県警ＶＳ組織暴力

神奈川県警が、「日揮社員殺人事件」捜査のために、アルジェリアに立った。そう、彼らは「犠牲者」ではない。「被害者」のはずだ。刑事事件として、アルジェリア政府特殊部隊や各国の諜報機関、なろうことなら、生け捕りにされた３人の「武装勢力」に事情聴取してもらいたいものだ。「集団的自衛権」の話はその後だ。

国外犯規定で捜査　テロ対策チームを派遣
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013012101002469.html

虚虚実実

鳩山元首相が訪中して、「尖閣諸島は係争地」と発言したことを聴き、小野寺防衛大臣の脳裏には、「国賊」という言葉が浮かんだそうだ。与党の山口代表が（係争地）を前提に「棚上げ論」に及んだのには、小野寺防衛大臣はどんな言葉が浮かぶのだろう。

公明・山口代表「尖閣棚上げ」言及　政府見解逸脱
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130121/stt13012122540006-n2.htm

もちろん、山口代表が訪中して中国側に伝えた発言はすべて、安倍首相のメッセージのはず。戦争を回避するために、「棚上げ論」へ「原状回復」したい。まずは順当なアプローチだが、相談もなく「国有化」しておいて、「原状回復」もないだろうというのが中国の立場。しかし、とりあえず球は投げられた。キャッチボールがはじまればいいが。

アルジェの闘い

日本人の死者がもっとも多いらしい。たまたまだったのか。狙われる理由があるのか。
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-21114512

だから、集団的自衛権を得て、日本もアメリカに追随して対テロ戦争へ参加すべきだ。いや、複雑な欧米利権のからみあいに、海外派兵する無謀は避けるべきだ。そんな議論が起きる前、死者を思い誰しも絶句している、いまはそんな時だろう。そんな議論が起きた後、そんな時があったことなど、すでに忘れ去られているのだが。黙祷。