![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/26/56ba9ffa4d3d62f799833b1789f66b37.jpg)
テレビドラマ「ハケンの品格」が人気だという。クレーン操縦士、ロシア語会話、助産師、剣道四段等いくつもの国家資格を持つ篠原涼子さん扮する大前春子なる高時給の派遣社員が主人公だ。北海道で活躍していた大泉洋さんの好演もありなかなかに面白い。冷静に会社を見ている派遣社員の意見は、確信を突いているだけにたじたじする正社員の姿は滑稽でもある。
ロバート B .パーカーの探偵スペンサーが登場する小説でキャロル・スローンの名が出てくる。キャロルは派遣か正社員かは存じぬが一流企業の社長秘書だったころ、タイプを1分間に80語、速記を1分間に120語の記録を作り業界の話題になったそうだ。どちらも経験がないのでよく分からないが、相当のスピードらしい。キャロルと個人的な付き合いのあるパーカーは、キャロルはサラ・ヴォーンに次ぐ大歌手と断言している。そのとおりで歌手として一流ならOLとしても一流というわけだ。
写真のアルバムはキャロルの64年のライブ盤で、ベン・ウエブスターとの共演が珍しい。キャロルが個人的に録っていたテープのせいか音は悪いが、いつもながらのキャロルのしっとりした情感あふれる歌声が聴こえる。驚いたのはベンで、どうしたのだろう全く精彩がない。オブリガートはキャロルのフレーズを邪魔しているし、キャロル抜きのワンホーンで吹く「ダニー・ボーイ」はヌード・ジャケットで売っているムードミュージックと変らない。どうにも品を欠いた格だけではいい仕事ができないようだ。レコード化されたのは77年のことだから、発売を見送っていたのは音が悪いせいだけではないのかもしれない。ベンは73年に亡くなっている。
ドラマで大前春子は相手構わず言いたいことを言う。派遣社員だけに会社へのしがらみはない。キャロルはダウン・ビート誌にジャズ評論も書く才媛でもある。レコード会社との関係から駄作でさえ褒める評論家と違い、歯に衣を着せぬ批評は痛快だった。それがキャロルの品格である。
ロバート B .パーカーの探偵スペンサーが登場する小説でキャロル・スローンの名が出てくる。キャロルは派遣か正社員かは存じぬが一流企業の社長秘書だったころ、タイプを1分間に80語、速記を1分間に120語の記録を作り業界の話題になったそうだ。どちらも経験がないのでよく分からないが、相当のスピードらしい。キャロルと個人的な付き合いのあるパーカーは、キャロルはサラ・ヴォーンに次ぐ大歌手と断言している。そのとおりで歌手として一流ならOLとしても一流というわけだ。
写真のアルバムはキャロルの64年のライブ盤で、ベン・ウエブスターとの共演が珍しい。キャロルが個人的に録っていたテープのせいか音は悪いが、いつもながらのキャロルのしっとりした情感あふれる歌声が聴こえる。驚いたのはベンで、どうしたのだろう全く精彩がない。オブリガートはキャロルのフレーズを邪魔しているし、キャロル抜きのワンホーンで吹く「ダニー・ボーイ」はヌード・ジャケットで売っているムードミュージックと変らない。どうにも品を欠いた格だけではいい仕事ができないようだ。レコード化されたのは77年のことだから、発売を見送っていたのは音が悪いせいだけではないのかもしれない。ベンは73年に亡くなっている。
ドラマで大前春子は相手構わず言いたいことを言う。派遣社員だけに会社へのしがらみはない。キャロルはダウン・ビート誌にジャズ評論も書く才媛でもある。レコード会社との関係から駄作でさえ褒める評論家と違い、歯に衣を着せぬ批評は痛快だった。それがキャロルの品格である。
こちらは梅桜はまだまだ先でありまして、今日は雪です。
「SPRING IS HERE」は4月ですので、今日は「LOVE IS HERE」にしますか。オークション同様どちらも縁がないようで・・・
(梅じゃないよな?)
