春に始ったテレビドラマが最終回を迎える時期で、その中に「プリマダム」があった。黒木瞳さんが主演で、若い頃目指したプリマドンナの夢を再び実現しようと、バレエのレッスンに励む内容で、9時台の笑いと涙のお決まりのストーリーなのだがなかなかに面白い。最終回は感動的でもあった。中森明菜さんが「母親 A 」で出演していて、「少女 A 」時代からの明菜ファンの小生は毎週欠かさず観ていた。
エロティックなジャケットが売りのヴィーナス・レコードから、32年生まれのエディ・ヒギンズのアルバムが大量に出ている。売れるから次から次へと出すのだろうが、どのアルバムもスタンダード中心の選曲で、確かに日本人向きではある。若い頃は VJ 盤でリー・モーガンやウエイン・ショーターと共演していて、ディキシー・バンド出身とは思えない、モダンなフレーズも随所で聴ける。ブランクもあり忘れられていた存在なのだが、日本でプロデュースし、再びの登場と相成ったようだ。
バレエのレッスン風景のジャケットに惹かれて買った一枚が「アゲイン」と題されていて、これもスタンダードのオンパレードだ。円熟した味わいと評価する向きもあるが、ホテルのラウンジのアクセサリーのようなもので、どうにも印象薄い。ブランク期間に練習を怠ったのだろうか、スウィング感がない。サビの利いていない寿司とでもいうのか、ヘアのないヌードとでもいうのか、ジャケット写真ほどの刺激はなかった。何かと忙しいこの時代、癒し系のソフトなものが求められているのかもしれないが、こういう作品ばかりがセールを伸ばしているのは寂しい。
「プリマダム」には元プロダンサーの小林十市さんも出演していてプロの妙技をみせてくれた。祖父は人間国宝の落語家、故五代目柳家小さんという家柄だ。同じダンサーの熊川哲也さんの著書「ドメイン」に、「バレエは一日レッスンを休めば自分にわかり、二日間休むと先生にわかり、三日間休むと観客にもわかる」という教示的な一節があった。バレエ、落語に限らず、一芸を極めるためには練習は欠かせない。
エロティックなジャケットが売りのヴィーナス・レコードから、32年生まれのエディ・ヒギンズのアルバムが大量に出ている。売れるから次から次へと出すのだろうが、どのアルバムもスタンダード中心の選曲で、確かに日本人向きではある。若い頃は VJ 盤でリー・モーガンやウエイン・ショーターと共演していて、ディキシー・バンド出身とは思えない、モダンなフレーズも随所で聴ける。ブランクもあり忘れられていた存在なのだが、日本でプロデュースし、再びの登場と相成ったようだ。
バレエのレッスン風景のジャケットに惹かれて買った一枚が「アゲイン」と題されていて、これもスタンダードのオンパレードだ。円熟した味わいと評価する向きもあるが、ホテルのラウンジのアクセサリーのようなもので、どうにも印象薄い。ブランク期間に練習を怠ったのだろうか、スウィング感がない。サビの利いていない寿司とでもいうのか、ヘアのないヌードとでもいうのか、ジャケット写真ほどの刺激はなかった。何かと忙しいこの時代、癒し系のソフトなものが求められているのかもしれないが、こういう作品ばかりがセールを伸ばしているのは寂しい。
「プリマダム」には元プロダンサーの小林十市さんも出演していてプロの妙技をみせてくれた。祖父は人間国宝の落語家、故五代目柳家小さんという家柄だ。同じダンサーの熊川哲也さんの著書「ドメイン」に、「バレエは一日レッスンを休めば自分にわかり、二日間休むと先生にわかり、三日間休むと観客にもわかる」という教示的な一節があった。バレエ、落語に限らず、一芸を極めるためには練習は欠かせない。
naru さん、ありがとうございました!
そうでしたか!
実は杉本さんは、4年ほど前に我が地元で
ライブを聴いたことがあります。
「この人、若い頃は相当もてただろうな」という印象でした。
演奏のほうは、ギターは素人の小生にも指が
もつれ加減なのがわかって、「ん~~ん?」って
感じでしたね。
その少し前に、世代的には少し上の中牟礼さんの
ライブを聴きましたけど、こちらのほうが
ハートに響くものがありました。
マイケル・ジャクソンはダイアナ・ロスの顔を理想としていたようです。さて、ミコの理想は?また、謎だ!
