バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

地元の人にお任せ!

2018年09月21日 18時00分07秒 | バス運転士
担当路線“最南端”へ向かっている途中… 片側一車線の道路にあるバス停で20人くらいの若い女性と5~6人のお年寄りが待っていたので、私はワクワクしながら前扉を開けたのだが… 若い女性たちは左右の安全を確認すると、バスの目の前を左から右へ渡り始めたのだった。私がガッカリしていると、前扉の外から「××駅、行きますか?」と言う若い女性の声が聞こえたので喜ん… 驚いた。

すると、私が答えるより早く、バス停にいたお婆さんが「行かん、行かんよ! 行かんけど、終点の手前まで乗ってきゃ~ ちょっと歩かないかんけど… こんなとこで待っとっても、××行きのバスなんか来うせんで!」と答えてくれたので、私は「最南端方面に住んでいる人が言うんだから、間違いないだろう」と思って何も言わ… 「あ、先に運賃を…」とだけ言った。

その後、私は赤信号で止まる度に… 一回目、カバンからファイルを取り出し… 二回目、自作の路線図(コピーした地図に蛍光ペンで路線が引いてある)で最南端と××駅を確認… 三回目、「××駅に近いのは、本当に終点の手前なのか? 終点でもいいのではないか?」などと考えていた。しばらくして、車内後方から「運転士さ~ん、今、ここは…」という不安そうな乙女の声が聞こえたので、私は「後で地図を渡しますので…」と答えた。

すると、先程のお婆さんが「あ、いいよ。分かっとるで!」と言ったので、私は全て任せることにした。そして、終点の一つ手前へ向かっている時に、お婆さんが「次で降りるよ!」と乙女たちに声を掛け… お婆さんは三人の乙女を連れて降りて行ったのだった… ん? お婆さんに感謝? 何をおっしゃるウサギさん! せっかく終点で乙女たちとお喋りできるところだったのに…(こらこら! もしも終点まで行ったとしても… 卑猥な言葉を発したり、股間から手を出したりするんじゃないぞぉ~ ハハハ…)

追伸 終点から××駅へは、少し遠回りする感じで約900m… 終点の一つ手前から××駅へは、遠回りする感じがなく約700m… 地元のお婆さんの勝ち!(下心を持ったオマエの負け! ハハハ…)