皆様、あけましておめでとうございます。昨年は多くの方がご訪問され、またコメントも多数お寄せ頂き感謝申し上げます。3年目の今年も選りすぐりのアルバム、隠れた名演、陽の当たらない珍盤を話題にします。何が出てくるのか分からないジャズ玉手箱のアドリブ帖ですが、今年も毎週日曜日更新を目標にしておりますので引き続きご覧頂ければ幸いです。
今年も全国各地の初日の出の様子がテレビに映し出される。1年に1度の最初の夜明けはめでたいとされ、初日の出参りを行う人は数多い。昇る朝日に手を合わせ願い事やその年の決意などを祈るようだ。今年こそ来年こそと思いつつ二日酔いで起きられない身にとっては、何とも眩しい日の出なのだが、自然の神秘と地球の大きさを体験できるものだろう。その美しい日の出を歌い上げたのはアル・ヒブラーであった。エリントンの壮大な組曲「Liberian Suite」はヒブラーの「I Like the Sunrise」で始まる。
ヒブラーはややバリトンがかった太く逞しい美声の持ち主で、情感こもったバラードは一際ドラマチックな展開だ。90年の映画「ゴースト ニューヨークの幻」でライチャス・ブラザースの「アンチェインド・メロディ」が使われ、映画とともに大ヒットした。うっとりとする美しいこのメロディを55年に最初に歌ったのはヒブラーで、劇的ともいえる歌唱はその後のカバーでも手本にされている。「私は日の出が好き」はより起伏に富んだ歌いようで、少しずつ大きく明るくなる日の出の光景を見事に表現しており、エリントン楽団に相応しいスケールだ。
アメリカで解放された奴隷が作った国、リベリア共和国の国名はラテン語の Liber から来ている。解放された自由を象徴したもので、その国民の心情を音で組み立てのが「リベリアン組曲」だ。リベリア共和国は赤道周辺の大西洋に面しており、エリントンは水平線から昇る日の出の美しさに心奪われたのだろう。この曲には自然と自由であることの美しさが讃えられている。
今年も全国各地の初日の出の様子がテレビに映し出される。1年に1度の最初の夜明けはめでたいとされ、初日の出参りを行う人は数多い。昇る朝日に手を合わせ願い事やその年の決意などを祈るようだ。今年こそ来年こそと思いつつ二日酔いで起きられない身にとっては、何とも眩しい日の出なのだが、自然の神秘と地球の大きさを体験できるものだろう。その美しい日の出を歌い上げたのはアル・ヒブラーであった。エリントンの壮大な組曲「Liberian Suite」はヒブラーの「I Like the Sunrise」で始まる。
ヒブラーはややバリトンがかった太く逞しい美声の持ち主で、情感こもったバラードは一際ドラマチックな展開だ。90年の映画「ゴースト ニューヨークの幻」でライチャス・ブラザースの「アンチェインド・メロディ」が使われ、映画とともに大ヒットした。うっとりとする美しいこのメロディを55年に最初に歌ったのはヒブラーで、劇的ともいえる歌唱はその後のカバーでも手本にされている。「私は日の出が好き」はより起伏に富んだ歌いようで、少しずつ大きく明るくなる日の出の光景を見事に表現しており、エリントン楽団に相応しいスケールだ。
アメリカで解放された奴隷が作った国、リベリア共和国の国名はラテン語の Liber から来ている。解放された自由を象徴したもので、その国民の心情を音で組み立てのが「リベリアン組曲」だ。リベリア共和国は赤道周辺の大西洋に面しており、エリントンは水平線から昇る日の出の美しさに心奪われたのだろう。この曲には自然と自由であることの美しさが讃えられている。
正月は如何過ごされたでしょうか。食べすぎで体重計が気になりませんか。飲みすぎで体調が崩れておりませんか。鏡を見て違う自分に対面したのは私だけでしょうか。(笑)
初日の出、アル・ヒブラー、アンチェインド・メロディ・・・今週はいくつかのキーワードから話題が広がるのを楽しみにしております。
今年もたくさんのコメントをお待ちしております。
テーマ、Unchained Melody って、ライチャーズBr
が本家本元かと思っていましたが、ヒブラーが
元祖とは、知りませんでした。
検索してみると、他にもジョージ・ベンソン、
ボビー・ヴィントンからシンディ・ローパーまで、
実に色んな人がカバーしてるようです。
ジャズでは、オルガンのフレディ・ローチが
やっているようなので、発注かけちゃいました。
以前、カートにぶち込んだものまで一緒に注文したら、
請求が2万円超!
