Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak214. 面倒な時代

2018年11月25日 | diving

 

 

 水中は自然光を活かした方が綺麗だけど、それだけでは光が足りないときもある。ニコンW300は、どちらかといえば緑色系の感じもする画像なので、USBで充電する水中ライトの赤系の光を加えると俄然綺麗になる。私好みの色だといったらよいか。

 この機材に限らずニコンDfなども、画像をみると緑色っぽい。緑色を効かせるというのはモノクロ画像にしたときに中間トーンが綺麗にでるのだが、カラーでは赤系の色をホンの一寸だけ加味すると、メリハリが付いてなおかつ緑の発色がよくなるという私好みの色になる。ただし、これをやり過ぎるとえげつなくなるのだが。これは私的ニコンの使い方といっておこうか。だから携帯できて建物全体にほんの少しだけ拡散光がとばせる小さなライトが欲しいし、それがないときは、ボディの設定でカラー補正をするほかないだろう。

 他方で地上では、手元のニコンFとF3+MD4にリバーサルフィルムをいれて撮影していることが多い。そうしたフィルム画像で用いている古いニッコールレンズは、ムック雑誌が語っているようなクラシックな色とは考えておらず、今の画像表現の一つの方法にすぎないと私は考えている。どんなレンズを使っても光のあて方で色は変わるから、レンズの新旧が画像の色に与える影響に限れば関係性が薄いし、photoshopで補正すればどんな色にでもなる。だから新しいレンズに望む仕様は、鮮明な解像度と背景などのボケ方が美しければよいわけだ。

 どうしたら発色がよい綺麗な画像になるか。フイルム時代ならば現像所がしてくれたプロ作業を今は自分でしなければならないのだから、そういう面倒なことを自分で引き受けるという現実を進化とはいわないと思うよ。内実はプリントの概念や構造が変わっただけだろう。今は、そんな面倒くさい時代になってきた。

 そういえば、人間の心理もめんどくさい暇人が増えてきた。もうこだわりにこだわって、次から次へと面倒くさい枝葉的仕事を思いつく。そんな話を聞いていると、どうでもいいよ!、その程度のことは!!、と思ってしまう。私は物事は大きな骨格という全体構造が見えていて、その結果や効果に至る道筋が明快であればよいのだけど。

 だから私は、面倒くさい輩の枝葉の話なんかを聞くそぶりをして実は聞いていない。そのとき頭の中では、ニコンDfをいつ調達しようかなとか、ひょっとして後継機種の噂もチラホラあるので中古でもええかとか、いやニッコールレンズよりやはりツァイスだろうとか・・・。

 

沖縄県慶良間諸島アイダー

Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/80

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/50

 

コメント (4)
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