『エヴァンジェリスタ』
BLESSED(2004年イギリス)
監督 サイモン・フェローズ
脚本 ロバート・メアーンズ
ジェイソン・ロスウェル
出演 ヘザー・グレアム
ジェームス・ピュアホイ
デヴィッド・ヘミングス
アンディ・サーキス
ステラ・スティーブンス
■ストーリー■
ニューヨークで教師をしているサマンサは不妊治療のため主治医から田舎の病院を紹介される。作家の夫クレイグと田舎で治療に専念、体外受精により双子の赤ん坊を身ごもるのだった。しかし、そんなサマンサの前にフードをつけた服を着た謎の男が忍び寄ってくるのだった。
□■□ネタバレあり□■□
■感想■
妊婦が味わう恐怖を描くホラー。
オカルト映画というより妊娠した女性を襲うサスペンス映画!っていう雰囲気の作品です。
オカルト映画ファンとか、こういう映画を観慣れてる人には、想像とおりの展開になるのでどちらかと言えば退屈な作品です。
ハッキリ言って、特に変わったヒネリもないし。最後の展開も特に驚きもないし、これといった特長が無い作品です!
1980年代後半のビデオソフトのバブル時代の前だったら、TVの90分枠(実質69分~75分)で放映したら、けっこう話題になるようなオカルト映画として扱われたかもしれないですね。
1980年代前半までは、TVの映画劇場で、劇場未公開のホラー映画が、けっこう放映されていましたもんね。
そんな劇場未公開→TVの映画劇場、直行みたいなヒドイ出来じゃないですけど、テンポが悪いのでランニングタイム90分強の長さは、少し長すぎでしょう!
主演は『ビッグムービー』(1999年)、『フロム・ヘル』(2001年)のヘザー・グレアム。
共演は、今作が遺作のデヴィッド・ヘミングス。『ポセイドン・アドベンチャー』(1972年)、『底抜け大学教授』(1962年)のステラ・スティーブンス。
出演者は、こういう作品にしては豪華です!!
でもストーリーがまさに、オカルト映画が大ブームの1970年代に量産された作品風です!
なんで今さらこんな作品を作ったの?って感じがしちゃいます。
大体、デヴィッド・ヘミングス演じる、謎の実業家シドニーの目的が最後まで観ていても、わからないです!
オカルト映画の大傑作『悪魔が最後にやって来る!』(1977年)の、反キリストは目的がハッキリしてたいましたもんね。
もっとスケール感を出したような感じで展開したら、もっと盛り上がったかも!!
スケール感といえば、スケール感だけは超ビッグな『第7の予言』(1988年)という作品もありましたけど、超期待はずれの作品でした!
でも、こういうこじんまりとしたオカルト映画も作られ続けないと、オカルト映画ファン、ホラー映画ファンが育たないんで、良しとしましょう! 30点
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