今度は、ニコンF3にCarl Zeissのマクロ・プラナー100mmで撮影してみたポジフィルム画像をデジタルデュープしてアップさせた。ピントでも合わせ忘れたようなポジフィルムの柔らかさとシビアな被写界深度が渾然としていて私的には好きな画像だ。この暗さなら絞りは開放しかできないから被写界深度がすごく狭いわけ。多分赤い扉のあたりにしかピントは合っていない。photoshopでシャープをかけた以外は、デュープした画像のままだ。
ポジの元ネガは大変綺麗なのだ。それをデジタルデュープにするとやはり色や画質は相当落ちる。そこでphotoshopで回復させるわけだ。これ必需品です。
ポジフィルムをデュープした画像をみると、最初は何かさえないなぁーと思いガッカリするような画像なんですね。それがphotoshopで補正してゆくと、ポジフィルムの色がすごしずつ蘇ってくるわけです。蘇った画像をみていると、ヤッパデジタルのほうが綺麗だぜと思うのだが、長く見ているとようやくポジネガ・・・デュープ画像も綺麗だなと思えてくる。そうした見え方やわかり方ってライツのレンズを使っていたときのような感覚と似ている。つまり長く見ていられる画像であって、眼の色に対する慣れも加わり見慣れると、多分立体感も感じられるし飽きがこないのではなかろうか。それはデジタル画像では得られない経験だと思う。
ISO100のフィルムではこんな暗い市場の奥では、通例使えないと考えた方がよい。実際私も暗い市場のポジネガをみたら、ぶれている画像が多かったけど、昔はそれでもみんな工夫して撮影していた。それにしても、なんでこんな面倒な機材を使っているかといえば、やはりデジタル以上に綺麗なポジネガの美しさ、そしてモータードライブの感触!。
こんな暗いところなんか、最初からISO感度がオートでシフトするデジタル機材で撮ればよいのにといわれれば、まさにその通り。しかし、そうしないところが男の子のこだわりかな!。被写体を観察してどう撮影すればよいかを考えてから撮る、そしてカシャ!、キュィーーン!!、このメカニカルな機械の感触にはまるよ。
ついでに、もう少しフィルム画像を貼っておこうか。曇っているときのトーンが均質な画像の方が綺麗にとれる。つまりポジフィルムはラチチュードが狭いのだ。写り方は、デジタル機材と変わらないことがわかるでしょう。ただしフイルム代は高く、現像が必要だし、ブログ用にはデュープ撮影が必要と手間は盛大にかかる。もう少しフィルムを安くして欲しいな。法外に高いからみんなデジタルにいっちゃうんだよ。
那覇市福州園 Distagon25mm/F2.8、プロビア100
那覇市福州園 Distagon25mm/F2.8、プロビア100
那覇市首里 Macro Planar100mm/F2.0、プロビア100
首里 Macro Planar100mm/F2.0、プロビア100
那覇市牧志市場
NikonF3+MD4、Carl Zeiss Macro Planer100mm/F2.0、プロビア100
デジタルデュープ:EOS1DSmark3,EFmacro50mm/F2.8