ヴイ、エイ、ティー、エイ、ティアイオーエヌ!・・・
はい!私も懐かしいです。
>pon さんも私もザ・ピーナッツの「スターダスト」を一番聴いておりますので、歳のことは・・・(笑)
あの、故ハナ肇が二人に肘鉄くらうヤツ(笑)。
小学校の頃の記憶が蘇ってきましたね!
ちなみに、「ザ・ヒット・パレード」は、
ミッキー・カーチスが司会をしていた最後の頃から
長沢純の頃までが記憶に残っております。
弘田三枝子さんといえば、30年近く前に
某ギタリストとのスキャンダルが話題に
なりましたけど、このギタリストの名が
どうしても思い出せません?
どなたか、ご存知ですか?
「砂に消えた涙」や「バケーション」は、オリジナルのミーナや、コニー・フランシスよりも弘田三枝子さんのレコードが売れたそうです。私も好きで随分聴きましたよ。アフターよりもこの時期の「パンチが効いた」という形容がぴったりのビフォーがいいですね。
pon さんも私もザ・ピーナッツの「スターダスト」を一番聴いておりますので、歳のことは・・・(笑)
弘田三枝子の特集やっていて17曲もかかってて真剣に聴いてしまいました。良かった~
歌、本当にうまい!パンチが効いててすごい!ただ、その「人形の家」の前の時(いわゆる整形前)のほうが歌、良かったな。って知ってる僕もやっぱり歳ですか(^_^;)
グリフィンは相当の好き物らしいですね。64年にドラム・バトルで来日した1人の話ですが、男性ファンがライブ後、楽屋を訪ねたそうです。翌日ホテルに来いというので、行ってみたら、ベッドの中から「カモン、カモン」。慌ててカム・バックしたそうです。プレイヤー名ですか?ローチ、マン、ヘインズ、フィーリージョー誰かです・・・お会いしたときにでも。
謎の失踪嬢のカム・バック後はどうなのでしょうね。高島忠雄さんの息子さんと噂があったようですが・・・若い女性ですからねぇ・・・噂の真相は?・・・これもお会いしたときに。(笑)あっ、そういえば72年のエロール・ガーナーのコンサートで、高島忠雄さんにお会いしたことがあります。背が高いのに驚きました。
25-25 さん、CDボックスの情報ありがとうございます。
ミコの復刻CDも団塊世代向けなのでしょうね。私が持っている「ヒット・キット・ミコ Vol 2 」には、ビリー・テイラーをバックに「サニー」、「ザ・メッセージ」2曲収録されております。是非このセッションの全貌を聴きたいですね。それにしても「人形の家」でカム・バックしたときは驚きましたね。医学の進歩というのか、化粧品の開発というのか・・・(笑)
巨人たちのいいところを全部吸い取っちまった
ような才能溢れるピアニストですよね。
ここ数年の沈黙は本当に残念でしたが、昨年あたりから
青山「ボディ&ソウル」などで、サイド参加でライブ活動を始められたようです。
今後の活動にこうご期待!
BGM・・・
「じゃずこれくしょん/ 弘田三枝子」
弘田三枝子さんの60~70年代のジャズ・アルバムの
復刻CDに、新作2枚を追加して8枚組のボックスで
最近発売になったものです。
¥18,900 也はちと痛いですが、買って損はないと思います。
長年欲しかった、ビリー・テイラー3と共演した
「MIKO IN NY」が含まれてるのが、嬉しい!
スケベと言えば、デビューしたばかりの頃の、大西順子嬢が、ジョニー・グリフィンを「スケベなじじい」とかなり、マジに言って、嫌がっていたのを思い出しました。確か、マウント・フジ・ジャズ・フェスティバルのテレビ・オン・エアー時だったと記憶しております。パブロ・ピカソもしかり!アーティストはスケベでないと、だめなのでしょうね!(笑!)でも、順子さんが、あれだけ嫌な顔したのだから、ジョニー・グリフィンは、相当強く言いよったんだろうなあ?!デューク・ジョーダンもおとなしそうな、渋いおじさんぽいけど、なかなかやるなあ・・・・・
今頃、大西順子さんは、どこでなにをしてるのだろう!?
モントルーライブの「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」大好きです。すいません、全然違う話題になってしまいました!
