケールアウトというとんでもない間違いを起こすところであった。もちろんGoogleなどは最初からあてにならない。結局スケールに自信を持って確認ができるアナログ的な方法に依存しなければならない。物事の最初なのだから、ここが違うと以後すべての作業の精度が狂い、まあ結果としてとんでもないことになるわけだ。
そう考えると、WEBの便利さあまりにいいかげんな図面や地図をよくみかけるが、世の中にはそうした地図であふれかえっている。いい加減であっても気づかないわけだ。
空間を扱う立場としては、いささか唖然とする話だ。
沖縄県座間味島ドラゴンレディ
NikonAE130,ISO125,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4,1/400