キャロルの「SPRING IS HERE」(ダイレクト・カット盤)が
オークションに出ておりました、落札価格12000¥
ただ、傍観するのみでありました。(とほほ)
今週もたくさんのコメントをお寄せ頂きありがとうございました。
But Not For Me (CBS)
Subway Tokens (Baybridge)
Live at 30th Street (CBS)
数多く想いのアルバムを挙げて頂きましたが、以上の結果になりました。「Early Hours」、「スプリング・イズ・ヒアー」、「ア・ナイト・オブ・バラッヅ」、記事の「Carol&Ben」、そして私だけが一押しの(笑)「Out of the Blue」、キャロル・ファンには堪らないアルバムばかりです。機会があればベスト3と併せて聴いてください。キャロルの気品を感じるものばかりです。
向田邦子の妹さん、向田和子著の「向田邦子の青春」を読んだことがあります。写真多数でして中には水着姿もありました。そのページを開いたとき虎屋の羊羹を食べていたのですが、口の中で水羊羹に変りました。(笑)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000NIJ3CK/ref=pe_snp_3CK
向田邦子が水羊羹を食べるときのBGMにぴったりだといったとか...
オーディオファイルだったかな、オールド・シューズという彼女のアルバムが出ていたんですが、LP見かけないですね。
ルビー・ブラフが参加していることはすっかり忘れておりました。かつてトリオで再発したときは、まだオリジナルを入手できると思い買わなかった経緯があります。
CDがあるとなると買いでしょうか。今買わなければ一生聴けないような気がします・・・いや、待てよ、ひょっとしたらヤフオクに出てくるかも・・・これでは一生聴けませんね。(笑)
よく覚えてらっしゃいますね!
その通りです、セント・ジェームズやってます。
そこはかとなく漂う哀愁が、堪りません。
ルビー・ブラフの咽ぶようなラッパが、またいい。
>数年前に彼女の56年の初リーダー作が紙ジャケで出て
ストーリーヴィルの「Introducing」のことでしょうか?かつてジャズ喫茶で一度聴いたきりですが、確か先週話題にした「セント・ジェームズ病院」を歌っていたような・・・
MILLI VERNON のこのシリーズはヤフオクに数枚出品されておりますよ。1800円~25000円、値段付けるのは出品者の勝手ですが、25000円で入札者がいるのでしょうかね。ストーリーヴィルのオリジナルかと思いました。(笑)
>LP,CD同時発売でしたから
LPがあるのは知りませんでした。田舎ですからCD店にないと知らないままで終わります。ジョージ・ルイスの「オハイオ・ユニオン」が復刻されたとき、LPサイズのボックスでしたのでレコードだと思いました。急いで帰り、プレイヤーのスイッチを入れ、開けてビックリ玉手箱、CDでした。(笑)
>sony CD倶楽部
私も数枚持っておりますが、再発シリーズなのでしょうか。CDの発売状況に疎いだけに購入時によく悩みます。
>MILLIE VERNON
おお、Milli Vernon のやつも良いですか?
数年前に彼女の56年の初リーダー作が紙ジャケで
出て、異様に良かったのを思い出しました。
確かその年の、某けれや嬢のサイトでベスト3に
挙げたような記憶があります。
よしっ、見つけ次第、ゲットだ!!
>他のは、出来はどうなんだろ?
アルバム全部持っているわけではないですが、
良い出来ですよ。
CAROL SLOANE, LOREZ ALEXANDRIA, SHIRLEY HORN
BOBBE NORRIS, SUSANNAH McCORKLE, MORGANA KING
SHEILA JORDAN ,MILLIE VERNON は良いですね。
LP,CD同時発売でしたから、中古店で見かけたら
買いです。
>これって、そのシリーズのコンピ盤じゃね?
