ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

会議

2021-11-09 09:14:42 | お仕事


職場ではいろいろな会議がある。

アルバイトの私に出席を求められるのは、お総菜部としての毎月の会議と、職場全体で方針を確認する年数回の会議で、出席すればその分の時間給が支払われる。出席しなかったからと言って、とがめられることもない。アルバイトの身としては、それらの会議に出席しなければならないのか、疑問に思う。

疑問に思いつつも、時間に余裕のある身、できるだけ出るようにはしている。
しかし、週に2日しか出勤しないので、会議があるのを知らないで過ごしていることもある。

お総菜部の会議は、前月の状況確認と次月の方針が中心で、その他確認しなければならないことがあれば、話し合ったりする。
チーフは必ず最後に「何かありますか?」と聞いてくれる。

店の立ち上げからまる2年が経過した。
最初は自分の仕事がこなせず、1時間残業が当たり前の日々だった。
いつになったら定時に帰れるのだろうと思っていた。

今年度になってからは、定時に帰ることがとても強調されるようになった。
一方で、仕事に慣れてきたこともあり、以前にしていた仕事に加えて仕事が増えた。
ひとりの仕事量が増えたので、人員も整理された。辞めた人の補充がないということ。
つまり少ない人で多くの仕事をこなすようになった。
ひとりひとりが技量を高めた。

定時に帰ることを意識するために、定時に帰ったか、そのとき仕事がどのくらい残ったか、他人のヘルプをしたかといったことを、表に記入して帰るということが導入された。

このため、自分の仕事を時間内にこなすために、他人のことにかまっていられなくなった。
次の人のためになくなった調味料などを補充しておくとか、調理に追われるため流しに溜まりっぱなしになっている他の人の出した調理器具の洗い物をするとか、自分の仕事と直接関係のないことが少しずつ疎かになる。

結果として自分が作業するときに手近に調味料や調理器具がなかったりする。
イライラするし、人間関係がギスギスする。

時間が来て、自分の仕事が終わりきっていなくても「〇〇さんに任せて帰って」といわれると
仕事への達成感が薄れ、また同僚に申し訳なく、自己評価が下がって面白くない。

そんな不満が先月の会議で出された。
チーフは自己店点検の目安として導入した表が、そのように受け止められていたことにショックを受けていた。ただちになくすことになった。

「仕事量が多すぎる。どこまでやれば評価されるのか」というパートさんの声に
チーフからは「誰かが評価するというのではなく自分で考えてほしい」と言われた。
別のパートさんから「必要と考えて作るメニューや量を決めている。やるしかないけれど、自分だけでしようと思う必要はない」と言われた。
パートさんが材料の発注から何から、正社員並みの仕事をしているのである。

要は、言われたからするのではなく、時間内で帰れるように仕事をするという前提で、
互い助け合いつつ、できなかったことを他の人に任すということも自分で判断していこうというのが、今回の会議の要諦だったなと思う。おかげで気持ちはずいぶん楽になった。

こういうことが話せるというのは大事だ。
お総菜とりわけお弁当・軽食の販売ピークは11時前後である。
それまでに作るために、早くから出勤してくる人がいる。
朝早い分は、タダ働きである。

このあたりの是正が今後どのようになっていくのか分からないが、話せば聞いてくれるチーフがいることはありがたい。チーフは大学をでて間もないのではないかと思う若い女性。笑顔の素敵な明るい人で話しやすい。女性ばかりの総菜部だから、女性のチーフはありがたい。このチーフの前の男性も明るく優しい人だったから、男性が悪いわけでもないが。

「仕事はきついけれど、みないい人ばかりだから、この職場を辞める気にならない」とお総菜仲間が言っていた。
仕事が増えていくし、管理のためにパソコン入力することも増えてきて、なかなか大変だけれど、もう少しがんばってみようと思う。
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