バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

ボケ運転士に微笑む天使

2018年12月02日 19時17分06秒 | バス運転士
朝7時過ぎ、坂の上にある赤信号の交差点へ向っていた時… その先に“工事現場にあるような黄色い柵”が見えたので、私は「今の内に右へ車線変更しておこうかな? いや、まだ交通量が少ないんだし、直前で車線変更すればいいや」と思いながらバスを止めた。信号待ちの間、前方をボォ~ッと眺めていた私は「ん? 待てよ… あれは“黄葉している街路樹”じゃないのか? なぜ、あれが柵に見えたんだろう?」と、自分で自分のボケ具合が信じられなかった。

午後1時過ぎ、見通しの良い道路にあるバス停に接近中… バス停&その周辺をガン見して乗客がいないことを確認した私は、「◎◎停…」と通過の案内を始めたのだが… その時、バス停の屋根を支えている柱の陰に立っている人影に気が付き、慌ててブレーキを踏んで… 何とかバス停で止まれたのだった。その柱は細く、全身が隠れるなんて有り得ないので、普通は立っている人を発見できるはずなのだが… 自分のボケ具合に呆れてしまった。

また、最近は… バス停で止まって中扉を開け、降りて行く乗客をミラーで見ている時に、「あれ? あんな人、いつの間に乗ってたんだ?」ということが多い。それが地味な感じの人ならばともかく… 真っ赤なスポーツウェアの人だったり、楽器が入っていると思われる大きなケースを持っている人だったり… とても“特徴のある人たち”にもかかわらず、乗車時の記憶が全くないのである。私は、一人一人の顔を見ながら「ありがとうございます」と言っているはずなのに…

さて、午後3時頃… あるバス停で止まって中扉を開けたところ、助手席から中扉へダッシュする人影が… それは“小学生の女の子”だったのだが、私は「えっ!? 女の子なんて乗ってたんだ」と自分のボケ具合に愕然… と、その時! 前扉の外を歩いて行く女の子が、ニッコリ微笑みながら頭を下げたので、私もニコッと返しながら頭を下げた。う~む… ここのところ“20年後に再会したい女性”との出会いが… ん? まさか… みんな、私の子供だったりして!? ハハハ…(ないない! それとも、身に覚えがあるんかい!)