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新聞で毎日のように索漠たる事件が伝えられる中、イタリアの考古学者チームが、5,000年前に抱き合ったまま葬られたカップルの骨を発見したというロマン掻き立てる記事があった。その写真を目にしたときは言い知れぬ感動を覚えたものだ。いずれも歯の本数がほぼ揃っており、磨り減っていないため若くして死亡した男性と女性のものらしい。ロミオとジュリエットやアンデルセンの人魚姫のような悲恋だったのだろうか。どんな理由で死を選んだにせよ永遠の愛を誓い合った二人は、最期の瞬間まで幸せだったのだろう。
生前の二人はジャッキー&ロイのように目を見つめ合い仲むつまじかったに違いない。写真はおしどりデュエットの記念すべき55年のデビュー・アルバムで、オリジナルはストーリーヴィル10インチ盤で発売されたものだ。その後12インチ盤で再発されたときはジャケットも変更され、通称「顔盤」として知れている。ジャズ史上に残る大名盤であり、代表作と呼ばれる彼らのもう一枚のストーリーヴィル盤、通称「足盤」とともにジャズヴォーカル界におけるおしどりコンビのデュエット・コーラスを満喫できる。
キャプテン&テニール、マルコス・ヴァーリ&アナ・マリア、ヒデとロザンナ、ダ・カーポ等、男女のデュエットは夫婦が多く、どうやら一緒に活動しているうちに惚れ合うようだ。透明感ある歌声のジャッキー・ケインとピアノも上手いロイ・クラールの掛け合いは、昼夜行動を共にしているだけに阿吽の息に乱れはなく、そのコーラスは永遠の抱擁のように美しい。チャーリー・ヴェンチュラのバンド出身で、ビバップの洗礼を受けているせいか、モダンな唱法は垢抜けしておりデュエットの手本といえる。既にこの録音から半世紀を経ているが、彼らを超えるデュエットは聴いたことがない。
通常発掘体は調査研究のため分解してから元の姿に組み立てるそうだが、この「永遠の抱擁」と呼ばれている骨はそのまま保存すると聞いた。考古学でも永遠の愛を誓い合った二人を一時でも引き離すことはできなかったらしい。このアルバムに収録されている「時さえ忘れて」は、時を超えて結びついている二人を歌っているようだ。
生前の二人はジャッキー&ロイのように目を見つめ合い仲むつまじかったに違いない。写真はおしどりデュエットの記念すべき55年のデビュー・アルバムで、オリジナルはストーリーヴィル10インチ盤で発売されたものだ。その後12インチ盤で再発されたときはジャケットも変更され、通称「顔盤」として知れている。ジャズ史上に残る大名盤であり、代表作と呼ばれる彼らのもう一枚のストーリーヴィル盤、通称「足盤」とともにジャズヴォーカル界におけるおしどりコンビのデュエット・コーラスを満喫できる。
キャプテン&テニール、マルコス・ヴァーリ&アナ・マリア、ヒデとロザンナ、ダ・カーポ等、男女のデュエットは夫婦が多く、どうやら一緒に活動しているうちに惚れ合うようだ。透明感ある歌声のジャッキー・ケインとピアノも上手いロイ・クラールの掛け合いは、昼夜行動を共にしているだけに阿吽の息に乱れはなく、そのコーラスは永遠の抱擁のように美しい。チャーリー・ヴェンチュラのバンド出身で、ビバップの洗礼を受けているせいか、モダンな唱法は垢抜けしておりデュエットの手本といえる。既にこの録音から半世紀を経ているが、彼らを超えるデュエットは聴いたことがない。
通常発掘体は調査研究のため分解してから元の姿に組み立てるそうだが、この「永遠の抱擁」と呼ばれている骨はそのまま保存すると聞いた。考古学でも永遠の愛を誓い合った二人を一時でも引き離すことはできなかったらしい。このアルバムに収録されている「時さえ忘れて」は、時を超えて結びついている二人を歌っているようだ。
ロイの妹、アイリーンのことです。
これを次回、私はBLOGに書くことにします。
またネタのトリガーを頂きました。
悪しからず。
Jackie And Roy (Storyville) 足盤
やはりこの1枚でした。2位以下は好みが分かれましたので選出できませんでしたが、ジャッキー&ロイの2枚目を選ぶときに皆さんが挙げられたアルバムを参考にして頂ければ幸いです。
