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フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編420. SONYα6000システム、全画素超解像ズーム

2019年12月21日 | Photographic Equipment

 日経MJ、ライフスタイルシリーズ家電マーケット展望、2019年11月27日4面見出しは「フルサイズ一眼0.3%増止まり、ミラーレス新企画もデジカメ不振」とあった。つまり前年比データでみると、レンズ交換型全体で12.5%減、フルサイズモデル販売金額ではキャノン7.2%減、ニコン13.5%減と、新たなレンズマウントで算入したが成果はでなかった、消費者が求めるカメラはなんなのかを真摯な態度で耳を傾けるべきだと結んでいる。

 私も、その通りだと思う。キャノンやニコンのミラーレス一眼といっても専用レンズがことのほか高価で種類もなく、しかもお財布に優しくなく、とても興味がわきません。1台ですべてをまかなうならば、バッテリーの持ちがよいこれまでのEOS1DsとLレンズで十分ですね。

 だから私はブログ・ニコンフリークで書きましたが、ニコンDfのバージョン2とか、W300に変わる本格的な水中機材ニコノスといったニコンフリーカー達の買替え需要に応えて欲しいですね。そこがニコンの有力な市場の1つのはずです。ヨーロッパにゆくとニコンを使用しているユーザは大変多い。

 そんな気配が今のニコンにはないので私は見切りをつけて、最近、沖縄へ持参するときも、そして諸々の接写も、SONYα6000システム。時折ニコンF3+MD4が加わりますが(笑)。

 α6000ミラーレスはボディが3万円代、浮いた費用はツァイスレンズへ。これが実際に使い出すと予想以上のコストパフォーマンスなのです。

 それは、かっての手の中に収まるミノルタCLEを思いだします。これにライツのレンズを付けると大変高性能だった経験があります。高画質でありながら、自分自身にとって適切な大きさや重さ、そして調達しやすさ、お財布への優しさ、といった幾つかのアイテムのベスト・バランスがあるでしょう。そうした負荷の少ない普段使いの機材がよいシーンをつかまえてくれます。

 今はテクノロジーの進化もあり、イメージセンサーがフルサイズだからよく映るという時代ではありません。むしろAPS-Cサイズだからこそ小さく軽量にすることができ、持ち出すことができて、振り回せて、撮影できる被写体だって多いはず。

 だからニコンがミラーレスをつくるならAPSサイズで小さな従来のニコンマウントを活かした方が、はるかに小さなシステムにできるのに、大きなフルサイズにこだわりマウントまで大きくし、レンズが巨大になるというあの論理は、ニコンフリーカーにとてってはメリットがなく、私には、あれって、よくわからない製品ですね。

 さて話を戻して、面白いのはSONYの拡大用のズームレンズの考え方。このズームレンズには3タイプあり、光学ズーム(レンズのズームことではない)、デジタルズーム、全画素超解像ズーム。

 光学ズームは、レンズそのものの性質で画像拡大撮影をする通例の方法。それを焦点距離を伸ばして読み込むのがデジタルズームであり当然画質は落ちる。その画質を落とさずに焦点距離を伸ばしプログラム補正をしたのがSONY独自の全画素超解像ズームというわけだ。

 ではα6000+ツァイスレンズで全画素超解像ズームを試してみましょう。

 jpg画像しか使えないので画像撮影サイズは6.2Mに設定、32GMのSDカードで4966枚撮影可能となるのもすごいが、レンズの焦点距離が4倍になるからレンズ最長焦点距離70mm×フルサイズ換算値1.5×ズーム倍率4倍=420mmと超望遠レンズの画角になるというアホらしさ。

 さて撮って出し画像(2.3MB)を図1で示しました。これを27インチモニターでみると、画像サイズが小さいこともあり解像度は甘く建築物の輪郭などが不鮮明、ただし遠目に見る限りでは絵になっていると判断してよいでしょう。

 まあ「超」の文字を冠するほどではなく「高」位でよいと思いますが、画質はデジタルズーム画像よりは向上しているらしいという程度かな。

 そこでphotoshopで、トーンカープ、彩度、カラーバランス、シャープ(強)の修正したのが図2。だからといって画質がよくなるわけではないですが見栄えはよくなります。

 図3で同様の画像をアップ。このブログのアップできる最大解像度は1024dpi、それ以外は未修正。そんな試みをするとやはり当然のことながら画像を拡大するのは、非常時の対応というべきだろう。やはり基本は光学ズームに多焦点レンズでしょう。

 海外へゆくときに、多焦点レンズE18-135mm(フルサイズ換算27-202mm)OSSのレンズを加えると飛行機の機内持込手荷物制限でEOSが持ち込めないときの代替として、あるいはどうしてもMac Book Airを持参しなければならないとき、長焦点SONYの2本レンズと2台のボディを用いたフィールド・システムが考えられる。

例えば・・・・

α6000,344g+10-18mm225g+α6600,503g+18-135mm325g+手元のMacbook air1,080g=2,477gとEOS1Dsより軽いシステムになる。

 最新型α6600もバッテリーの持ちのよさは魅力的だし・・・、値下がりしたら興味がわくかなぁー。

 余談ですが、通例メーカーからのメンテナンスやサポートメールには返信できませんが、SONYだけは返信可能です。そのあたりも他のメーカーの姿勢とは一歩違うことを感じます。

 

図1.全画素超解像ズーム6.0MB、未修正

 

図2.全画素超解像ズーム6.0MB+Photoshopで修正

 

 

図3.全画素超解像ズーム、L:6.0MB設定、未修正

 

 図4.全画素超解像ズーム、L:24MB設定、未修正

 

 

トップ画像:iPhon7、ISO40,焦点距離3.99,露出補正-1,f/4,1/2000

図1〜4.SONYα6000、Carl Zeiss Vario-Tessar E 4/16-70mm.

図1、図2.ISO100,焦点距離70mm×4倍,露出補正0,f/4,1/2000

図3.ISO640,焦点距離70mm×4倍,露出補正-0.5,f/4,1/2000

図4.ISO100,焦点距離70mm×2倍,露出補正-1,f/4,1/2000

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