オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

秘境知床、地の果てに棲む美麗・華麗・野性的なオショロコマ

2013-03-19 19:31:04 | 渓流魚、蝶、自然
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秘境知床、地の果てに棲む美麗・華麗・野性的なオショロコマ。

ある年の6月の終わり頃、知床林道の奧にある渓流、P川のオショロコマたちを撮影したことがある。

雨が降っていた。時々止むが結局終日雨 身震いする寒い日だ。

ここは滅多に人がこないせいか、とても自然度の高い美しい渓流だ。

知床の渓流の常で流程の短い山岳渓流がすぐ海に到達する。

そのため本来なら山奥に棲むイワナ(オショロコマ)が波打ち際で釣れることも知床の特徴だ。

この特殊事情からしばしば降海・遡上型オショロコマも見られる。


この渓流のオショロコマはいかにも知床らしい真紅の赤点紋理、赤い腹部、赤いヒレ、暗色調の体色で秘境知床の地の果てに棲む美麗・華麗・野性的なオショロコマと言える。





















































この日撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にリリースしました。




この日はもう、いたるところ新鮮なヒグマの糞だらけ。この付近はおびただしい数のヒグマがいる。

世界遺産登録に尽力された斜里町長牛来昌氏の最大の目的は営林局によるこれ以上の知床の無制限な森林伐採を止めさせることであった。

森が破壊されればやがて海も死ぬという概念も広く認識されつつあった。

結局、知床半島一帯の自然が世界遺産に登録され、以後知床のいわゆる開発行為は防がれることとなった。

これで知床では、美しいオショロコマの森が人間の手によって破壊される恐れは当面なくなった。

とてもめでたいことだが私の個人的な状況を考えると、面白くない面もある。

観光客や自然愛好家たちが一気に知床へやってきた。

急遽ありとあらゆる規制ができて長年知床を遊び場にしてきた私たちは以前のような勝手きままがやりにくくなった。

特に知床林道入り口に厳重なゲートが作られて、知床の自然の核心部の知床岬方面はおいそれと入れなくなってしまった。

知床五湖から知床大橋までは道道で網走土木現業所、そこからルシャ川までは斜里営林署の管轄する林道、そこからテッパンベツの番屋まではウトロ漁協の管轄道路であり通過にはそれぞれの許可がいるというとても複雑な場所だ。

同時にこの一帯は環境省や斜里町がさらに、こみいった複雑な規制・管理に関わっている。

道路は知床大橋付近から岬寄りは相当荒れ始め、落石がかなり多い。大規模な落石の危険が常にある林道だ。

そんなわけで今や一般の人たちが、この林道奧深くまで入ってゆくことは、事実上困難になっている。

恐らく、このP川の特徴的なオショロコマ画像が提示されるのはこれが最初で最後ではないかと考えています。


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コメント
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