著者マルクス・ガブリエルは現代のオピニオンリーダーとされる哲学者。
真実存主義の立場をとる。
新実存主義は良く知らないし、この本のすべてに納得したわけではないけれど、他者が居るからこそ自分がいるのであって、わかりあえない他者と共に生きることをあきらめてはいけない。そのために必要なのが対話と民主主義であるということが、ストンの腑に落ちる本だった。
そして大切なのが倫理であって、この倫理というのは宗教的倫理ではなく、他者を非人間化するのでなく、人を人として認めることが根底にある倫理である。
倫理で動く社会をつくるためには、幼少のころから倫理教育が重要で、その教育は上から教えるのではなく、話し合うことで学ぶ。
これが新刊の『倫理資本主義の時代』へ繋がっていくようなので、これも読まねばな。
この人が息子たちとあまり変わらない年代であることを思うと、息子たちも社会の中枢の担い手なのだろうと思う。日々大変そうだが、無理のない範囲で助けたい。
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