こりゃ、山の神に怒られそうだ・・・。
アル・ヒブラーのアルバムで持っているのは
ローランド・カークとのアルバムだけです。
アル・ヒブラーの歌声
UK Chart Hit 1955 AL HIBBLER "Unchained Melody"
http://www.youtube.com/watch?v=8sLqjjzE9hY
「ゴースト」 女房と結婚する前に見にいった良い映画でした。
Righteous Brothers - Unchained Melody ('Ghost' Soundtrack)
http://www.youtube.com/watch?v=OZQKqju2Trg
Unchained Melody はライチャーズBrで大ヒットしたため、ヒブラーはあまり話題になりませんね。インストではレス・バクスター楽団がオリジナルで、55年にヒブラーと同時に発売されたようです。
フレディ・ローチのオルガンでしたらムードたっぷりでしょう。正月早々音源漁りとは楽しいですね。請求はあとで何とでもなる、ジャズは今聴くものだ、と思いつつ、やはり山の神のご機嫌窺いは同じようですね。(笑)
アル・ヒブラーのご紹介ありがとうございます。あまりオリジナル・バージョンが知られていないだけに、この機会に皆さんにも聴いてほしいですね。映画には合わないでしょうが、男性的な力強い響は素晴らしいです。
「ゴースト」は奥様との思い出の映画でしたか。ご紹介いただいたシーンのように当然指を絡めたのでしょうね。(笑)今年もホットな映像を楽しみにしております。
ローランド・カークとのアルバムだけです。
僕も、これは持っています。
あと、ヒブラーで持っているのは、Dacca の
「Starring」と「Heres Hibbler」の2コ1だけ。
ジャズというよりブルースのイメージが強かった
こともあって、それともちろんヴォーカルに関しては
女性偏重の個人的嗜好も相まって、ずっと跨ぎ続けて
おりました。
アンチェインド・メロディの元祖はアル・ヒブラーだったのですか。知りませんでした。やはりこのサイトは勉強になりますね。
アル・ヒブラーで聴いたことがあるのは、「スターリング・アル・ヒブラー」と「1950-1952」くらいだったと思います。(アルバム名が間違っていたらごめんなさい。)
でもアルバムは一枚も持っていないのです。
お勧めのアルバムを教えていただけないでしょうか?
元祖はヒブラーで、ヒットしたライチャーズBrは本家になりますでしょうか。知名度と宣伝効果で歌の世界に限らず、暖簾によくある元祖と本家かも知れませんね。
ヒブラーのお薦めは 25-25 さんがお持ちの「Starring」と「Heres Hibbler」です。2イン1でCD化されております。25-25 さんの所有盤も私と同じこちらかと思われますが・・・オリジナルだったりして。(笑)
当然、ローランド・カークとの A Meeting of the Times はジャズ・エッセンス溢れる素晴らしい内容です。
元祖 Unchained Melody と、ヒブラーの名唱として知られる He が収録されている TAKASHI さんがご紹介のベスト盤も外せませんね。経験上、このアルバムをバックに女性を口説くと成功率は10パーセントです。高確立がお望みでしたら、本家のライチャーズBrでしょうか。(笑)
でも元祖 Unchained Melody とは、ライチャーズBr.が大学時代にヒットしました。
巡回コードで歌えるので当時はギターで弾き語りなどやりましたが・・・当然口説きの状況ではあります。
いまや懐かしい思い出ソングですね。
だいたいあのファルセットの高音で素人はついてゆけずに間抜けになって、口説き終了となってしまいます。
ああああ、年明け早々脱線してすみません!
私がアル・ヒブラーを知ったのはエリントン・バンドです。エリントンが男性ヴォーカリストを起用するのは珍しいことですので印象が強いですね。
Unchained Melody はライチャーズBr.で知りました。ダンスホールのチークタイムでよく流れておりましたね。あの高音部分で口説くと成功率が大幅にアップしますよ。ファルセットでうっとりしたところで、耳元で甘い声をささやき、グッと身を寄せるのがポイントです。
いやぁ、年明け早々すっかり乗せられました。(笑)