ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

プレイバック・シアターとインプロ

2008-12-03 11:16:00 | 日記・エッセイ・コラム

先日、友人の紹介でクローズドなワークショップをしました。

30代から70歳ぐらいまでの、働く女性であり妻や母でもある8人。「お互いをもっと知る」ということと、「他人のために奉仕をする活動をしているので、何かそれに役立つようなこと」をという依頼でした。

「自分も含めて、誰かのために想像力を逞しくする」ということをテーマにしました。

実際の展開は、次の通り。約2時間でした。

①最近の自分を動物に例えて自己紹介②「一歩前」でさらに知り合う③「これは○○さんの××です」物を渡しながら伝える。まったく想像力は働かさない④マップ「料理が好きか、得意か」「生まれたところ」(とても国際的でした)「最近の心と身体の調子」⑤4人一組で「最近の私」を語る⑥同じメンバーで想像のプレゼント⑦みんなで「木こり」⑧別の4人一組でカメラマン「思い出」⑨みんなでふりかえり

みなさん、とても楽しそうに参加してくださいました。「実際にもらってないのに、想像でもらっただけで豊かな気持ちになる」「動いてみて分かることがある。みんなの出身地は知っていたけれど、改めていろんなところから集まった私たちだと思った」「いつも忙しくて、子どもに怒ってばかりいるけれど、今日は笑顔で帰れる」「自己紹介というと堅苦しいけれど、今日は楽しくお互いを知ることができた」などの感想をいただきました。

語り手の話を熱心に聴いて、語り手に表現をプレゼントする。これはプレイバック・シアターの構造。

インプロは、その瞬間瞬間のオファーのやりとりが大切で、どちらが語り手でどちらが聴き手なのか、立場がめまぐるしく入れ替わります。インプロは、ひとりひとりが協調的ではあるけれど、自立的であることが求められます。そのための練習といっても良いかもしれません。

「聴く」「話の核心をつかむ」「それを表現する」というのは、カウンセリングにも通じることです。だからプレイバック・シアターは即興劇(ドラマワーク)の中でも、よりセラピー的なのかもしれません。

ドラマ教育では、必要に応じて、いろいろなドラマワークを使っています。

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