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ドメスティック・バイオレンスやセックスレスなど、現代人が抱える問題を描いたテレビドラマ「ラスト・フレンズ」が人気のようだ。映画「スウィングガールズ」で、「ジャズやるべ!」と言っていた上野樹里が性同一性障害という難しい役を演じており、ベリーショートのヘアスタイルがよく似合う。毎週見ているが性同一性障害というよりレズビアンに近い設定のようで、連続テレビドラマでこの類のものを題材にするのは珍しい。
ジャズ界でレズビアンと噂された人にクリス・コナーがいる。真偽の程は定かではないが、独身であり、来日時に同行した女性マネージャーに寄り添っていたことからそんな説も流れたのだろうか。確かに知的であり凛としたクールさは、男が甘い言葉で誘いをかけ、手を差し伸べても振り払うような近寄り難い冷たさを感じさせる瞬間がある。スタン・ケントンのバンド出身で、先輩であるアニタ・オデイほど自由奔放ではないし、かといって影響を受けた同じケントン・ガールズのジューン・クリスティのような清楚なところもない。知的な不良といった感じで、時に退廃感が漂い突き放すようなハスキー・ヴォイスが魅力である。
アメリカには多くの作曲家がいるが、ジョージ・ガーシュインほどプレイヤーにもリスナーにも愛された人はいない。ほとんどのプレイヤーが一度は演奏しているだろうし、この作曲家がいなければジャズメンのレパートリーがこれほど彩ることもなかったであろう。当然ガーシュインの曲ばかり録音したソング・ブックも多く、なかでもクリス・コナーの作品集は特筆すべき内容である。録音に5ヶ月を費やし、ほとんどの名曲を網羅した2枚組の大作で、更に作曲年代順に編集しているのでガーシュインの曲を知るうえでのガイドブック的役割も果たしている。勿論クリスがアトランティックに残した13枚のアルバム中、ベストに挙げるべき作品だ。
ガーシュインの名曲「The Man I Love」は、「Some day he'll come along」ではじまる。レズビアンであっても愛や恋の歌は歌えるだろうが、クリスの歌には間違いなく男を愛したことがある切ないほどの女心を表現しており、とてもレズビアン説は信じられない。仮にそうであるなら愛した男からドメスティック・バイオレンスを受けたのが原因なのかもしれない。ドラマでは上野樹里が病気を克服する様子が窺えるが、いつか彼が来てくれる、という展開を見せるドラマも楽しみである。
ジャズ界でレズビアンと噂された人にクリス・コナーがいる。真偽の程は定かではないが、独身であり、来日時に同行した女性マネージャーに寄り添っていたことからそんな説も流れたのだろうか。確かに知的であり凛としたクールさは、男が甘い言葉で誘いをかけ、手を差し伸べても振り払うような近寄り難い冷たさを感じさせる瞬間がある。スタン・ケントンのバンド出身で、先輩であるアニタ・オデイほど自由奔放ではないし、かといって影響を受けた同じケントン・ガールズのジューン・クリスティのような清楚なところもない。知的な不良といった感じで、時に退廃感が漂い突き放すようなハスキー・ヴォイスが魅力である。
アメリカには多くの作曲家がいるが、ジョージ・ガーシュインほどプレイヤーにもリスナーにも愛された人はいない。ほとんどのプレイヤーが一度は演奏しているだろうし、この作曲家がいなければジャズメンのレパートリーがこれほど彩ることもなかったであろう。当然ガーシュインの曲ばかり録音したソング・ブックも多く、なかでもクリス・コナーの作品集は特筆すべき内容である。録音に5ヶ月を費やし、ほとんどの名曲を網羅した2枚組の大作で、更に作曲年代順に編集しているのでガーシュインの曲を知るうえでのガイドブック的役割も果たしている。勿論クリスがアトランティックに残した13枚のアルバム中、ベストに挙げるべき作品だ。
ガーシュインの名曲「The Man I Love」は、「Some day he'll come along」ではじまる。レズビアンであっても愛や恋の歌は歌えるだろうが、クリスの歌には間違いなく男を愛したことがある切ないほどの女心を表現しており、とてもレズビアン説は信じられない。仮にそうであるなら愛した男からドメスティック・バイオレンスを受けたのが原因なのかもしれない。ドラマでは上野樹里が病気を克服する様子が窺えるが、いつか彼が来てくれる、という展開を見せるドラマも楽しみである。
Sings Lullabies of Birdland (Bethlehem)
At The Village Gate (FM)
Sings The George Gershwin Almanac Of Song (Atlantic)
