オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

石狩川源流域に生き残った灰青色オショロコマ

2013-03-08 08:48:10 | 渓流魚、蝶、自然
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2006年7月2日。曇り。
石狩川源流域の小渓流に生き残った灰青色のオショロコマ

午後1時に北見の自宅を出発。石北峠を越え、石狩川上流域でまだ未調査であった小さな渓流にオショロコマ調査に出かけた。

かっては開拓農家などの集落があり、学校も神社もあったが山間の場所では農地の拡大もままならず、今は誰も住んでいない国道に近い場所だ。

こんな開けたところに一体オショロコマはいるのだろうか。

試行錯誤しながら小道を発見し、やっとその渓流に到達した。

やや笹濁りの小さな渓流。国道に近いせいか、遠くにひっきりなしに走る車の音が聞こえる。

砂防ダムが、少なくとも6基あった。こんな小渓流にちょっと造り過ぎだと思う。

石ころごろごろのダラダラ川でたまりが少ない。ちょっと見にはオショロコマが生息しているようには思われない。

実に釣りにくい川だ。各ダム下でもまったく魚信がなく、あきらめかけた頃、かすかなよどみ、たまりのある短い水域でやっと4♀が釣れた。他に幼魚2匹を釣り落とした。


腹は白く体色の基本色調は灰青色である。

赤点紋理はかすかで細かく目立たず、パッとしないくすんだ汚い色調の♀たちだ。







あまりに魚が少なく渓相もきわめて貧弱で、林道も荒れてきたので最上流の橋まではゆかず引き返した。

途中、送電線の下の笹が刈ってあり、なんとなくそこを歩いてゆくと思いかけず川に出た。


そこで良型オショロコマ3♂♂を釣った。1♂は針の返しをつぶしてバーブレスにしていたせいか撮影場所をさがしているうちに川に落ち逃げられた。

きれいな体つきでスマートで体高があり腹がやや黄色い。


赤点は鮮やかではないが灰青色の色調で、なかなか見事な♂だ。尾叉長は20cm 前後。

かなり魚が少ない川だが、こんな渓流によくぞ生き残っていてくれたといった感じのオショロコマ個体群であった。




ここのオショロコマは決して持ち帰るべきではない。

撮影させていただいたオショロコマたちはいつも通り全て丁寧にリリースした。




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コメント
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