バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

某家専用バス停?

2014年09月13日 19時47分52秒 | バス運転士
営業所前ターミナルへ向かって来る路線はたくさんあるのだが、すぐ目の前の交差点が“T字路”ということで、北から来るバス(道路)はなく、東・西・南の三方からやって来る。そして、東と西からやって来る路線には、終点のターミナルへ入る前に“降車専用停”なるモノが存在する。


その名の通り“降りるためのバス停”であり、そこから乗る人はいない。東から来るバスの降車停は、「目の前にある地下鉄の駅へ、一刻も早く行きたい!」という人のためだったり… ターミナルへ入る前の信号が赤の時に「ここで降りた方が、バスの乗り継ぎに間に合う!」という人のためだったり… それなりに使う人がいる。


しかし、西から来るバスのための降車専用停の場合… バスターミナルや地下鉄の駅へ行く人にとっては、道路の反対側である上に距離もあるし… その降車専用停がある側は、山というか崖というか森というか… 要するに、人がどうこうする施設がないので、降りる人は皆無に等しい。ということで、今の営業所で乗務を始めてから二年間… 私は“西から来た場合の降車停”で一度も止まったことがなかった。


ところが、三年目に入った今年度のある日… 一日に二度も、その降車専用停で止まって人を降ろすことがあり、「いやぁ~ この降車専用停の利用者がいたんだぁ~」と、とても驚いたことを覚えている。その後、他の運転士さんたちに聞いたところ… どうやら決まった人物(2~3名?)だけが利用しているらしいとのことだった。そう言われて、改めて周辺を見てみると… その降車専用停よりも数十メートル手前(西方)へ戻った辺りに、ポツリポツリと住宅か何かが並んでいた。


また、聞いた話では… 今の営業所前にバスターミナルができる前(=そこに地下鉄の駅ができる前)は、その降車専用停が終点だったらしい。ということは… バスターミナルができると同時に、その降車専用停は消滅しても良かったような気がするのだが… なぜか(大人の事情で?)残っているのである。しかも、電光タイプの立派な降車停が…


で、ちょっと前に… その降車専用停をめぐって何らかのトラブルがあったらしく、点呼時に「その降車停を通過するまでは、左車線を走るように!」などと言われてしまった。詳しいことは聞かされていないので、何とも言えないのだが… もしも、運転士がちょっとしたミスをやったのだとしても、自分専用降車停があるだけ「ありがたい」と思えないのだろうか… とも思った。


バスは、その降車専用停を過ぎるとすぐにターミナルの方へ右折するので、なるべく早く右車線(右折専用レーン)に入りたいのである。夕方のプチ渋滞を考えても、安全性という面から考えても… だから、私はこれまで通り一つ手前のバス停を発車(または通過)してすぐに「通過します」と案内をして、降車ボタンが押されなければ早めに右車線へ移動している。交差点へ近づけば近づくほど、「バスの前へ出たい!」というマイカーが追い越しを掛けてきて危険だから… 以上!