ヘイグ、ジョーダン、ドド・マーマローサ、共にカムバック後、好調なプレイヤーは何れもパーカーと共演しております。天才から受けた影響があるのでしょうか。
ジョーダンは当地でも聴きましたが、一曲終わるたびに立ち上がり、おじぎをしていました。ブランク期間は曲を書いていたというようなことを言っておりましたね。直会で同席したのですが、もう少し英会話勉強しておくんだったなぁ、と悔やみましたよ。パーカーのあれやこれや訊きたかったのですが・・・
昨年、チャリートと飲んだときにジョーダンの話になり、彼女は「スケベなオジさんよ~」と笑っておりましたね。これ以上は倫理審査コードにひっかかりますので書けませんが・・・危険な関係がお好きなようです。(笑)
させられた人としては、他にジョージ・ウォーリントンが
挙げられますね。
彼なんかは、バド・パウエルに対抗し得る数少ない
白人バップ・ピアニストのまま、人々の脳裏に
焼きついていたほうが、よかったように思います。
もう一人のパウエルへの白人カウンター・パートの
アル・ヘイグは復活して更に磨きがかかった感じですね。
この違いって、一体なんなのか、ほんと不思議です。
先述したハンク・ジョーンズのほか、デューク・ジョーダンや
ハロルド・メイバーンなんかも復活後なかなか
いい味を出しています。
ジョーダンにいたっては、タクシー・ドライバーにまで
身を窶していたといいますから、いったいどうやって
旺盛なジャズ・スピリットを維持していたのか、
興味深いですね。
ペッパーやロリンズは現役中に強制的、或いは自主的にブランクがあったのですが、ヒギンズはほぼ引退状態だったと思われます。昔とった杵柄とはいかなかったようですね。
ヴィーナスからは他にもスティーヴ・キューン、デニー・ザイトリンもアルバム出しておりますが、かつてのキレはなかったです。
長い間現役で自然に枯れていくのは素晴らしいことですが、若い頃肌も綺麗で美しかった女性が、突然シワだらけで表れてもなぁ・・・メル・ギブソン主演の映画「フォーエヴァー・ヤング」ではないのだから。(笑)この映画でビリー・ホリデイの The Very Thought of You が効果的に流れておりました。ラストは何度観ても涙、涙です。
ミュージシャンにとっては、引退時(又はブランク時)の過ごし方が、その後にすごく影響を与えると思います。
アート・ペッパーは麻薬療養所でモードとトレーンの研究をしたと言われています。
ロリンズが雲隠れ中に、橋の下で猛練習をした話はあまりにも有名ですね。
ブランクの期間に真剣にジャズと向き合っていたかどうかが、その後を決めるのではと思っています。
エディ・ヒギンズはブランクの期間、どのように過ごしたのでしょうか。
では、では、
ヒギンズは、VJ のハウス・ピアニストとしての役割でしたので、リーダー作は少なかったのでしょう。ヴィーナス作品に私と同意見の方がいらっしゃるのは嬉しいですね。パシフィック盤に「 The Hard Swing 」というジャケもハードなエロなら、中身もハードという秀作がありました。ヴィーナスにも望みたいところです。
私は隠れヅカファンでして宝塚の「ジャズ・マニア」のパンフレットは2種、確り持っております。これが本当の?(笑)
黒木瞳さん、天海祐希さん、古くは八千草薫さん、寿美花代さん、宝塚出身者は演技が上手いですね。
あっ、真矢みきさんが出演していた「アテンション・プリーズ」も観ておりました。(笑)
同感ですね。
カムバック後のヒギンズのヴィーナス作品は
何作か聴きましたが、どれも今ひとつインパクトに
乏しいですね。
気の抜けたコーラのような感じで、やたら甘くて
刺激がないのです。
かつて、ハンク・ジョーンズが日本プロデュースの
GJTで蘇ったので、「柳の下のドジョウ」を狙ったの
でしょうが。
ついでながら、ヴィーナスのあのワンパターン・エロジャケと
やたらと低音を強調した大音量の録音は、どうも
苦手です。
ヒギンズは、やはり60年代のVJ盤がいいですね。
「恋に恋して」なんて、何百回聴き返したことか。
何故もっとあの頃にリーダー作を沢山残して
くれなかったのか、と残念でなりません。
あ、「プリマダム」は私も観ていましたよ。
なにげに、ほのぼのと心温まるいい作品でしたね。
最終回の発表会で出演者のバレーがなかなか
上手だったのにも驚きましたが、主演の黒木さんは
そういえば宝塚出身でしたから、当然でしょうか。