やはり「バードランドの子守歌」が一番人気でした。この曲のヴォーカルは多数ありますが、サラ・ヴォーンと二分する名唱です。
他にもアトランティック盤を中心に多数挙がりました。アトランティック後期は黒人節を売りにしたようです。クリスのチャレンジとも受け取れますが、穿った見方をすると売るための会社の方針ともとれます。やはりクリスは自身納得いくメンバーや選曲のほうがアルバムの出来としてはいいように思います。
何れのアルバムもクールで爽やかなクリス節を楽しめますので、アルバム選びの参考にしていただければ幸いです。
クリスは暑い日に一服のクスリにもなります。(笑)
中上健次のエッセイに、「破壊せよ、とアイラーは言った」があります。当時は旧態依然としたものを破壊することにより、新しいものが必然として生まれるものだと思っておりました。創造する意識がなければ何も生まれないことが当時は分からなかったわけです。いまどきの若い者は破壊する意識さえ持たないものが多いのではと思うことがあります。
身から出たさびとは、刀から出た言葉ですが、研ぐことにより刀と同じように感性も磨かれるのでしょう。違う刀も使わなければ錆びますよ。(笑)
高校時代は4人が5人、6人になり、マクリーンを聴きながら「Long Drink Of The Blues」でした。酔っ払うと「Demon's Dance」を踊りました。(笑)
ベツレヘム、アトランティックに比して話題にならない ABC ですが、Free Spirits に似たイメージのジャケに「Now !」があります。このアルバムはけっこう好きでしてよく聴きます。クリスに日曜はダメよ、なんて言われると頷きますね。(笑)
duke様、miles様
>しかし、今時の高校生は「クリス・コナーで一杯」こんな粋な遊びできないだろうな・・。
まず粋と言う事(これは文化です。)が理解できないと思います。
我々以上の年代は、学生運動などで壊すことに向ってしまった。旧体制を壊す事で新しい世の中が出来ると言う幻想の中にいたのだと・・・でもよく考えると破壊+創造がセットになっていなければダメ。
その事が中年になりやっとわかってきた。
でも時すでに遅し、我々を誤解しながら模倣する若者が大量生産されている・・・。
身から出たさびとはこのことだと思います。
若い頃トレーンに酔って暴れまわったツケですね。
ブログの趣旨から完全に逸脱した、馬鹿中年の戯言です。
失礼!退散!!!
高校時代のバンド4人で、我が家で練習したあと、「Free Spirits」を聴きながら、深夜これで一杯やるか!と・・・下戸の私だって、チビチビやりたくなる良い雰囲気でした。
しかし、今時の高校生は「クリス・コナーで一杯」こんな粋な遊びできないだろうな・・。
1962年シルバーと来日したときは、シルバーが目当てで、クリスは添え物として生で聴きました。
ベティー・カーターもキャノンボール6の添え物として聴きました・・・今じゃどっちが添え物だか(笑)
>数年後、思春期の高校時代、あの水玉模様のFree spiritsを間違って買い、しかたなく聴いていたら、やたらいい・・・目覚めた瞬間だった。
Free Spirits をマイルスさんに触発されて、
久々に引っ張り出して聴いてみましたが、確かに
なかなかいい内容ですね。
デイ・ドリームを除いては馴染みの薄い曲が多いですが、
そこがまた新鮮でいい。
アル・コーンの編曲・指揮による、ミディアム編成の
歌伴陣が、好サポートです。
1962年にシルバーと来日したときにご覧になっているのでしょうか。これが縁で、「セニョール・ブルース」を歌ったと聞いております。
At the Village Gate 以外は私と違う選択とは、いつものマイルス節が出てきましたね。体調が回復されたようで何よりです。
水玉模様を間違って買って、気に入ったのは海部俊樹氏です。(笑)
数あるガーシュイン集ではベストでして、録音に時間を費やしただけのことがあります。選曲で難を言うなら「Mine」が収録されていないことですね。クロスビーやジュディ・ガーランドが好む甘い曲なので取り上げなかったのでしょうか。因みにこの曲のインスト決定版はハービー・ニコルスと思います。
>ひどい時は買ったことさえ忘れている・・・
私と同じです。一流のジャズファンの証です。(笑)
私もクリスは好きな歌手でして、かなり集めました。ジャケではトップに挙げられた「Chris Craft」に同意です。船のジャケはベイカー等優れたものが多く、内容的にもクールさが消え、暖かみがありますね。
ガーシュイン集のジャケも素晴らしく、思わず後ろから抱きつきたくなりませんか。ミンクのコートの下は・・・等といらぬ妄想を描いております。(笑)
俺はカーメンだと言っただけだ!
