バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

敬老軍団の波状攻撃

2018年12月21日 23時16分41秒 | バス運転士
某所を定刻に発車… と思ったら、一人のお婆さんが歩いて来て、バスの行先表示を見ていたので、私は前扉を開けた。すると、お婆さんはフリーパスを出して乗り、車内後方の席に座った。そこで改めて発車… と思ったら、お婆さんが席を立って来て「間違えちゃった。◎◎行きかと思った」と言いながら、前扉から降りたのだった。おいおい… 何を見てたんだよぉ~

1分遅れで一つ目のバス停に到着… 一人のお爺さんを乗せて、着席するのを待って待って待って… その間に、バス停の目の前にある脇道から一人のお婆さんが登場… 急ぎ足で乗ったのはいいけれど、ファスナーが引っ掛かってバッグの口が開かない… 焦れば焦るほど開かない… 開かぬなら開くまで待とうボロバッグ… 

2~3分遅れで二つ目のバス停に到着… 3~4人のお年寄りが乗って、着席するのを待って待って待って… その間に、前方から足の悪い老夫婦が歩いて来て… その手にはフリーパスらしきものが握られていたので、私は「待つしかない」と腹をくくった。当然、乗るのもゆっくり、歩くのもゆっくり、着席するのもゆっくり…

4分遅れで次のバス停に到着… 3~4人のお年寄りが乗って、着席するのを待って待って待って… その間に、後方から足の悪いお爺さんが頑張って走って来て… そう、バス停にいたお年寄りの着席を待っている間に、新手のお年寄りがやって来るという… 敬老軍団の波状攻撃に遭ってしまったのである。

その後、あるバス停に5~6分遅れで到着した時のこと… 先頭に立っていた“乃●坂46の白●麻衣に似た綺麗なお姉さん”が「先に払うの?」「いくらですか?」と笑顔で言うもんだから、私は「はい」「210円です」と答えながらデレデレ… 「このまま時間が止まらないかなぁ~」と思った。

お姉さんの次に乗ったお爺さんが「
おっせぇな」と小声で呟いたのを、通路を歩き始めていたお姉さんが“運転士に呼ばれた”と思ったのか立ち止まった… が、すぐに歩いて行った。私は「ん? まさか… お爺さんが言ったのは、お姉さんのことなのか!? もしも、お姉さんに指一本触れてみろ! “なんで俺に先に触らせてくれないんだよぉ~”って泣いちゃうからな!」と思った。(アホか!)