コタツ評論

あなたが観ない映画 あなたが読まない本 あなたが聴かない音楽 あなたの知らないダイアローグ

火のないところに煙はまたない

2013-07-02 02:15:00 | 政治
ヘイトスピーチで世情を騒がせている「在特会(在日特権を許さない市民の会)」というのがあるわけだが、いったい「在日特権」って何? この週刊ポスト以外に、新聞やTVに「在日特権」の有無を含めて解説した記事が見当たらない。見逃しているのかもしれないが、そうでなければニュースバリューがないと判断したのだろう。相変わらずネットは世論ではない。

2013年07月01日02:30
「在日特権」は都市伝説レベルのありもしないデマだった

http://nyuukuso.doorblog.jp/archives/29004929.html

こういう政治マターでwikiを引くのは問題があるのは承知の上だが、そのwikiでさえ「一部」としている。全部か大半でなければ、「特権」とはいえないから、それをもって「朝鮮人は日本から出て行け!」は成り立たないわけだ。相変わらずネットは世論ではなく、そして残念ながら、ネットが世論ではないことは、いまのところ妥当なことなのだ。

在日特権
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%A8%E6%97%A5%E7%89%B9%E6%A8%A9


「朝鮮人は出て行け!」と叫ぶ在特会はレイシストの排外主義者と批難されているわけだが、その団体名から明らかなことは「在日特権を許さない」としていることだ。つまり、彼らの正面敵は、在日韓国・朝鮮人や韓国民、韓国政府、あるいは北朝鮮政府ではなく、日本の左翼など「反日」人士と、それに呼応するメディアと考えられる。というか、「反日」を育んできた戦後民主主義そのものを批判しているようでもある。したがって、「在日特権」が都市伝説なら、彼らが嫌悪する戦後民主主義もまた、都市伝説である蓋然性が高い。とすれば、どこまでも国内問題であり、反韓反中運動はいまだ起きていないと。

さて、ヘイトスピーチと反ヘイトスピーチの衝突というか、ひよわな印象の在特会側が一方的に怒鳴り上げられていますね。メガネ女子はなんと。