記事にあります「永遠の抱擁」と呼ばれている骨はネットでもご覧頂けます。5,000年前の物語が見えるようです。
皆さん「Fのブルース」で、ロージーことローズマリー・クルーニー(俳優ジョージ・クルーニーの叔母)のベスト3投票中です。開票前からベスト1が決定しています。今週のジャッキー&ロイと同じです。(笑)
今回はロージーを取り上げかしたが・・。
次回は凄い出会いを考えています。
誉め言葉とおだてともらい物に弱い4438MILESでした。
今月号では7サイト紹介されておりますが、切り口は違えどジャズへの愛着を感じるものばかりです。一際目を引くのはアニタとのダイレクトな出逢いのブログ。アニタファンの嫉妬と羨望の眼差しが見えるようです。嫉妬攻撃の際は北からミサイル飛ばして援護しますのでご安心を!(笑)
用心、用心、近々、DUKEさんのBLOGにも依頼が来ること間違いなしです。
でも、しみじみと「たかがジャズ・されどジャズ」ですね。
お持ちの二枚で十分ジャッキー&ロイを堪能できます。ジャズの流れとスタイルの変化に機敏に反応しているお二人ですが、正直申して録音がよくなるほど内容は低下するというジャズ界のジンクスどおりです。
>「向こうから来るのは誰だい?」・・「良く、見ると、ジャクソンだ」
「隣で挨拶しているのは誰だい?」・・「礼ブラウン」
BGM は、このお二人の名演「THAT’S THE WAY IT IS」です。
皆さん、4438miles さんの「Fのブルース」が、ジャズ批評誌3月号で紹介されております。是非ご覧ください。生きたジャズの話題満載で、私が度々ネタを拝借しているサイトです。
デュエットもいいものです。この理想的なデュエットを聴くとつい「銀恋」あたりを歌いたくなりますね。miyuki さんでしたらヒデとロザンナの「愛の奇跡」でしょうか。一度デュエットしたいものですね。あっ、私は「愛の化石」でした。(笑)
>Jackie And Roy (Storyville)
25-25 さん同様、これです。「足盤」は後ほどmiyuki さんのサイトに画像アップしますのでご参考に。
25-25 さん、TAKASHI さんがご紹介くださいましたように1枚あります。レーベル名は記載されていないようですが、Fresh Sound です。
精神を病んでいたのは確かですが、泣きの人ですから笑顔が似合わなかったのでしょう。笑って泣かれてもなぁ。(笑)
TAKASHI さん、笑いのクリスのご紹介ありがとうございます。
笑っているのはこの1枚だけのようですね。ほとんど楽器を手にしているか、タートルネックです。デクスター・ゴードンのコペンハーゲン盤のジャケを見たときはクリスかと思いました。(笑)
それもかなり最近、ここ10年位で求めたもので・・
屁理屈のこねようがありません。
ベスト3以前でして・・・二枚ではベスト3にもならないでがんしょ!
どうも最近のDUKEさんは曲玉が多くて、手こずるなあ・・屁理屈派の代表幹事、交代しましょうか?
ところで、先日の日曜日、横浜は関内の有鱗堂ギャラリーでジャズのイラスト展(120人が120点を展示)があり覗きに・・・そこで思わず笑うイラストが・・・新人の作品で25さんが思わず欲しくなるような、ミルト・ジャクソンのイラスト、そしてお題が最高!
「向こうから来るのは誰だい?」・・「良く、見ると、ジャクソンだ」とのたまう。
ひょっとしてこれ、DUKEさんの作品ではと疑ったしだい。
今回は言うことが無いので、舌を出して帰ろうっと。
TAKASHIさん、ご教示ありがとうございます!
確かになあ、オーラがないねぇ・・・。
Jackie And Roy (Storyville)しかもっていないので
BEST1ということで、失礼致します。
>ソニー・クリスのジャケ写で、笑っている顔のものを
>見たことがないのですが、なんででしょうね?
Sonny Criss In Paris のBOXでは笑っていますよ。
笑うとただの貧相なおっさんに見えるので使わないのでしょう。
http://thomasia.free.fr/lpdisco.htm
「1枚だけ」選ぶとしたら、間違いなくこれでしょうね。
ところで、前スレの話題で申し訳ないのですが、、、
ソニー・クリスのジャケ写で、笑っている顔のものを
見たことがないのですが、なんででしょうね?
