2016年後輩のU先生に誘われてロシアギジ島教会の研修と抱き合わせで、二つの国の世界文化遺産の街を訪れた。ウクライナのリヴィウとプーチンの故郷であるサンクトペテルブルグである。
リヴィウはチェコスロバキアと国境が近いこともあり、瀟洒なカフェでお茶をしているとヨーロッパといってもよいぐらい違和感のない世界だと思っていた。もちろんサンクトペテルブルグだって、ヨーロッパに近づこうとするロシアの空気があったし、唯一異なったのはロシアの入国にはビザが必要だった事である。
それが紛争当事国同士になってしまった。さらに世界経済を巻き込んで、経済混乱を引き起こしている。原因は、ウクライナの芸人上がりの大統領がNATOに入りたいといいだした事だ。何故彼はそんなことを言い出したかといえば、恐らく東部の親ロシア派の存在だったのだろう。長いことこの国は分裂状態が続いていた。そしてプーチンは、これに過敏に反応した。やはりウクライナは、ソビエト連邦時代の国家であったと再認識させられた。
今日本人がウクライナやロシアに入ることは出来ないだろう。当時はロシアで・す・か。見たことがないから出かけてみますか・・・、ぐらいの軽い気持ちだった。やはり海外の旅は、ゆくチャンスがあれば好機と捉え、躊躇なく出かけておくべきだ。
いつまでも出かけられると思うなよ、旅人の戒めだろうか。
EOS1DsMark3、EF28-300mm/F3.5-5.6
1)リヴィウ:ISO250,露出補正0,f13,1/400
2)サンクトペテルブルグ:ISO3200,露出補正0,f5.6,1/100