そうですね、このシリーズ+ビリー、ジョー、ワイリーの
CBS音源のコンピです。 このコンピは良いよ。
他にsony CD倶楽部からも、このシリーズが出ていたみたいですが、いまはどうなんだろう。
あの2枚組は好きでして、オリジナルと日本盤を持っております。
>通して聴くのはちょっと辛いかなあ。
私は4枚通して聴きます。こうなるとオリジナルの音がいいとかいう次元ではなく、クリスにコナされる世界です。(笑)
>クリスはベツレヘムよりもアトランティックの物
私の場合、これを比べるのは、淑女と娼婦を比較するも同じことであります、クリスは「昼は淑女の如く、夜は娼婦の如く」という理想に近いですからね・・・コントロールのきいたクールな表現、写真から窺える官能的な表情、いやいや堪りませんね。ハハハ、私が最も好きな話題に変りそうです。(笑)
一通り聴いてはおりますが、購入に至ったのはバスタブだけです。内容的にはいいのですが、当時のCDコンプレックスとジャケの印象から買わなかったのかも知れません。レコードだと数万円するオリジナルを平気で買いますが、CDの3200円はどうしても抵抗がありました。また、「アウシュビッツ・シリーズ」といわれるジャケのせいかもしれません。
今となっては貴重なアルバムばかりですので、復刻すると売れると思いますね。ヴィクトール・フランクルの名著「夜と霧」のようにロングセラーが期待できます。
>ガーシュウィン集は多くの歌手が挑戦しているだけに難しいアルバムですが、いい内容です。クリス・コナーと比べてはいけませんよ。(笑)
ああ、確かに・・・。
2枚組ってのがねぇ(笑)。
クリスのあのベタなヴォーカルを、通して聴くのは
ちょっと辛いかなあ。
そう言いながら、クリス・コナーは見つけりゃ
買ってるんで、だんだん買うものがなくなってきました。
どちらかというと、クリスはベツレヘムよりも
アトランティックの物のほうが好きなんですが、
皆様は如何ですか?
むむ、キャロルとロレツしか、持ってないなあ。
他のは、出来はどうなんだろ?
これって、そのシリーズのコンピ盤じゃね?
↓
http://www.amazon.co.jp/%E6%81%8B%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B0%97%E6%8C%81%E3%82%92%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A7-%E3%82%B9%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AB/dp/B00007LKRQ/ref=sr_1_8/503-0811905-3855117?ie=UTF8&s=music&qid=1173745313&sr=1-8
>3200円盤持っておりますので、復刻しないでくれ!(笑)
このヴォーカルシリーズ、ジャケットが暗いモノクロ写真で、
別名「アウシュビッツ・シリーズ」といわれています。
見かけたら買いです。
32DP 681 BUT NOT FOR ME/CAROL SLOANE
682 MY ONE AND ONLY LOVE/LOREZ ALEXANDRIA
683 ALL OF ME/SHIRLEY HORN
684 YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC/BOBBE NORRIS
685 AS TIME GOES BY /SUSANNAH McCORKLE
686 STARDUST/MORGANA KING
687 BODY AND SOUL/SHEILA JORDAN
688 ROUTE 66/VIVIAN LORD
689 OVER THE RAINBOW/MILLIE VERNON
690 NIGHT AND DAY/CARMEN LUNDY
>雅子さんの病気の情報は
さん付けとは・・・普通の人でよかった。様付けで呼ぶ私はやはり変態か?(笑)
>夏目雅子ちゃんとゴルフをしたことがある
いやはや雅子様をちゃん付けで呼ばれるとは・・・この世の人とは思えませんね。(笑)ただただ羨ましい限りです。
雅子様の母上小達スエさんが書かれた「ふたりの雅子」を読み涙しました。美人薄命とは彼女のための言葉だったのかと・・・私ですか?憎まれっ子世に憚るです。(笑)
>纏めて早く復刻してくれ!
3200円盤持っておりますので、復刻しないでくれ!(笑)
>Out of the Blue も
エー、アルバムと申しますのは内容は勿論ですが、ジャケットが重要なわけでして、エー、歌が聴こえてくるジャケなんざぁそうありゃしません。エー、そのような総合的観点から私がトップに挙げたわけでありまして・・・もう遅いか(笑)
「キャロル&ベン」は、僕が探していたころは、
けっこうヴォーカルに詳しい人に訊いても、
「いや、知らないなあ」「持ってないよ」
「そんなの、あるの?へぇ!」
という反応が多かったんですが、このブログに集う人では、
私、管理人さん、bassclef さん、TAKASHI さん、と
4人もいるわけですね!
こりゃ、史上最強のジャズ・ブログだぁ!!
