自分へのご褒美というわけではないが、前日の朝注文したニコンDfボディが翌日の朝には京都中央郵便局へ届いていた。価格.comが18万を切ったとこもあり、初値からの29%安はニコンプロダクトではお買い得か!?。ニコンの一眼レフボディを新品で買うのは、フィルム機材ニコンF4以来だ。
こちらは、キャノンEOS1D使いなので、ニコンだかサンコンだか、そんなものは知らんぜよという意識だが・・・。来年SONYのα7Rとツァイスレンズでシステムを作ろうとか、あるいはキャノンEOSRの次の機種などがでたら・・・、などと考えているから無駄な出費はしたくないが、調度オリパス・ミラーレスシステムが少し高く売れたので、その資金を当てた。どうせ今一番期待している水中機材ニコノスは発売されないだろうから、ダイビングでは手元のニコンW300でいいさ!、というあきらめ感もあって。
それに手元にAiAFニッコールレンズ、Aiツァイスレンズ、ネガ複写システムがあるので、今これを調達しておかないと、先々手元機材の機能の一部が使えなくなる可能性が出てきた。この機種が廃盤になったらお終いということだ。そうした汎用性こそはプロカメラマンじゃなくて、私のようなプロ研究者のツールとしては必要な措置だ。
具体的には、今のニコンZシステムではボディ内モーターがないので、 手元にある全てのAiAFレンズのオートフォーカスは使えない。またまたニコンレンズシステムにジレンマが発生しているわけだ。そんな危機感もあり、Aiレンズシステムが手元にあるので後にも先にも今ニコンDfのボディを調達しておくことが必須になってきた。当然こんな仕様の後継機種が今後発売される可能性は皆無。
ニコンDfボディは、大学勤務時代に大量のスライド複写で使ったし(ブログ2015年08月06日PEN LIFE1197. オールドニッコール、2015年07月08日PEN LIFE1190.マッサージ、2016年11月01日PEN LIFE1366.“The Nikon F”など)、その後律儀なことに事務室にお返ししてしまった。まあ大学の機材だったし、EOS1D使いには関心もなかったが、Dfのシルバーボディが今ひとつチープだったので今度はブラックボディにした。こちらの方が少し安い。
でっ!、こんなことをしてみたかった。つまりニコンF3+MD4とのフィルム&デジタルのハイブリッドシステムだ。さて、このシステムを担いでpeachのチケットが安くなった頃を見計らって那覇の街にゆきたいな。ニコンDfは、フィルム機材と同居できる希有なプロダクトトデザインだ。
ニコンDfは、イメージセンサーの画素数が低いなど時代遅れを指摘する人もいるが、工学の立場から見れば、それは違うのですね。画素数が低いほど明暗の光情報が多く拾えるから夜に強いし、あのSONYだって低画素数のα7Sを今でも発売しているわけですから。試みに夜撮影してみると昼間のように撮れている。もちろん画質は荒れるが、さすがISO204,800だけのことはある。
ニコンDfで古い可能性があるのはカラープログラムと推測。ここは最新のフォトショップで修正すればよく、実際使ってもあまり補正する余地はなかったと記憶している。どのみちフォームウェアのバージョンアップで解決できる話だ。だから、古いどころか優れものプロダクトである。特にネガ複写はAiAFマイクロニッコールレンズの60mm/f2.8が手元にあり、スライドビュワーの微かな光で撮影するから明暗の光情報が十分得られることの方が重要だ。ネガフィルムの解像度はせいぜい1000万画素程度だから、 Dfの1600万画素は十分でしょう。それに比較的バッテリーの持ちが良い。
まあ、J・スーラの絵画「グランドシャツトの日曜日」のような緻密な色の点描集積画像をのぞむならば、それはSONYα7Rしかないですけど、こちらは、J・キリコの絵画「Piazza d'Italia」の画像で十分よ。それは現実を越えて物事の本質を表現するという意味において、形而上学的ニコンDfというべきか。
SONYα6000,Carl Zeiss Vario-Tessar f4/16-70mm ZA OSS T*
ISO500,焦点距離43mm,露出補正-0.7,f/4,1/80
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