としておいて・・・3枚は以下の通り。
1962年シルバーとやってきた・・・中学時代にはシルバーの添え物と思っていたが、数年後、思春期の高校時代、あの水玉模様のFree spiritsを間違って買い、しかたなく聴いていたら、やたらいい・・・目覚めた瞬間だった。
あの声質にやられたのだと思う。
ケントン3人娘の中では一番好きな声質なのです。
①Chris Craft
②Chris in Person
③At the Village Gate
番外で、Free spirits
duke様、皆様、こんばんは。
忘れていたのですが、Sings The George Gershwin Almanac Of Song 、持っていたのです。
記事の写真を見てあれっと思い捜したところありました。ガーシュインに取り組み内容も素晴らしい。ガーシュインに取り組む歌手の手本となる作品ですね。
これで形だけのベスト3が出来ました。(笑)
それにしても、この頃よくアルバムが行方不明(ひどい時は買ったことさえ忘れている・・・)になるのですが・・・中年性認知症の始まりでしょうか。(笑)
クリス・コナーは気になる歌手の一人で、集め始めるとLPやCDの再発も多いだけに次第に手元に集まりました。僕はクリスで好きなのは、彼女のスイング感、スピード感がよく出ているものなので、そんなムードのジャケもかっこいいものを選んでみました。
①Chris Craft (Atlantic)
②Chris in Person (Atlantic)
③At the Village Gate (FM)
です。Bethlehem盤やその他のAtlantic盤が悪いということではありません。とりわけ「Lullaby of Birdland」中の同曲は繰り返して聴いています。
>角を飛ばして丸く聴く
角を飛ばして丸く掃除する癖が出ました。(笑)
「小唄」の定義は、フェルマーの最終定理を証明するほどの難題です。日本人の感覚の「粋」とでも言うのでしょうか。その曲が小唄と言い切るのは暴論でして、I'll close my eyes にしてもブルー・ミッチェルが演奏すると小唄に聞こえますが、ミルドレッド・ベイリーが歌うと私は小唄には聞こえません。
これ以上は、この分野に特にお詳しい TAKASHI さんに聞いてください。(笑)
ガーシュイン集の伴奏陣は素晴らしく、トップの(CDは編集が違うようです)「Somebody Loves Me」は、25-25 さんがご指摘のようにミルト・ジャクソンの珠玉のソロが入りますので、おっしゃるように伴奏者に聴き入るのも分かりますよ。
25-25 さんがおっしゃるように、いろんな楽しみ方があるのがジャズです。ガーシュイン集は2枚組ですので、1枚目から聴くか、2枚目から聴くか、これだけでも楽しめます。
いえ、その、全部は聴いてません。ところどころ、です。
それにしても、
>角を飛ばして丸く聴く
>コナれた良い歌手です。
快調ですね(笑)。
>どうしても伴奏者の方に注意がいってしまいます。ダメダメですね
そうだ、ミルト御大が歌伴に参加してるんでしたね!
まあ、いろんな楽しみ方があって、それはそれで
いいじゃありませんか?
ミルトの歌伴アイテムばっかり聴きまくって、
歌伴する上での特徴、手癖なんかを考察してみるのも、
一興では?
よかったら、レポートしてくださいな!
私が所有の「バードランドの子守唄」も再発でして、大口開けてるジャケです。ちっと歯並びが悪いのが気になりますね。この場合、松田聖子のように歯科医と結婚すると綺麗になるようです。(笑)
元は10吋盤ですので、12吋に編集したときにこのようなぶつ切りになったのでしょう。
モノクロの顔を覆っているジャケは、10吋盤の「Sings Lullabys For Lovers BCP1002」です。
「Sings Lullabys of Birdland BCP1001」は同じモノクロでして、マイクに向かって口を開け、指を広げているものです。こちらは横顔ですので、歯並びは気になりません。(笑)
「バードランドの子守唄」「クリス」「ジス・イズ・クリス」は、
クリスのファンならずとも全部持っているという人は
多いでしょうね。私も、そうです。
(ただし、私のは再発LPなので、バードランドは
大口開けてるジャケのやつ。モノクロの顔を覆っている
ジャケのほうが、絶対いいと思う。)
ところが、この3枚、セッションを調べてみると、
53年12月録音、with サイ・オリバー楽団、6曲。
54年8月9,11日録音、with エリス・ラーキンス3、3曲。
54年8月21日録音、with ヴィニー・バーグ5、8曲。
55年4月録音、with ラルフ・シャロン、ハービー・マン他、11曲。
55年4月録音、with 上記+J&K、6曲。
これらが、ぶつ切りにされて3枚のアルバムに。
何故、もっとセッションごとに分かりやすく分類して、
アルバムにしなかったのか、不思議です。
クリスを飛ばしたとはいえ、良いところを聴いておられますね。よほど好きでない限り全部は聴かないものですが、角を飛ばして丸く聴くと miyuki さんや私のような選択になります。あっ、失礼、角はコナーではなくコーナーでした。コナれた良い歌手です。
