バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

バス停の近くで信号待ちをしていたら…

2018年12月26日 19時57分20秒 | バス運転士
片側二車線の道路にあるバス停を定刻に発車しようと思ったのだが、約100m前方の“私が右折する交差点”の信号が青だったので、「勢い良く走って来る直進車の流れを止めてまで割り込ませてもらう気はないから、信号が赤に変わるまで待とう」と思った。

それから間もなく信号が赤に変わったので、私は前扉を閉めて右ウインカーを出し、「右車線へ入りたいんですぅ~」と念を送りながらゆっくりと発進… しかし、なかなか入れてもらえなかったので、バス停から10mくらい前進したところで斜めに止まってしまった。

そこへ、地下鉄某駅の出入口から現れたお婆さんがやって来て、「乗せてくれるかしら? ダメかしら?」という動きを見せていたので、私は「まだバス停から完全に離れていないからなぁ~」と思って前扉を開けた。すると、お婆さんは「ありがとう、助かりました」と言いながら乗ったのだった。

その時、私のバスが“左側にある建物の敷地から出ようとしているマイカー”の邪魔をしていることに気が付き、「あぁ~ もうちょっと待っててねぇ~」と思った。それから間もなく信号が青に変わり、右車線の車列が動き出し、私もアクセルペダルを踏んでブォ… と、その時! 助手席のおばさんが「あっ、ちょっと…」と言ったのである。

私は「なに!? 地下鉄の出入口から旦那さんでも出て来たのか? ごめん! もう無理!」と思いながらアクセルペダルを踏み続けたのだが… おばさんが「娘が…」と言ったので、私は「えっ、娘さん!? それならば… いやいや、さすがに無理!」と思って右折レーンへ… 結果的に、娘さんを置き去りにしてしまった。(文字で書くと長いけれど、一瞬の出来事であった)

あぁ~ もう少し早く来てくれれば乗せてあげられたのに… そして、娘さんから「ありがとうございます。あら、素敵な運転士さん! 背が高いし…(そのせいで、運動会などのフォークダンスでは、いつも男と踊らされたんだよなぁ~) 声は渋いし…(今は風邪を引いているからなぁ~) イケメンだし…(娘さんは相当な近眼なんだろうなぁ~) 結婚して下さい」と言われたかもしれないのに…(そして、婚姻届と一緒に“高額な生命保険の契約書”を渡されるに違いない。ハハハ…)

追伸 助手席のおばさんは終点の一つ手前で降りたのだが、その時に「ありがとうございましたぁ~」と言ってくれたので、“娘さんのことは仕方がなかった”と理解してくれているに違いない… と、思わせておいて、後日、苦情のメールが入ってたりしてね。ハハハ…


「次だった」と言ったお婆さん

2018年12月25日 22時04分42秒 | バス運転士
あるバス停へ向かって走行中、「ピンポ~ン!」と降車ブザーが鳴ったので、「次とまります」と答えたところ… 車内から「ごめん、次だった」というお婆さんの声が聞こえた。そのような場合、私は「他に降りられる方がいらっしゃるかもしれないので、とりあえず止まりますね」と言って、点灯している降車ランプをそのままにしておくことが多い。

しかし、その時は珍しく「それじゃあ、消しますね」と言ってから、運転席の左前にある“取消ボタン”を押して降車ランプを消したのである。すると、すぐに「ピンポ~ン!」と再び降車ブザーが鳴った&降車ランプが点灯したので、私は「あ、やっぱり… 他に降りる人がいたのかぁ~ ちょっと後悔…」と思いながら、次のバス停で止まって中扉を開けた。

そこで私は“バスから降りる3~4人のお婆さんたち”を車内ミラーで見ていたのだが… なんと! さっき「ごめん、次だった」と言ったお婆さんも降りてしまったのである。「えっ!? ちょっと! ここじゃなくて次なんでしょ?」と驚いた私は、お婆さんに声を掛けようとしたのだが… 他のお婆さんと楽しそうに話しながら歩いていたので、「ま、いっか」と思ってバスを発車させたのだった。

そのお婆さん… もう一つ先のバス停で降りて真っ直ぐ自宅へ帰ろうと思っていたけれど、顔見知りのお婆さんに誘われて予定変更… 一緒にスーパーへ行ったか、喫茶店へ行ったか、病院へ行ったか、銀行へ行ったか、公園へ行ったか、トイレへ行ったか、墓地へ帰ったか…(おいおい…)


忘れ物があるのに… 忘れ物じゃないなら…

2018年12月24日 22時22分50秒 | バス運転士
先日、終点B駅に到着した時のこと… 乗客全員が降りたことを確認しようと、運転席から身を乗り出して車内を見回していたところ、優先席にスマホらしき物体が忘れられていることに気が付いた。そこで、すぐに車外スピーカーを通して「スマホを忘れた方、いらっしゃいませんかぁ~!」と叫べば、最後の方に降りた何人かの人には聞こえたと思うのだが…

その時、私の頭に浮かんだのは… 【以前、終点・某総合駅の降車停で、バッグの忘れ物に気が付いた運転士さんが大声で呼び掛けたところ、乗客の一人(バッグの持ち主ではない人間)が戻って来て、いかにも自分の物であるような顔をして持ち去ってしまった】という事件… だから、何も言えなかった。幸い、3分も経たない内に、持ち主らしき人が戻って来たので、私は“スマホの特徴”を聞いてから手渡したのだった。