精神を病んでいたのかな?
だから、ベストを選ぶまでに至らないのです。
そこで、dukeさんのベスト3の中から、
Jackie And Roy (Storyville)を、まず聴きたいと思います。
私が推した3枚を聴いておられるなら充分と思われます。私も辛うじて 25-25 さんが挙げられたヴァーヴは聴いておりますが、70年代以降はせいぜい2,3回聴いた程度です。正直言って手元に置きたいほどではありませんでした。
卓越したミュージシャンほど初期に傑作を残すものです。これはジャズに限らず全ての分野でも言えることと思います。特に文学では、処女作を超える傑作はそうざらにありません。これを超えることができるのは天才と呼ばれる数少ないアーティストなのでしょう。
私のような凡才でも努力次第で、と思うこともあります。ただ今「スウィング・ガールズ」放送中です。練習次第でしょうか。竹中直人のように隠れてジャズスクールに通いましょうか。(笑)
ジャッキー&ロイは、3枚しか聴いたことがないのです。
しかもその3枚は、「ジャッキー&ロイ」(ストーリーヴィル 足盤)、「シング・ベイビー・シング」(ストーリーヴィル 顔盤)、「グローリー・オブ・ラヴ」(ABC)なのです。
偶然、duke様のベスト3と同じになりましたが、この3枚しか聴いた事がないのです。
と言うわけで今回はベスト3を上げる事が出来ません。
この3枚の中では、足盤が一番気に入っています。
他にも良いアルバムがあると思います。是非教えて下さい。
小川氏の指摘も一理ありますが、バラード唱法は優れており、バップ風のボーカーリーズは特筆すべきものです。
顔盤はおっしゃるように10インチに4曲を加えているため統一性には欠けるかもしれませんね。ヴァーヴ時代の2作目「Lovesick」もいい内容です。左右分割のジャケも然る事乍らボサノヴァも快適です。
>ケッセルが絡んだヴォーカル名盤は多いですね。
武田信玄の脇を固める戦法できましたね。ジャッキー、アン、ジュリー・・・女性なら誰でもいいわけでして、節操のない私と同じであります。(笑)
48年頃の音源を含めても6枚しか持っていないので、
ベスト3を語る資格は「?」ですが・・・。
>Jackie And Roy (Storyville) 足盤
Sing! Baby! Sing (Storyville) 顔盤
Glory Of Love (ABC)
足盤の第一位は、揺るぎないところでしょうね。
お二人のハーモニーの素晴らしさもさることながら、
私は、Spring Can Really Hang You Up Most での
ジャッキーのソロでのバラードも大好きです。
小川正雄氏のように、ソロでの強烈な個性の不足を
指摘する人もいますが、私はそれが彼女の魅力を
損なうものだとは、思いません。
ケッセルg、ミッチェルb、マンdsのサイドも最高。
このアルバムといい、「アン、マン!」「4freshmen & 5tbs」
「Julie Is Her Name」など、ケッセルが絡んだヴォーカル名盤は多いですね。
顔盤は、私は12インチの再発LPで持っています。
バリー・ガルブレイスg、ビル・クロウb、モレロds の
歌判によるセッションと、無名のリズムセクションによるものが
含まれており、アルバムとしての統一性にやや欠ける感あり。
ということで、私は顔盤の替わりに、66年録音の
「Lovesick」(Verve)を推したいと思います。
60年代後半という、ジャズ・ヴォーカルにとって
氷河期とも言うべき厳しい時代に、敢えてこのような
正統派の素晴らしいヴォーカル・アルバムをプロデュースした
クリード・テイラー氏の卓見に脱帽です。
収録12曲のうち、6曲がジャッキーのソロというのも、
面白いですね。
おしどりデュエット、ジャッキー&ロイは一服の清涼剤のように爽やかです。
皆様のお気に入りのアルバムをお寄せください。
今週もたくさんのコメントをお待ちしております。
管理人ジャッキー&ロイ・ベスト3
Jackie And Roy (Storyville) 足盤
Sing! Baby! Sing (Storyville) 顔盤
Glory Of Love (ABC)
60年以降も数多くの作品がありますが、後期は聴き込みが足りないせいもあり前期に集中してしまいました。