さてダイビングの画像に戻ろう。今回のダイビングで遭遇した魚達の幾つかを紹介しよう。私の魚図鑑part4というわけだ。
トップは、ハダカオコゼ。なんか海中のゴミをまき散らかしているようようだけど、この魚は半透明ということもあり、なかなかみつけにくい。私も最初は胴体後部を撮影しておいて、はてあれなんだろうかと思ったことがある。今回ようやく全体を捉えることができた。ああっ!、やはり魚でしたかだよ。つまりオコゼの一種で、オコゼは唐揚げにすると美味しいのだが、こちらは食べたという解説がない。そういうときは、まあ食べられる味ではないとみておいたほうがよさそうだ。泳ぐのが苦手であり、海草のように擬態行動をするとWEBでは解説されていた。光を当てると綺麗な透明感あるボディが浮かび上がる。
ロクセンスズメダイであり、太平洋の温帯から熱帯にかけて広い範囲で見ることができる魚だ。だからいたるところで遭遇する。時にはクルーザーのタラップあたりに群れていたりする。つまり昼の鍋を洗ったときの残りカスを頂こうというわけだ。つまり食い意地が張っていて何でも貪欲に食べるようだ。だから餌付けしやすいので、熱帯魚にも利用されている。なんでも食べる上に数も多いから、まあ海のカラスですね。餌があるかと思って口を開けている雑食系だな。
こちらはクロスズメダイだろう。奄美大島以南に分布するというから、本土ではみられない魚だ。幼魚は美しく観賞用とWEBには記載されているが、はてどんなんだったか。ロクセンスズメダイと一緒で雑食だからなんでも食べるようだ。これこそまさに海のカラスそのものだ。色は黒というより濃紺。私は、横位置は図鑑的なので、量感やボディの太さを実感できる正面とかアップで捉えるのが好きなんですよ。ニコンW300は頑張っている。
カマスベラだ。頭のあたりに微妙に色が出ていてこんなに綺麗だったとは意外だ。もともと綺麗な魚ではあるし今年の年賀状のモデル候補かな。頭の微妙な色合いはなかなか撮すのが難しいが、光がうまいことあたったので頭の微妙な色合いが描写された。ここはニコンW300が頑張った。同じデザインのボディであっても、どうも前機種ニコンAW130より現機種W300の方が画像が鮮明であったり、色が良かったり、シャープであったりとカラープログラムや仕様が向上している。そのことはこの機材を使い込むまでわからなかった。だから水の色も綺麗な描写になっている。このように性能が良くなったにもかかわらず、世間では誰も評価していないのだろうか。価格は3万円ポッキリと安価なのである。もっと評価されてもよい機材だと思うな。
ログにはオトヒメエビと記載してあった。ハウジングレスの小さなニコンW300で、これだけ撮れれば申し分ないと私は思うのだが。そんなわけで、新機種が出ない限り今の私の主力機材だ。といって水中機材はこれ1台しか持ってないけど。確かにニコンW300は画質が向上したのではないかと思われる。この珊瑚の下に冒頭のハダカオコゼがいたのだ。
これはクマノミの赤ちゃんなんですね。クマノミの住処は海草なのだけど、その海草を少し起こして下をのぞいたらいたですねぇー、赤ちゃん達が。こんな狭い隙間にはハウジング機材はとても入らない。ニコンW300と、今回から使用している小さな水中ライトが威力を発揮した。右手にW300、左手に水中ライトを持っているから、サイドから光を当てることができる。これはハウジング機材と、これにくくりつけたストロボのシステムではできない芸当だ。よし!、今度からサイドライティングで撮影しよう。あまり水中画像ではみかけない撮影方法だが、サイドライトの方が被写体が立体的に写るのですね。このやり方に挑戦ですね。
ヤッパいたよ!、7月頃の産卵期には凶暴化して巣に近づくモノは何でも襲ってくるというモンガラカワハギ科のゴマモンガラだろう。この時期は安心なのだけど、本来凶暴な輩だから遠くから望遠モードで撮影したら黒くなってしまった。ストロボがスイッチ一つでONになれば、胴体も描写できたのだけど、W300は一々画面を開いて設定するという操作が致命的な欠点なのよ。だから後処理依存。そこでphotoshopでトーンを一気にあげて眼とか胴体がわかるようにした。尻尾がノミ型なのが特徴で、体長50cm位で、この尻尾をみたら近寄らない方がよいわけだ。近寄らないというよりも、私は90度違いの方向に逃げますけどね。
尻尾の形からすればヤマブキベラだろう。オトメベラなどとの交配種もいるようであるが、ヤマブキベラも色が黄色とは限らず、新種のカラーを時折見かける。まあヤマブキベラとしておこう。綺麗な魚なのであり、私がダイビングで最初に覚えた魚の名前である。何故かこの時期は、ダイバーの回りにも近寄ってくるのですよ。多分危険ではないという魚の了解が生まれたのかもしれないし、あるいは餌と思っているのかもしれない。そうやって餌を貪欲にあさり肥えたところで、より大きな魚に食われて12月には、みんな魚はいなくなってしまうわけです。
独特の形はチョウチョウウオ科だ。その中のどれかというば、この科は43種類ほど沖縄にはいるので、模様から判断すればフウライチョウチョウウオだろう。いつも悠然と泳いでいる綺麗な魚なのだ。もうストロボが容易に発行できないと地上の光だけだから、ちとつらいですね。水中ではストロボのONとOFFは頻繁に行うのです。スイッチ一つでできるようにして欲しいですね。
色が綺麗なのはベラ科の魚だ。私は芸術系なので色には敏感なほうだが、WEB図鑑で調べるとヒメスジモチノウオかな。もちろん全体も撮影しているので、これをみてみると尾の形やお腹が赤いので、これだとおもうな。多分異種交配種などもいて、絵具を混ぜるように新しい色が登場してくるのではなかろうかというのが芸術系の見方だけど。
ログではホウボウと記載されていた。羽風の先端に色が入っており、それが沖縄カラーというのも面白い。通例は赤いホウボウが食用として知られていおり、釣り人達もしばしばつり上げるようだが、これは沖縄種だ。足があるので泳ぐというよりは海底をあるく感じだ。近寄っても逃げないほど暢気でかわゆい魚だ。こんなにピントが合いやすい被写体なのに、それが外れている、なんでだろうね。水中では初めてみた魚なので、あまりにも珍奇な魚で慌てたか。photoshopのスマートシャープでまあなんとか見られる程度に修正した。これは撮影者の腕が悪いとしかいいようがない。
沖縄県慶良間諸島
Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9