また、あるバス停で止まって中扉を開けたところ、大きなバッグを持った男女(推定30代の夫婦)が降りた。まだ発車時刻まで40秒ほどあったので、私は中扉を閉めると同時に前扉を開けて待つことに… その間、夫婦は何やら話し合っているようだった。そして、私が「そろそろ発車だな」と思った時、妻の方が「ちょっと見ていいですか?」と言いながら前扉から乗ってきたのである。

私は「忘れ物でもしたのかな?」と思いながら「はい、どうぞ」と答えたのだが… 妻は、自分が座っていた中扉のすぐ後ろの車掌席を覗き込み… 前屈みになって座席の上に手を伸ばして何やらゴソゴソ… 30秒ほど経った頃に「ありがとう」と言って降りて行ったのだった。う~む… 忘れ物じゃないならば、一体、そこで何を… 「ペットのノミが逃げたので探していました」なんてことは…(ないない!)


今、気になっていること

2018年12月23日 17時16分47秒 | いろいろ
一週間ほど前からだろうか… 我が家の居間から「キュッ」というか「ピッ」というか… そんな音が聞こえるようになった。その音を初めて聞いたのは、私が居間を歩いている時だったので、「ボロ家の床がウグイス張り廊下のようになったのかな?」と思ったのだが… 私が座っていても居間にいなくても、32~33秒毎に“異音”が聞こえ続けたので、「一体、何の音なんだろう?」と不思議に思った。

音のする方へ近付いて耳を澄ましていると、違う方向から聞こえてきて… そっちの方へ近付いて耳を澄ましていると、また違う方向から聞こえてきたりして… 「あぁ~ 居間にある多くのガラクタが音を反射させてるのかなぁ~ ま、とにかく電気的な音には違いないから… その内に音源の電池が切れるだろう」と思って放っておくことにしたのだが… 今も、居間の何処かから「キュッ」というか「ピッ」というか… 変な音が聞こえ続けている。

また、3日ほど前だっただろうか… 突然、舌の先に痛みを感じたのだが、一瞬だったのですぐに忘れてしまった。しかし、その後… ちょいちょい痛みを感じるようになり… おまけに、その時間も長くなり… とうとう今朝は、昨夜まで痛みを感じることがなかった“食事中”にも痛みを感じるようになってしまったので、「この痛みの原因は何だろう?」と不安になってネットで検索してみた。

すると、真っ先に“舌痛症”という言葉が出てきて、「舌が“ピリピリ”“ヒリヒリ”するように痛い」などの症状もバッチリ当てはまっているのだが、一つだけ気になることが… 「中高年の女性に多い」と書かれていたのだ。あら… いやだ… 私ったら… いつの間に…(「多い」のであって「だけ」ではないだろ!) とりあえず、右上腕部の痛みに対して効果がなかったロ●ソニンを飲んで様子を見ているところである。


視聴者からおハガキを…(ウソ)

2018年12月22日 16時09分22秒 | バス運転士
先日、A駅のバス乗り場で… ある運転士さんが、お婆さんから「××駅へ行きたいんだけど…」と言われたので、「バスならば△△で乗り換えるしかないですねぇ… 地下鉄で行かれたらどうですか?」と答えたところ、お婆さんは「どこで降りればいい?」と言ったとか… そこで運転士さんが「いえ… だから… ××駅…」と答えると、お婆さんはサササッと逃げるように地下鉄の出入口の方へ立ち去ったとか…

昨日、ある大きな交差点で… ある運転士さんが信号待ちをしていたところ、突然、乗客のお婆さんが「なんで、このバスは左へ曲がるのぉ~!」と叫んだそうだ。確かに、「左へ曲がります。ご注意ください」という音声が繰り返し聞こえていたらしいのだが… 運転士さんが「いえ、前のゴミ収集車の音声が…」と答えると、お婆さんは「あら、ゴミ収集車… 大きな音を出さんと危ないもんねぇ…」と恥ずかしそうに呟いていたとか…(私は、過去に“そのように叫んだおばさんのお陰で道を間違えずに済んだことがある”ので何も言えない…)

つい先日、営業所の食堂で… ある運転士さんが「もしも僕がブログをやっていたら、今日は最高のネタに当たりましたよぉ~」と言ったので、何があったのか聞いてみたところ… 朝、終点・市内中心部に到着して、車内確認をして、待機場所へ移動… と思ったのだが、インターロックが掛かってアクセルペダルを踏み込めなかった… そこで「中扉が完全に閉まっていないのか? 何かが挟まっているのかな?」と思って、中扉を揺すったりしながらチェック… すると「ガタン!」と中扉が外れてしまったそうだ。

すぐに営業所へ連絡… その後、駆け付けた上司と一緒にガタガタとやっていたら「ガチン!」と中扉が元に戻ったらしいのだが、「普通に中扉を操作しながら運転するのは不安…」ということで、中扉に“封鎖”の紐を張ってから前扉だけで運行を再開したそうだ。そのバスは、我が営業所の中でも古いタイプ(クルクル幕の大型車)なので… 今後も、走行中にいろんな物が外れそうで怖いなぁ~ ハハハ…(そういうオマエこそ、テニス忘年会で羽目を外してニュースになったりするんじゃないぞぉ~ ハハハ…)