![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/d0/ba9125cd27677cb6c13f21bcc1118496.jpg)
今上映中の「マリー・アントワネット」の豪華な衣装が話題をよんでいる。アカデミー賞の衣裳デザイン賞にノミネートされているらしい。桐生操さんの著書「世界悪女大全」によると、ルイ16世の王妃マリーの衣装予算は今の金で年間10億円というからテレビで紹介されるどこぞのセレブの比ではない。この時代の王妃ともなれば権力も絶大で、謙虚さはほとんどなく傲慢な女が多い。贅沢三昧なマリーの最期はギロチンでの斬首刑という悲劇だった。
ジャズアルバムで傲慢な女は写真のソニー・クリス盤で、その名も「ゴー・マン!」という。56年にクリスはインペリアル・レーベルに3枚のアルバムを録音しており、これはその1枚で、ソニー・クラークの好サポートもありワンホーンの傑作だ。1曲目の「サマータイム」は数あるこの曲のバージョンでも最右翼に入る名演で、クリス自身のベストプレイともいえる。プレイヤー誰しも、生涯の中で充実した年というのがあるが、クリスにとってのそれは56年といえよう。この年の本作、「ジャズUSA」、「プレイズ・コール・ポーター」は歌心にあふれアイデア閃くソロの連続で特徴のある泣きのアルトが堪能できる。
クリスは66年以降プレスティッジに多くの作品を残し、航空会社のCMソングにも使われた「アップ・アップ・アンド・アウェイ」のヒットもあり日本での評価は高い。本国ではチャーリー・パーカー直系の実力あるバッパーながら、ウエスト・コースト・ジャズのメッカ、ロサンゼルスを本拠にしたせいもあり不遇であった。68年にニューポート・ジャズ祭に出演したことから人気を博したものの70年から数年間はノイローズのため活動を休止している。74年に復活後は精力的にレコーディングをこなし、77年には初来日する予定だったが、日本に出発する前日にピストル自殺で亡くなった。こちらもマリー同様、悲劇の最期だ。
「傲慢な女」という邦題(笑)は誰が付けたのかは分からぬが、たいていのジャズ喫茶や中古レコード店では通じたから猿のイモ洗い現象のようなものだろう。小生はこのジャケットに吹き出しをつけている。
傲慢な女・・・何見てるのよ 私を乗せる男は「ごまん」といるのよ あっちよ 早く行って!
脚から目が離れない男・・・go men! ゴメン!
ジャズアルバムで傲慢な女は写真のソニー・クリス盤で、その名も「ゴー・マン!」という。56年にクリスはインペリアル・レーベルに3枚のアルバムを録音しており、これはその1枚で、ソニー・クラークの好サポートもありワンホーンの傑作だ。1曲目の「サマータイム」は数あるこの曲のバージョンでも最右翼に入る名演で、クリス自身のベストプレイともいえる。プレイヤー誰しも、生涯の中で充実した年というのがあるが、クリスにとってのそれは56年といえよう。この年の本作、「ジャズUSA」、「プレイズ・コール・ポーター」は歌心にあふれアイデア閃くソロの連続で特徴のある泣きのアルトが堪能できる。
クリスは66年以降プレスティッジに多くの作品を残し、航空会社のCMソングにも使われた「アップ・アップ・アンド・アウェイ」のヒットもあり日本での評価は高い。本国ではチャーリー・パーカー直系の実力あるバッパーながら、ウエスト・コースト・ジャズのメッカ、ロサンゼルスを本拠にしたせいもあり不遇であった。68年にニューポート・ジャズ祭に出演したことから人気を博したものの70年から数年間はノイローズのため活動を休止している。74年に復活後は精力的にレコーディングをこなし、77年には初来日する予定だったが、日本に出発する前日にピストル自殺で亡くなった。こちらもマリー同様、悲劇の最期だ。
「傲慢な女」という邦題(笑)は誰が付けたのかは分からぬが、たいていのジャズ喫茶や中古レコード店では通じたから猿のイモ洗い現象のようなものだろう。小生はこのジャケットに吹き出しをつけている。
傲慢な女・・・何見てるのよ 私を乗せる男は「ごまん」といるのよ あっちよ 早く行って!
