バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

どちらもホントならば…

2015年06月16日 22時26分45秒 | バス運転士
バスターミナルのような“乗客が多いバス停”の地面には、「一列に並んでお待ち下さい」という感じで線が引かれている場合があるけれど… それ以外のバス停では、そのような工夫はされていない。というか… バラバラに立っていても順番が分かる程度の少人数だから、その必要もないのである。

午後1時頃… そんなバス停の1つに到着すると、5人の乗客がテキトーな位置に立っていたのだが、先頭がお婆さんであることはハッキリしていた。そして、私が定位置で前扉を開けたところ… お婆さんの斜め後ろに立っていたお爺さんが「ちゃんと後ろに並べぇ~!」と怒鳴ったのである。

全く予期していなかった展開に、私は「???」となってしまったのだが… 同じくお婆さんの斜め後ろ(お爺さんとは反対側)に立っていた若い女性が「私、一番にココへ来ました」と静かに答えたので、「なるほど、お爺さんは“お姉さんが割り込んだ”と言っているけれど、お姉さんは“割り込んでない”と言っているのかぁ~」と理解した。

さらに、お爺さんが「だったら、どこに行っとったんだぁ~! おらんかったがやぁ~!」と怒鳴ったのに対して、お姉さんは「私、ずっとココにいました」と特に声を大きくするでもなく冷静に答えていた… 結局、お爺さんがフリーパスで二番目に乗り、お姉さんは三番目にICカードで乗ったのだが… 真相は不明である。

私がバス停に近付いた時には、既に5人のポジションは決まっていたので何とも言えないのだが… もしも両者がウソをついていないとすると、お爺さんには“お姉さんが見えていなかった”としか考えられず… ひょっとして、お姉さんは… くノ一(隠れ身の術)か、攻殻機動隊(光学迷彩)か… まさかプレデターだったりして!? ハハハ…(こらこら! お姉さんが聞いたら怒るぞ!)