>一番の自慢は「夏目雅子ちゃんとゴルフをしたことがある」・・これが自慢です。
一番の自慢は夏目雅子ちゃんが治療したのは、我が
母校の付属病院だったことです・・・・って、あんまり自慢にならんか。
でも、おかげで、(当時は栃木に出向中でしたが)
雅子さんの病気の情報は、僕らは芸能記者よりも
早くキャッチしていましたね。
・・「スプリング・イズ・ヒアー」が1番好きです。ローランド・ハナとジョージ・ムラーツの2人がバックで、ドラムレスです・・・
>>NARUさんの言われるとおりこれが最高に決まっています。ハナのピアノもいいし・・。
84年の六サテ盤は・・・いまどうなっているか?
その時、六サテで聴いていたのですが、盤を持っていないのです。(残念)
石塚さんは最近ご無沙汰です。再発お願いしたいですね。
石塚さんの事は今僕のBLOGに書いたアイリーンの時にお世話になりました。
それから、今はもうないジャズクラブ「バランタイン」の主催ゴルフがありました。
(「バランタイン」のオーナーは今NYのハーレムで評判の日本人、トミー・富田氏です。)
それにご一緒したことがあります。
その時のメンバーには、実は伊集院静氏と夏目雅子ちゃんがいました、写真もありますよ。(石塚さんから連想しました、いいでしょう、自慢話です。)
僕がいろいろな方々を存じ上げていると言う話があるようですが・・・一番の自慢は「夏目雅子ちゃんとゴルフをしたことがある」・・これが自慢です。
因みに彼女はジャズファンでした。そして結婚前に伊集院氏とよく一緒に聴きにきていました。
入院前まではね・・・。
あっ、話題が逸れてすみません、キャロル・スローンでしたね、どうも場外になってしまいます。
出直します。
>「スプリング・イズ・ヒアー」、「ア・ナイト・オブ・バラッヅ」
この2枚は未チェックなので、以前CD化の有無を
調べたことがありましたが、渉猟し得た範囲では
出てこなかったような記憶です。
CD復刻してほしいですね!
>オールアートの石塚氏
4438miles さんが、お知り合いだとか。
>TAKASHI さん。
その節は、「キャロル&ベン」の情報、ありがとうございました!
>2.Carol Sings (Progressive)
うん、これもいいね!
Cheek to Cheek なんか、最高。
>3.Subway Tokens (Moonbeam)
ピアノとの掛け合いが楽しいですね。
禿同!
ライブ・パフォーマンスならではの醍醐味ですよね!
キャロル・スローン大好きです。
ベスト3には、キャロル伯母ちゃんのアルバムも入れたかったのですが...
1.But Not For Me (CBS)
バスタブのキャロル、このCBSソニーのヴォーカルシリーズは良い!
纏めて早く復刻してくれ!
2.Carol Sings (Progressive)
Out of the Blue もLive at 30th Streetもいいでしょうが、
あえて違うのを選んでみた。
3.Subway Tokens (Moonbeam)
ピアノとの掛け合いが楽しいですね。
「スプリング・イズ・ヒアー」、「ア・ナイト・オブ・バラッヅ」聴いておりますよ。この2枚を聴いて感じるのは日本の録音技術の高さです。これだけは世界のトップクラスだと思います。日本のエンジニアは日本人の耳に心地よい音質というものを実に心得ております。難を言うなら選曲でしょうか。どうしても日本人好みのスタンダードに落ち着く。最近のヴィーナスしかりです。日本から発信する新しいアルバム作りがこれからの課題でしょうか。
バスタブとはうれしいですね。ガーシュウィン集は多くの歌手が挑戦しているだけに難しいアルバムですが、いい内容です。クリス・コナーと比べてはいけませんよ。(笑)
10年前に聴いたきりでしたか。当時はかなり出まわっていたと思いますが、いつのまにか姿を消した一枚です。ライブでのノリは抜群のキャロルですので貴重なアルバムです。これでベンがよければ幻の名盤殿堂入りですね。
>磨り減るから嫌だ
レコードはそう簡単に磨り減りませんが、繰り返しかけると腹が減ります。(笑)
「キャロル&ベン」、昔の知り合いが持っていて、聴かせてもらった事があります。
もう一回聴きたいと言うと、磨り減るから嫌だ・・。
貸してくれと頼んでら、絶対に嫌だ・・。
自分で買うからいいよ、ドケチと捨て台詞をはいてから10年以上たちます。
でもいまだに入手できていません。CDも出そうにないし・・。
今回の記事を読んで10年以上前の出来事を思い出しました。
それはありますね。スタジオよりもライブで本領を発揮する人です。それだけにマリガンをバックにしたモンタレー・ジャズ・フェスの音源が気になるところです。歌伴には定評あるマリガンですから悪かろうわけがないと思うのですが・・・アニー・ロスと比べて発売を見送ったのか?
