エキジットするとき私は、船のアンカーロープにぶら下がっている。安全停止もあるし、このほうが楽ちんなので。とはいいつつも、船のタラップを上がろうとする瞬間から、環境が水中から地上に戻ることによって、水中では浮力があるので感じなかったタンクとウェイトの重さが突然肩に掛かる。だからエキジットは、最後の力を振り絞ってだ。
異なる環境を行き来する宇宙飛行士も、地球へ帰還するときには、きっと重力の重さをずしりと感じるのだろう。ああっ。人間はなんと重たいのかと・・・。
あるとき、足からはずそうとしてフィンを下の海底に落としてしまった。それでとりに行こうとするとインストラクターにタンクをつかまれて引き戻された。そのとき水の流れがあったし、フィンがなければ水中では全く泳げないことを痛感した。あぶなかったぜ。
ダイビングは、一つ失敗し、そして一つ覚えて行くという一進一退に近い。まあこちらは下手なダイバーなんですぅー。幸い船の下を通りかかった叔母はんダイバーがフィンを上に放り投げてくれたので回収できたが。ダイビングは、エントリー(船や人にぶつからないように水に飛び込む)よりは、エキジットの方がはるかに難しい。
それにしても、ニコンW300は、前機種AW130と比べて画質が向上したようにも思われる。少なくとも地上の光が届くところ、つまり浅いところでは少し綺麗に進化した感じもするのだが。
沖縄県慶良間諸島カメハウス
Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9
ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/500