♪ I left my heart in San Francisco high on a hill ...「This is a pen」で始まる昭和中学英語のレベルでも理解できる歌詞と、思わず口ずさみたくなるメロディ。ラジオから流れてきたのはリトル・ミス・ダイナマイトと呼ばれていたブレンダ・リーだ。今はなきテレビの歌謡番組に出演した松尾和子や雪村いづみ、シャボン玉ホリデーに登場したザ・ピーナッツもコーラスから歌っていた。
7月21日に亡くなったトニー・ベネットを聴いたのはかなり後だったと思う。♪ The loveliness of Paris It seems somehow sadly gray...ゆったりと歌い出すヴァースに引き込まれた。スケールの大きな歌唱、情景が浮かぶ表現力、ヴォリュームを上げたらスピーカーが破れるのではないかとさえ思わせる響き、どれをとっても一流だ。その後、ヴァースから歌うジュリー・ロンドン、カーメン・マクレイ、ブロッサム・ディアリー等々、数多く聴いたが、それぞれに魅力があるものの本家のドラマティックな展開に及ばない。
ベネットの訃報をきいて取り出したのはビル・エヴァンスとのデュオ盤だ。エヴァンスの歌伴といえばモニカ・ゼタールンドやヘレン・メリルがある。共にシンガーを盛り立てる控え目のピアノだが、こちらは歌伴ではなく対話なのだ。幾度もステージで歌い、弾いたお馴染みのスタンダードを阿吽の呼吸でリレーしている。エヴァンスのドキュメンタリー映画「タイム・リメンバード」で、ベネットは「エヴァンス以上に情感を表現できる者はいない」と語っていたが、それはベネットも同じである。歌詞に情感が入ってこそ曲が輝き、聴衆を引き込むのだ。
♪ When I come home to you, San Francisco Your golden sun will shine for me。サンフランシスコの太陽は今も燦々と輝くている。トニー・ベネットの名唱があったからこそ歌い継がれ、永遠に聴くものを虜にするだろう。シナトラがお金を払ってでも聴きたと言い、ビング・クロスビーは最高の歌手と評価した。ビッグバンド相手にマイク無しでも声が通る本物のシンガー、享年96歳。合掌。
7月21日に亡くなったトニー・ベネットを聴いたのはかなり後だったと思う。♪ The loveliness of Paris It seems somehow sadly gray...ゆったりと歌い出すヴァースに引き込まれた。スケールの大きな歌唱、情景が浮かぶ表現力、ヴォリュームを上げたらスピーカーが破れるのではないかとさえ思わせる響き、どれをとっても一流だ。その後、ヴァースから歌うジュリー・ロンドン、カーメン・マクレイ、ブロッサム・ディアリー等々、数多く聴いたが、それぞれに魅力があるものの本家のドラマティックな展開に及ばない。
ベネットの訃報をきいて取り出したのはビル・エヴァンスとのデュオ盤だ。エヴァンスの歌伴といえばモニカ・ゼタールンドやヘレン・メリルがある。共にシンガーを盛り立てる控え目のピアノだが、こちらは歌伴ではなく対話なのだ。幾度もステージで歌い、弾いたお馴染みのスタンダードを阿吽の呼吸でリレーしている。エヴァンスのドキュメンタリー映画「タイム・リメンバード」で、ベネットは「エヴァンス以上に情感を表現できる者はいない」と語っていたが、それはベネットも同じである。歌詞に情感が入ってこそ曲が輝き、聴衆を引き込むのだ。
♪ When I come home to you, San Francisco Your golden sun will shine for me。サンフランシスコの太陽は今も燦々と輝くている。トニー・ベネットの名唱があったからこそ歌い継がれ、永遠に聴くものを虜にするだろう。シナトラがお金を払ってでも聴きたと言い、ビング・クロスビーは最高の歌手と評価した。ビッグバンド相手にマイク無しでも声が通る本物のシンガー、享年96歳。合掌。
「A LIFE OF ART & MUSIC」は残念ながら見ていません。シンガーでなければ画家として成功しただろうと言われてますので、きっと素晴らしい画集でしょう。レディー・ガガの裸婦像は話題になりましたね。
サンフランシスコへ行ったことはありませんが、映画でゴールデンゲートが出てくると条件反射でこのメロディーが頭をよぎります。ラルフ・シャロンは多くの歌伴の経験からサンフランシスコがベネットにはまると感じたのでしょう。ベネットではなく他のシンガーが歌ったならここまでヒットしなかったかも知れませんし、多くのカバーもなかったでしょう。
シャロンはベネットの専属伴奏者になる前は、クリス・コナーやジョニー・ハートマンのバックで弾いていましたが、素晴らしいピアノですね。
ハードカバーの大判で、かなり分厚いその内容の素晴らしさに圧倒されたんです。あのトニー・ベネットはこんな素晴らしい画家だったんや!
