バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

なるほど、なるほどぉ~!

2014年11月09日 22時44分27秒 | バス運転士
◆A駅へ向かっている途中、大きな交差点の信号が赤&右折矢印になり、直進の私は停止… 後方から右折車がやって来たけれど、右折矢印が消えてしまったので、急激に減速… 停止線を越え、横断歩道を通り過ぎたところで止まっ… と思ったら、再加速して右折して行ってしまったのである。なるほどぉ~! 信号の色が何であれ「パトカーさえいなければ!」って考えだったのかぁ…

◆某地区巡回バスは少し遅れていた。片側一車線の道路から片側二車線の道路へ右折して出る交差点の信号が青だったので、「よっしゃ~!」と思ったのだが… その交差点よりも僅か20~30m手前の交差点で“右折待ちしている対向車”と“こちらに背中を向けて横断歩道を渡っている母子”の間隔が意外と狭かったので、私は減速して直進… その間に、私が右折する交差点の信号は赤に変わってしまった。

私が右ウインカーを出して信号待ちをしていると、大きなキャリーバッグを引いた男性が、こちらをチラチラ見ながら目の前の横断歩道を左から右へ渡って行き… 信号が変わって私が発進すると同時に、その男性も手前から向こう側へ横断歩道をゆっくりと渡り始めた。

私は「こちらをチラチラ見ているけれど… 乗客なのか? それにしては慌てる様子がないし… 私の知り合いなのか? いや、見覚えのない顔だし… 私を誰かと勘違いしているのかもしれないなぁ~」と思いながら、交差点を右折したところにあるバス停で止まって降車客扱いを… している内に男性がやって来た。

私が前扉を開けると、男性は「某駅へ行きますか?」と言いながら財布の中をチャラチャラと掻き回していたのだが、210円も千円札もなかったようで「一万円で大丈夫ですか?」と言った… その時! すぐ後ろに同じく某駅行き(他系統)のバスが… なるほどぉ~! そのバスに乗るつもりだったのかぁ…

◆私がB駅の待機場所で発車時刻になるのを待っていると、1台のバスがやって来て降車停で止まった。そして、開いた前扉から2~3人が、中扉からは多くの乗客が降りて… 降りて… まだ後部座席には数名の学生さんがいたのに、運転士さんは席を立って忘れ物チェックを始めたのである。

当然のことながら、車内通路を歩いて行った運転士さんと、後部座席から出てきた学生さんたちは、中扉あたりで“御対面”となり… 「ありがとうございましたぁ~」と挨拶しているようだった。なるほどぉ~! 若い女性と間近で挨拶するため、早めに忘れ物チェックを…(違う違う! そんな風に考えるのはオマエだけじゃ~!)