脚から目が離れない男・・・go men! ゴメン!
昨夜は岩崎佳子さんと稲葉國光さんのデュオを聴きました。ワインとアルコを使わないピチカートの稲葉さんに酔いました。ベースはブーンと唸るあの重い音が魅力ですね。
プレスティッジを中心に多数のアルバムがあるソニー・クリスですが、お気に入りのベスト3、この1枚お寄せください。今週も皆さんのコメントお待ちしております。
管理人ベスト3
Go Man! (Imperial)
Portrait Of (Prestige)
Saturday Morning (Xanadu)
ございまして、
15~6枚立て続けにゲットしたんですが、比較的早く
飽きてしまって、その後はとんと購入しておりません。
泣き節クリスの魅力と限界、というところでしょうか?
この人も駄作は少ない人ですから、3枚選出は難しいですが、
一応50年代、60年代、70年代から1枚ずつ
選んでみました。
(1)「At The Crossroad」(Peacock)
I Got It Bad がいいですね。
Wynton Kelly が参加していますが、クレジットは
Joe Scott となっています。
(2)「This Is Criss」(Prestige)
あとノリ気味のスカイラーク、CD追加曲の
Love For Sale がとてもいい!
Walter Davis のバピッシュなピアノ、アラン・ドウソンの
繊細なシンバル・ワークも見逃せない。
チェンバースのベースは、やや精彩を欠くが・・・。
(3)「Saturday Morning」(Xanadu)
Angel Eyes が、心にしみわたりますね。
さて、以前の選出は、こうでした。
↓
>①「Saturday Morning」(Xanadu)
やはり、エンジェル・アイズの名演が大きい。
②「I'll Catch the Sun」(Prestige)
Cry Me a River で決まり。
③「Plays Cole Porter」(Imperial)
ラリー・バンカー(vib)の好サポート、光ってます。
ええ加減なもんです(笑)。
クリスは初来日公演をとても楽しみにしてたという、
複数の友人の証言もあるようで、直前の頓死は
他殺ではないか、との説も一時期出回ったようですが、
真相はどうなんでしょうね?
かろうじて一致したのは「Saturday Morning」だけでしたね。クリスは平均以上の作品を残しておりますので、収録曲の好みにより意見が分かれるところです。
「At The Crossroad」
ケリーの参加が大きいですね。「朝日の如く」もいいです。
「This Is Criss」
プレスティッジの1枚目か2枚目か悩みどこです。「酒バラ」は泣かせます。次の選出ではこれですね。(笑)
ピストル自殺説は警察発表ですから真相は不明のままです。日本に行くのを楽しみにしていたといいますから自殺は考えられないのですが・・・謎は深まるばかりです。
昨晩は、稲葉國光さんのベースを堪能されたようですね。ベースの重鎮、稲葉國光さんにはこれからも活躍してほしいと思っています。
ソニー・クリスは、最近はほとんど聴いていませんでした。
若い頃、ジャズ喫茶の親父さんに「良いアルトだよ」と教えてもらった「サタデイ・モーニング」。大好きなバリー・ハリスとの共演なので夢中で聴いたことを思い出しました。
彼も、過小評価されたジャズメンの一人だと思います。
日本のジャズシーンを支えてきた稲葉國光さんのベースの唸りは重みがありました。悠々とした音は人生の深みを感じますね。
「サタデイ・モーニング」は40年代から同じスタイルを貫いてきたクリスの集大成ともいうべき作品です。「Angel Eyes 」で泣き、タイトル曲で鳴くクリスです。
本国では過小評価でしたが、日本ではファンが多かっただけに来日できなかったのは残念ですね。
私にとっては「俺はジャズが好きなんだ!」と確信できた出会いのジャズマン。その時の出会いは2005年音楽出版社「101人のこの1枚」に”悲運なアルト吹きが残した究極のバラード・ソニー・クリス/サタデイ・モーニング”という題で駄文を書いたことがありますが、コンプリート蒐集を目指したことのある(20年くらい前のこと)唯一のミュージシャンです。
もんプロの西蔭氏に77年の自殺(?)の顛末を聞いた時ほどジャズメンの死を残念に思った事はなかった。
最近は取り出す事はまれですが私にとっては思いで深いジャズメンです。
私のベスト3アルバムは、
1.サタデイ・モーニング
2.クリス・クラスト
3.ゴー・マン! かな?
