２１０円協奏曲

■ある女性が２００円を入れて…　私が呼び止め…　運賃箱は「プププッ！」と“お金が足りない”アピールをしながら一旦停止…　そして、その女性が１０円玉を探しているうちに、後から来た男性がお金を入れてしまったのである。


私は「あっ…」と言って一瞬のプチパニック…　運賃箱からは「釣り銭だよぉ～」と１９０円が出てきて精算完了してしまった。私はちょっと考えて…　男性に「今月から２１０円になりまして…」と説明しながら、女性には１０円玉を入れてもらい、すぐに精算完了ボタンを押した。


次に、男性が５０円玉を取り出したので、そのまま入れてもらって両替ボタンを押したのだが…　５０円玉が戻ってきてしまった。そう、両替ボタンは返却ボタンも兼ねているのだ！　もう一度…　私は両替ボタンを押してから、戻ってきた５０円玉を入れて両替完了…　１０円玉を入れてもらった。


■ある男性が２００円を入れて…　私が呼び止め…　すると、その男性は“２００円を入れた手と逆の手”で、すぐに１０円玉を入れたのだった…　あわよくば、そのまま２００円だけで乗ろうとしたのかなぁ～　めっ！


■ある学生さんが２００円を入れて…　私が呼び止め…　学生さんは「あっ…」と気付いて、照れ笑いを浮かべながら１０円玉を探していた。ついつい私も「可愛いなぁ～」と思いながらニヤニヤ…　否、ニコニコと笑顔になってしまった。


そして、その学生さんが「５円玉でもいいですか？」と言ったので、私は「僕とキミの間にも、ご縁が…」なぁ～んて言わない言わない！　相手が若すぎる！　まぁ、養子縁組については不可能ではないけれど…　その人にとって“現状よりも悪くなる”養子縁組はないからねぇ～　ハハハ…