忘れないうちに書いておこう。
WEBでホテルや航空券を予約するのをはじめ、Amazonなどで買い物をしたり、会員だからパスキー入力をしたりと、今では当たり前に使われている。
そんななかで、誤入力は別としても正しく記述したにもかかわらず、画面が先に進まなかったり、間違った買い物につながったり、会員なのに手続きがおかしいではないか、といった場面に頻繁に遭遇する。つまり一言足りない画面がやたらに多い。そうした混乱の時間をあつめると結構な量になる。多分相手は使っているうちにわかるだろうという認識があるのだろう。そうした認識に最初から依存すること自体がそもそもの間違いである。
つい最近の例ではpeachの航空予約で、
「sale特価があるのか、ならばこれ!」、
と予約し画面が進むうちに座席指定や預け入れ荷物の画面が登場する。
「saleで席が指定できるのか、ならば座席ぐらい予約しておこう」
と思い、座席指定して支払い画面にゆくと、いつのまにか正規料金で計算されていてsale特価は適用されないWEB画面になっている。本来ならsaleで座席が指定できなければ、座席や預け入れ荷物の画面は出すべきではない。だから不適切な表示で航空券を購入していることになっている。それは詐欺である。いずれWEB画面の不適切な表示で裁判になるというケースも発生するのだろう。
こういう画面をみると、画面のデザインが実に下手くそといわざるを得ない。つまりsale特価は座席の指定ができないし預け入れ荷物もできないということが、なんの表示もされずに次々と画面は進んで行くのである。もちろんどこかに小さく書いてあるのかもしれないが、書いてあればすむというのはいかにも文科系発想だ。やはりデザインとして表現しないと相手には伝わらないのである。通例WEBの操作は、基本的にはチャートで示されればチャートで理解し進んでゆくのであって文字などは書かれてあっても読まない。文章とチャートの混在は、ありえない論理である。
こういうときは、sale特価、正規料金・・・、と価格一覧リストを図示し、オプションの使える、使えないをマトリックスにしたデザインにしておけば簡単だったし誤解もなかったと思う。要はpeachは、図示の方法つまりチャート化の原理がわかっておらず、デザインも下手くそということだ。当然わかっていないから勘違いを引き起こしてしまう。
このように、チャートの図示方法も論理の反映だし、それをどう伝えるかはデザインの話なのである。デザインとは論理の適切な反映であって、決して形や色の話だけではないのである。そういうことがわかっていない大企業のサイトが実は大変数多い。
そうしたサイトに遭遇すると、この人たちは大学で卒業論文をちゃんと書いたのかよと大学教授経験者は勘ぐりたくなる。それでも大学は出ましたと言い張るならば、チャートとデザインができない文科系といって区別しておこう。
使いやすいサイトをあげればApple、IBM、Amazonなどなど。画面のデザインが論理的だし、一言足りないということが、あらかじめ予測されて記述されている。そこが大切なポイントなのである。
つまりWEBデザイナーをコントロールできない、つまりプログラムもデザインもできない口先だけの文科系リーマンはWEBの世界に手をだすなと私はいいたい。それは混乱の種をまくだけだからだ。
構造と個別的な話の明快な区分、カテゴライズの設定、ユーザー心理の変化などの一般化、ということが正しく理解されないと、適切なWEB画面にはならないのである。
沖縄県慶良間諸島アイダー
Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9
ISO125,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4,1/100