>「バスタブのキャロル」
バスタブにキャロルが入っていると数倍売れると思うのですがねぇ。顔だけ出していりゃあ、体型なんかわかりゃあしません。(暴言多謝)
あ、「バスタブのキャロル」ですね。
あれも、いい。
>このCDのproducerとされているラリー・エルガートという人は、アルトなどを吹くビッグバンドのリーダー/アレンジャーで、
ああ、そうでした。
エルガートはあのアルバムのプロデューサーでしたね。
>だれか「Out of the Blue」に投票してください。(笑)
悪くないんですが、「Live at the 30th Street」に
比べると、やや硬い感じがしますね。
キャロルは、64年にモンタレー・ジャズ・フェスに
出演し、ギルド・マホーネス3+ジェリー・マリガンを
バックに歌って大好評を博したとのことですが、
この時のライブ音源が日の目を見ないものか、ひそかに
期待してるんですけどね・・・。
私はベンも好きですので、このアルバムには思い入れがあります。それだけに酔っ払ったプレイは残念なことです。
2、3位が私と同じですね。いよいよ意見が合います。1位は・・・だれか「Out of the Blue」に投票してください。(笑)
「Early Hours」は買い逃した経緯があります。そのうち再発されるだろうと思っておりましたが、再発はないようですね。今では「Carol & Ben」よりも貴重のようです。bassclef さんがこれを1位にしようとされていて 、25-25 さんも3位に挙げておられる。探さなければ・・・
CDが3200円の時代は、こんなに小さいものが何でレコードより高いのだろうと思いました。その偏見が買い逃した原因のひとつです。今のように1000円でしたら「Early Hours」を纏め買いします。(笑)
ラリー・エルガートはエンパイア・ステート・ビルのクラブにも出演しアメリカでは人気のようですが、兄のレス・エルガート・バンドのほうがレコードは多いようです。Goldmine のレコード・プライス・ガイドにはレスのレコードが多数掲載されておりました。CDよりも安い。(笑)
曲によって、大胆にフェイクするところが魅力あります。ちょっとハスキーな声も好みです。
「Carol&Ben」は知りませんでした。私はキャロルが聴ければいいので、ベンが多少酔っ払って(?)いても許せると思います(笑)。ベンも嫌いではないので、ベンはまた、他のアルバムで聴くことにしましょう。
①Live At 30th Street
②Subway Tokens
③But Not For Me
いやあ・・・25-25さん、相当なスローン好きですね(笑)ご紹介のEarly Hours(CBSソニー)をベスト3に入れてくるとは。実は、当方、これを1位にしようかな・・・と思ってました(笑)資料的なことを少し。
このCDのproducerとされているラリー・エルガートという人は、アルトなどを吹くビッグバンドのリーダー/アレンジャーで、1958~1959年頃から、キャロル・スローンを自分の楽団でも歌わせていたらしいです(米columbiaに何枚かはスローン参加盤があります)
この「Early Hours」は、ギター(2人いる)とベースとたまにセレスタ?が入るくらいで、ラリー・エルガート楽団がバックではありません。その隙間だらけの空間を、スローンがそれはもう・・・しっとりと、堂々と、しかもちょっとかわいらしく、唄ってます。
ギタリストは、ライナーによるとチャック・ウエインと、もう一人はビル・フィニングという人らしいですね。CBSソニーが発売したこのEarly Hours~当時はまだCDが3200円の時代です。その後、再発されたとも聞いてませんので、版権か何かで一度きりの発売とかいう契約だったのかもしれません。
スローン好きにはぜひ聴いてもらいたい作品です。
おっしゃるように飲み足りないのではなく、この時期不調だったのかもしれません。ビリー・ホリデイの歌伴では絶妙なオブリガートを入れておりましたので、キャロルとの共演も期待したものでした。まぁ、ベンはよくありませんが、キャロルは素晴らしい内容ですので買って損はなしでしょうか。
ハハハ、やはり「Live at 30th Street」がきましたか。2枚のCBSから私も悩みどこでした。ジャケで「Out of the Blue」に軍配をあげた次第です。