先生にお会いさせていただいてから、一月以上経過いたしまして、遅くなりましたが恐れながらも初コメントさせていただくことに致しました。ブログは毎週楽しく拝見させていただいております。僕はJAZZを聴き始めて間もないので正直、コメントされてる皆さんのようにプレイヤーや曲名など詳しくは分からないのですが先生にお借りしたCDを何度も聞いています。ライナーも何度も読み返してそのレコードが創られた背景などを思い浮かべてみたりしています。僕は今までハウスのミックスCDや70年代のソウルやファンクなどを好んで聴いていました。特にカーティス・メイフィールドは今でも大好きでたまに聴いてます。あとフェラ・クティなんかも聴いてました。JAZZも何曲か聴いたことはあったのですが、じっくり聴くということはありませんでした。そんななかJAZZを聴こうと思ったのは映画『レイ』を観てからでした。その当時僕は名古屋にいて映画を観終えると同時に名古屋のブルーノートに向かっていました。そしてそこで初めてコルトレーンのブルートレインを買いました。JAZZっておじさんのイメージだったり、難しいという先入観念から敬遠しがちだったのですが聴いてみると意外と耳にしたことがある曲やフレーズが多くて驚きました。じゃあ僕が敬遠しがちだったJAZZっていったい…。でも先生にお会いしてあらためてもっといろんな曲を聴きたいそして知りたいと思いました。初心者の僕にも優しく声をかけてくだっさた。Mr.Duke.M先生これからもよろしくお願いします。いつか先生とまともな話ができればと思います。
「101人のこの1枚」を拝読しました。クリスへのあふれる愛情が伝わってくる名文ですね。文中にあります、「ジャズが『好き』という確信に変わるとき」は、それが漠然としたものか、歴然たるものかは違うのでしょうが誰しもあります。私のそれはエリントンでした。爾来40年、『好き』という事実は変らないわけであります。
当然、珈琲人さんは「サタデイ・モーニング」がベストですね。「クリス・クラスト」はクリス・コナーにも同タイトル盤がありますが、何とも語呂がいいですね。「モダン・アート」というタイトルが2枚あるように、クリスという名であれば付けたくなるタイトルです。まさに「クリスの技巧」です。
私はクリスのコンプリート蒐集を目指したことはありませんが、クリスのソロが聴ける「Dodo Marmarosa A Live Dodo」(Swing House)を持っております。47年の録音ですが、やはり演歌的ともいうべきコブシが利いております。
先だってはお土産ありがとうございました。私はジャズが一番好きでして、次に女、酒、クッキーです。まぁ、頂きものなら何でもいいわけです。(笑)
ジャズは仰るように「おじさん」とか「難しい」というイメージがあるのでしょうが、聴いてみなければ分からないものです。馬には乗って見よ、人には添うて見よ、ジャズは聴いて見よ、です。クラシック、ポップス、ソウル、ファンクとジャズへの入り口は無数にありますが、入り口は違えど辿り着くところは同じです。ジャズは海のようなものでして、海岸は浅く、沖に出るほど深くなります。簡単には陸に着かず、大抵は私のようにジャズ海に溺れます。一生かかっても聴ききれない音源が海の底にありますので、1枚でも多くのアルバムを聴くことをお薦めします。先週話題にしたジャズ喫茶も札幌にはあります。札幌に行った折には案内してくださいね。あっ、ジャズ喫茶ではないですよ、綺麗なお姉さんがいるところです。(笑)
と言うのは、パーカーはふわっとした包み込むような感じがあるのに対して、クリスは高速な演奏になると叩き込むような感じがするからなのです。
でも、それがクリスの特徴で良さなのでしょう。
そして、スローな曲では、実に叙情的ですね。
昔はよく聴いたのですが、最近は全然聴かなくなってしまいました。飽きたのかな。
1. JAZZ U.S.A.
2. GO MAN
3. SATURDAY MORNING