バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

ボケ三昧

2015年06月09日 17時49分08秒 | バス運転士
昨日の昼寝休憩後、勤務後半に乗るバスが置かれている場所へ行くと、ちょうどバスが戻って来たところだったようで… それまで乗っていた運転士さんから「○○が少なくなっているから、補充した方がいいかもしれない」と言われた。「それくらいの時間はありそうだ」と思った私は、整備の人にお願いして入れてもらった。

運転カードで“某住宅地まで回送で行って、A駅経由B駅行きを走る”ことを確認… カードに書いてある出撃時刻の1分前に営業所を出て某住宅地へ… バス停に近付いたところで“行き先表示送りボタン”を押して、表示を回送からB駅行きに変えて… と思ったら、「ピピピピピ…」とエラー音が鳴った。

そう、ただ○○を補充するだけ… たったそれだけのことなのに… “いつもと違うことを一つやった”だけで、いつもやっている“自分が勤務後半に走る路線の入力”を忘れてしまったのだ。仕方がないので、私は回送のままバス停で止まり、とりあえず“片道だけ”入力して行き先を表示… 「その後の路線入力は、終点のB駅でやろう」と思いながら「お待たせしましたぁ~」と前扉を開けた。

ベンチに座っていた2人が乗った後、私は時計を見て「発車時刻まで、まだ2分以上あるなぁ~」と思っ… その時! 背後に一台のバスがいることに気が付いた。「あぁ、回送かぁ~ あん? 違う違う! 某駅行きだって!?」と驚いた私は、すぐに運転カードを確認… すると、私のバスの4分前に“別のバス”があることを示す数字が書かれたいたのだった…

私は慌ててエンジンを掛け、ハザードランプはそのままに、バス一台分だけ前進… そう、某駅行きのバスの運転士さんが“バス停には誰もいない”と確認できるように… そして、某駅行きのバスは私のバスを追い抜き… その時、運転士さんは手を挙げてくれたので、少しだけホッとした。いやぁ~ 申し訳ない… 入力だけでなく、先発バスがあるかどうかの確認まで忘れてしまっていたとは… ホント、私はボケの中のボケだなぁ~!

約40分後、終点のB駅に到着… 次の発車まで7~8分… とりあえず、水筒に入れてあるブラックコーヒーを一口、二口飲んで… ホッと一息… 「そろそろ乗り場に着けなければ!」と、運転席に戻って行き先表示送りボタンを押して… 「ピピピピピ…」と再びエラー音が… 「あぁ~ 忘れとったがや! ま、とりあえず片道だけ…」と、同じ失敗を二度も繰り返したボケ松井であった。

それから約40分後、終点の某所に到着… 次の発車まで12~13分… 私は、待機場所の一番奥に止まっていたバスの横に止めた。すると、すぐにその運転士さんと雑談が始まって… 10分くらい経った頃、そのバスは乗り場へ移動… 私のバスは、そのバスの2分後の発車だったので、「そろそろ私も準備をしなければ!」と、行き先表示送りボタンを押して… 「ピピピピピ…」と聞き慣れたエラー音が鳴り響いたのだった。二度やるボケは三度やる! あぁ、情けない…