珊瑚を食べるレイシガイという巻貝である。つまりオニヒトデと共に珊瑚の天敵であり、沖縄の珊瑚も随分このレイシガイにたべられている。ダイバー達が駆除しているが早々にはなくならない。レイシガイに食べられたところが白くなりサンゴが死滅している状態。それが何故発生しているかはわからない。発生自体が何かの生態学的影響ではあるが、そのメカニズムは全くわからない。
海の中はわからないことの方が多い。例えばいまだに鰻がどこで産卵し幼魚になるかはわからない。鰻の養殖というのは、シラスウナギを捕獲してから養殖するわけであり完全養殖ではない。もちろん完全養殖の試みはされているが市場の商品には至らないようだ。それどころか、シラスウナギが国際自然保護連盟のレッドリストにされてしまった。もう鰻は食べられないという日もくるのだろうか。鰻があかんのなら穴子か・・・。だがあなごも鰻同様に幼魚を捕獲する必要があり完全養殖ではない。
我々が潜っている世界は、広大な海の至極ほんの一部分ですからね。
沖縄県チービシ諸島ラビリンス
NikonAW130,ISO125,7.8mm,f/4.3,1/800