バードランドのイントロは素晴らしいですね。私はこれでまいりました。この曲のイントロをサラと比べて聴くと昨日の横綱の睨み合いですよ。あれほど醜態は晒しておりませんがね。
>歌っているのですね。お聴きしたいわ~♪
私が家で歌うと急にテレビの音が大きくなります。(笑)
有名な盤だけは聴いているのですけど。
知的なヴォーカルという印象です。
抑制が効いているだけに、聴きやすいと思います。
Sings Lullabies of Birdlandの独自のイントロがいいですね。
Sings Lullabies of Birdland
Sings The George Gershwin Almanac Of Song
Tis Is Chris
>>いえいえ、歌詞カードが欲しかったからです。アニタと一緒に歌うことはできませんが、クリスなら歌えそうでしょう。(笑)
dukeさん、歌っているのですね。お聴きしたいわ~♪
苦手なヴォーカルに拘らずコメントありがとうございます。
クリスのこの1枚はやはり「バードランドの子守歌」でしょうね。よくサラのバージョンと比較されますが、軍配を上げるのが難しいほど、どちらも優れたものです。
テレビのお見合い番組で、最初はお友達からと言うのを聞きますが、苦手なヴォーカルも最初はお友達から気軽に聴いてください。いいものがたくさんありますよ。お友達→ラスト・フレンズ 記事とつながりました。(笑)
あ、そうか、これもアトランテイックでしたね。
CJCから出た、コンテ・カンドリ&ルー・レヴィの
「West Coast Wailers」との意味不明なカップリングの
2コ1CDで、持っています。
収納はカンドリのところに入れてますので、つい
失念してしまいますね(笑)。
duke様、皆様、こんばんは。
クリス・コナー・・・うーん・・・2枚しか出てこない。
「バードランドの子守歌」
duke様と同じです。ヴォーカル音痴でも良さがわかります。
もう一枚は、メイナード・ファーガソンとやっている「ダブル・エクスポージャー」
ヴォーカル音痴のため、なかなかアルバム名が出てきません。(泣)
もっと聴かないといけませんね。
クリスはあまりお好みではないようですが、その割には随分お持ちですね。(笑)
無機的な唄い回しは続けて聴くと飽きることがありますが、私はガーシュイン集を通して聴くほうです。このアルバムはオリジナルを買ったあとで、国内盤も買ったほど好きですね。原盤が減るからだろうって、いえいえ、歌詞カードが欲しかったからです。アニタと一緒に歌うことはできませんが、クリスなら歌えそうでしょう。(笑)
手元にディスコがありませんので、正確には分かりませんが、アトランティックで抜けているのは、「Sings Ballads Of The Sad Cafe」でしょうか。あと私が所有しているのは、日本で編集されたアルバムで、アトランティック時代のシングル盤を収録した「Misty」があります。こちらはCDでは入手できないようです。タイトル曲もいい内容ですが、イン・パーソンで歌っている「セニョール・ブルース」のスタジオ録音が収録されております。
気が付いてみればいつのまにか所有盤が増えてしまっていた
という感じですかね。
ビブラートを殆ど効かせないフラットな歌いっぷりは、
時に新鮮に聴こえることもあれば、ちょっと
食傷気味になることもある。
ガーシュイン集などは、通して聴くと
最後のほうはちょっとウンザリしてきます。
アトランティックのコナーを好む小生の選ぶ3枚は、
1)Village Gate
2)In Person
3)Witchcraft
他にアトランティック・コナーの所有盤は、
ガーシュイン集
Double Explosure
A Portrait of Chris
I Miss You So
Free Spirits
Chris Connor(ショートカット・ヘアのやつ)
He Loves Me, He Loves Me Not
A Jazz Date With Chris Connor
Chris Craft
13枚あるとのことですが、抜けてるのは
何でしょう?
この菜、ゲットするか!
ケントン・ガールズはアニタ、ジューン、クリスと其々に個性ある愛すべき歌手ばかりです。共通しているのは酒豪でしょうか。クールなクリス・コナーのお好みのアルバムをお寄せください。
管理人 Chris Connor Best 3
Sings Lullabies of Birdland (Bethlehem)
Sings The George Gershwin Almanac Of Song (Atlantic)
At The Village Gate (FM)
ベツレヘム、アトランティックと好みが分かれるところですが、私はレーベル毎に選びました。
記事中のレズビアンのキーワードでご訪問された方もおられると思いますが、こちらはその類のサイトではありませんので、レズ関係のコメント、トラックバックは一切お断りします。
個人的には興味がありますが、(笑)ジャズを愛する人が集うサイトです。
今週もたくさんのコメントをお待ちしております。