Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編299.  移民社会

2017年09月08日 | field work

 このブログでウエダアツシ監督「リュウグウノツカイ」の話を書いていたら、実際に妊娠した女子高校生が朝日新聞デジタル版の記事になっていた。要約すると以下の通りである。

関西に住む高校3年生の少女が彼氏に強要されて1度だけのセックスで妊娠してしまい、退学になるのが怖くて学校には隠しとおし、気がついた頃には中絶期間を過ぎ、病院には遊びまわっていたんだろとつれなく受診を断られたが、結果的に出産した。」という記事である。

 妊娠すると退学になるという論拠のない高校の体質には唖然とするものがあるが、相手は日本人だから病気が感染する度合いは小さいので結果として産んで正解だったのだろう。私なりにいえば適切な対応だった。 

 つまりこのことは、結婚=出産という構造が、次第に崩れてゆく可能性を示唆している。そこから先は文化系の世界なので私が興味を持つ対象ではないのだが、私的にいえば人口構成が維持されれば、そうした従来の構造、いいかえれば法制度にこだわる必要もないのだろう。基本は人間あっての法律であり、それが逆じゃあね・・。

 従来構造を維持したがるのは国なのだが、それは世帯にまとめておいて方が徴税しやすいとか諸法制度が適用しやすいといったことであり、あまり生命の云々・・・という高尚な話ではない。これからも非嫡出子は増え続けるだろう。非嫡出子も認知されれば相続権が生まれるけど、大量消費社会で建築をはじめ何もかもが消費され陳腐化される時代に相続すべき庶民の遺産なんてあるのだろうか。

 それよりも国の維持とか経済の成長には、人口構成が重要になる。やはりアメリカのようにピラミッド型人口構成を維持するのであれば、日本も東南アジアからの若い移民を受け入れざるを得ないのではなかろうか。移民社会、古来日本は北方、南方からの移民社会だったから、特に今さら慌てふためくことでもないように思われるが。

 

福島県裏磐梯

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コメント
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