今年の1月に裾のすり切れを直したこげ茶の紬。でも表地と裏地のつり合いがうまくとれず、八掛けがたるんでしまいました。もう一度直すのが面倒で着付けでカバーするつもりだったけれど、それだと着るたびに手間がかかるので、意を決してまた直すことに。
↓こんなふうに八掛けがたるみ、着ると裾から八掛けがはみ出してしまいます。着付けのとき、裾線を決めて腰ひもを結んだら身八つ口から手を入れて胴裏を腰ひもの上に引っ張るとこのたるみが取れますが、けっこう繊細な作業。毎回この作業をするより、やはり直した方がいい
↓最小限の直しにしたくて、ガロンテープの上だけほどく。写真はほどいて八掛けを上に持ち上げたところ
↓八掛けのたるみが出ないようにして、待ち針で仮留め
↓すると、今度は八掛けに引っ張られて表地がたるんでしまう
まさに、あちら立てればこちらが立たぬ状態。
↓仕方がないので、今度は表地を引っ張り過ぎないように適度なたるみを残して仮留め。このちょうどいいたるみ分を決めるのに、何回もやり直しては試着の繰り返し。ここに一番時間がかかった
↓やっと表地がそれなりにおさまりました
↓ガロンテープの上側を八掛けに縫い留め、さらにたるみが裾からはみ出ないように、背縫いや脇縫いの縫い代に3㎝ほど八掛けを縫い留めて完成! ふぅ…。