「Early Hours」のご紹介ありがとうございます。こちらはまだ未聴です。
70、80年代も多くの録音がありますが、私が挙げた「But Not For Me」はガーシュウィン作品集でして、トミフラの好サポートが光ります。でも太ったなぁ。(笑)
このレコードはスローンのマニア必聴盤です。ライブでのノリは最高ですね。スローンは it was very real to me と言っておりまして、ビッグネイムと共演した興奮のようすが窺えます。当日の演奏順に収録されているのかは定かではありませんが、前半のベンはよくありません。後半「ハニー・サックルローズ」でベンらしいソロが聴けますが、飲み過ぎたのでしょうか。いや飲み足りなかったのか。(笑)
既に喧々諤々のベスト、楽しみにしております。
キャロルは記事にありますように歌手として一流ですし、才能ある人です。大前春子といい勝負です。(笑)
これは、「Early Hours」というタイトルでした。
そのほか、70年代の
(4)「Sophisticated Lady」(All Art)
80年代の
(5)「As Time Goes By」(Baybridge)
なんかも、捨てがたいですね。
(3)と(5)のエンジェル・アイズを
聞き比べるのも、一興です。
「キャロル&ベン」は小生20年来の探し物アイテム
だったのですが、一昨年にTAKASHI さんから
下北沢のある中古店で通販で出品されているという
情報を得て、狂喜乱舞してゲットしたものです。
ご指摘のとおり、キャロルの歌唱は期待通りでしたが、
ベンのテナーは、「あれあれ、どーしちゃったの?」
という感じ。
原因として、
(1)酔っ払っていた。
(2)ライブ開始時刻に遅刻し、楽器の調整もままならない
ままに演奏してしまった。
(3)60年代中期のベンは、不調だった。
と、考えてみたのですが、同じ時期のベンの音源を集めた
「Ben Webster With Mike Renzi Trio」(LoneHill Jazz)
を聴くと(ダニー・ボーイも収録)、やはり似たような
感じなのですね。
よって、(3)と見ます。
キャロルは、スー・レイニーと並んで特に思い入れの深い
白人ヴォーカリストで、所有アイテムも16~7枚あります。
ベスト3は、
(1)「Live at 30th Street」(CBS)
こりゃ、ダントツでしょう!
これほどリラックスした雰囲気の、何度聴いても飽きない
ライブ盤を他に知りません。
(2)「Subway Tokens」(Baybridge)
ラストのアンダー・マイ・スキンの掛け合いが
ケッサク!!
(3)「Early Carol」(CBS)
おそらく、入手可能なキャロルの音源のうち、
最も早期のものでしょう。
ギタリストのラリー・エルガートのプライベート音源を
80年代末にCD化したもの。
ハッシャ・バイ、エンジェル・アイズのしっとりした
味わいは、20を少し出たばかりの少女の歌唱とは
とても思えないものです。
とうことで、50年代、60年代、70年代から
一枚ずつ選んでみました。
このレコード・・・持ってます。dukeさんも書かれているように、音はうんと悪いので、スローンのマニアの方だけ聴くべきレコードかもしれませんね。
裏ジャケに、スローンの回想が載ってます。「ベンのすぐ隣に立ってると(サックスの)ベルに入ってるみたいな感じなのよ」とか「楽器から出す波動?(vibration)が、まっすぐ私にぶつかってくるのよ」という生々しさで、ベン・ウエブスター(というビッグネイム)と共演した際の喜びが伝わってきます。
キャロル・スローンの(my)ベストは・・・また後日(笑)
いつもご覧頂きありがとうございます。
記事で紹介した「Carol&Ben」(Honey Dew)はキャロル・ファンにはお薦めしますが、ベン・ファンには聴かせたくない一枚です。
キャロルのベスト3、この1枚お寄せください。
今週もたくさんのコメントお待ちしております。
管理人キャロル・スローン・ベスト3
Out of the Blue (Columbia)
Subway Tokens (Expense Publication)
But Not For Me (CBS)