水彩で描かれた作品には日本の金閣寺などもありますが、何と言っても素晴らしいのがミュージシャンたち。本人の特徴をこの上なく捉えてそっくり。愛情を感じる素晴らしいものです。
初めてサンフランシスコへ行った時、ゴールデンゲートを目にして、思わず「♪your golden su〜n will shine〜 for me〜♪」口ずさんでましたね。
あの歌、伴奏ピアニストだったラルフ・シャロンが見つけてきて、ベネットに歌うように薦めたそうですが、ジャズシンガーが唄ったものとしては最大のヒット曲じゃなかったでしょうか。
見事に天寿を全うされました。ご冥福を…
流石ですね。正解です。私はハル・アダムズの名前すら知りませんでした。調べてようやくジーン・ムーアヘッドを撮ったプレイボーイ誌のカメラマンだと知った次第です。3枚の写真をよく見ると同じカメラマンの視線だと分かりますね。
マスターは毎年8月は海をモチーフに選んだそうですが、今年は特に暑いのでウェストコーストのクールな風を誘いたいようです。
つい書いてしまいましたが、まずければ、コメントを削除してください。すいません。
お題の回答は、すぐにわかったような気になったのですが、なぜ今の時期かというのがよくわからず、悩んでいます。
多分、プレイボーイ誌のカメラマンとしても活躍したHal Adamsの写真をジャケットに使っているところが共通しているので、それが、だいたいの回答だと思います。
夏の暑い時期にウェストコーストのクールさを求めて飾ったのでしょうか。明日、マスターにメールしてみます。あっているかどうかと、意図をうかがいたいと思います。H・アダムスの方が、W・クラクストンよりも商業写真家としては、有名だったのかもしれません。
ベネットといえばサンフランシスコですが、以前拙稿で話題にした「夢破れし並木道」(Boulevard of Broken Dreams)はダイナミックで好きな曲です。この曲は西田佐知子や日野てる子、ザ・ピーナッツでヒットした「ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー」の盗作事件で世間を賑わしましたね。
やはりジャズファンの間で話題になるのはエヴァンスとの共演盤です。この二人だからこその大人の味わいです。
今日は「GROOVY」に行きました。ご存知の通り月毎に飾られる3枚のレコードですが、今月はアンドレ・プレヴィンのダブルプレイ、マーティ・ペイチのお風呂、カーティス・カウンスの「You Get More」です。共に色っぽい女性のジャケットですが、共通するものがあります。マスターに聞かれましたが、私は答えが出ませんでした。答えを知って驚きました。かなりマニアックです。答えが分かりましたら「GROOVY」にメールでお知らせください。
拙稿をご覧いただいている皆さん、答えが分かった方は是非「GROOVY」にどうぞ。2杯目のコーヒーは無料です。マスターの許可はいただいていませんが(笑)
男性ヴォーカルだと、マット・デニスや、ディーン・マーティン、ジョニー・ハートマンといった小唄派やクルーナーが好きで、トニー・ベネットは偉大な歌手だとは思うのですが、そうは聴いてきませんでした。
それでも、トニー・ベネットのアルバムは3~4枚もっています。スケールが大きく、振幅のある歌声は素晴らしく、ジャジーにも歌えて、アメリカを代表する男性歌手だと思います。ベネットが亡くなり、ポピュラー黄金時代の歌手は、いなくなり、寂しいですね。デュークさんにならい、エヴァンスとのデュオを聴こうと思います。
トニー・ベネットの魅力を語れずに、今一つのコメントで、すいみません。
トニー・ベネットがお好きな方は是非、その魅力をお寄せください。
Tony Bennett "I Left My Heart In San Francisco" on The Ed Sullivan Show
https://www.youtube.com/watch?v=hT5VOnaGRSU