バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

これは出せない… でも捨てられない!?

2014年09月29日 22時07分49秒 | バス運転士
夕方、終点の某JR駅に到着すると、十数名の乗客が次々と降りて行ったのだが… 一人の小学生さんがやって来て、「これ、忘れ物です」と言いながら忘れ物を差し出したので、私は「ありがとうございます」と言いながら忘れ物を受け取った。


彼女が立ち去ってから改めて見てみると… それは“虫刺されの薬(液体タイプ)”だった。試しに振ってみると… 案の定、ほとんど“空(から)”であった。私は「これは忘れ物じゃなくて、捨てて行ったんだろうなぁ~」と思った。


私は、上司が「こんなの、取りに来んぞ!」と言うようなモノでも、私が「万が一ということもある」と思った場合には必ず“忘れ物”として事務所へ提出しているのだが… 今日の乗務を終了して営業所へ戻った時… 私は忘れ物(薬の容器)を手にして固まってしまった。


そして「さすがに、これは取りに来ないよなぁ~ でも、せっかく小学生さんが持って来てくれたんだし… かといって、こんなものを提出したら、さすがに上司から“嫌がらせか!”と怒られるだろうなぁ~ しかし、小学生さんの気持ちが… 困ったなぁ~」と、バスの中で悩んでいた。(オマエの悩みなんて、そんなもんだ!)


結局、「捨てよう!」と決意したのだが… すぐに捨てる気分にはなれず… 目に見えないモノを見たことはないけれど、目に見えないモノ(話)が好きな私…(なんのこっちゃ!) ということで、その忘れ物と小学生さん気持ちを切り離すため、一晩だけ私のロッカーに置いといて…(オマエ、大丈夫か? 変な薬をやっとるんじゃないだろうなぁ~!?) 明朝、ゴミ箱に捨てます。雨天決行!