『クローン』
IMPOSTER(2001年アメリカ)
監督 ゲイリー・フレダー
脚本 キャロライン・ケイス
アーレン・クルーガー
デヴィッド・トゥーヒー
翻案 スコット・ローゼンバーグ
原作 フィリップ・K・ディック
出演 ゲイリー・シニーズ、マデリーン・ストウ
ヴィンセント・ドノフリオ、トニー・シャルホウブ、メキー・ファイファー
■ストーリー■
西暦2079年、地球は異星人ケンタウリと戦争状態にあった。人類は、ケンタウリの攻撃により都市が破壊され、残った人々は防御シールドに守られたドームの中の都市で過ごしているのだった。武器開発局長で天才科学者スペンサーはある日、議長との会談を控えたある日、出勤途上で保安局ESAのハサウェイ少佐に捕らえられてしまう。本当のスペンサーはすでに死んでおり今スペンサーだと信じている自分はケンタウリが開発したクローンであり、しかも体内に爆弾が仕掛けられた人間爆弾だというのだ。クローンの人間爆弾は本物同様に作られており、本人もクローンであるという記憶を持っていないというのだ。ハサウェイ少佐のすきをついてスペンサーは逃亡する。妻で医師のマヤの病院でDNA検査を行なえば、そのデータで自分が人間であると証明できるのだ。疑いを晴らすためスペンサーは病院へ向かうのだった…。
■感想■
フィリップ・K・ディックの短編「にせもの」の映画化作品です。
ゲイリー・シニーズ演じる主人公のスペンサーの設定が、超天才で役職も武器開発局長で、そのうえ、奥さんがキレイ!!なんていう役ところで、どうも感情移入できません!!で、主人公のスペンサーに感情移入できないままストーリーが進んでいきます。
一方、スペンサーを追う側のヴィンセント・ドノフリオ演じるハサウェイ少佐の方がキャラクターが分かりやすいです。
「今まで、クローンでない人間を間違って10人殺しているが、そのかわり1万人を救ったので全然後悔してない。」
とか言うシーンがありますけど、間違われたらたまったもんじゃないけど、彼も人類のために働いてます。
映画のキャラクターとしては主人公スペンサーより魅力的です!
現実にいたら困りますけど…。
演技派の俳優たち!
豪華なセット!
すばらしい特撮!
のSF大作です。
もし、今作が、チープな特撮と無名のキャストで低予算で作られていたら、2昔前だったら、TV東京直行便で放映されていたら隠れた名作になっていたかも。
監督は『コレクター』(1997年)、『サウンド・オブ・サイレンス』(2001年)のゲイリー・フレダー。
『コレクター』のときとはうって変わって演出もキレがあり素晴らしいです。
脚本はメジャー作品のくせに超B級スリラー『隣人は静かに笑う』(1998年)、シリーズ3作目『スクリーム3』(2000年)、ジョン・フランケンハイマー監督の2転3転4転5転サスペンス『レインディア・ゲーム』(2000年)のアーレン・クルーガー。
共同脚本はキャロライン・ケース、『アライバル侵略者』(1996年)、『ピッチ・ブラック』(2000年)、『リディック』(2004年)のデビッド・トゥーヒー。
フィリップ・K・ディックのSci-Fi作品って映画化されやすいんですよね。
映画監督や脚本家の創作意欲を刺激するのか、プロデューサーに受けが良いんでしょうね。
『ブレードランナー』(1982年)をはじめ、「変種第2号」を映画化した傑作宇宙Sci-Fi『スクリーマーズ』(1996年)、ジョン・ウー監督の『ペイチェック消された記憶』(2003年)、シュワルツェネッガーが出演したために超大作のアクション映画になっちゃったポール・ヴァーホーヴェン監督の『トータル・リコール』(1990年)等々映画化されていますよね。
今作も、最初はSFのちょっとした小品を作るつもりでいたら、企画がどんどん大きくなって、こんな立派な超大作になったってウワサを聞きましたけど、ストーリー的には、いかにもB級な感じです!
どう見てもB級SF映画のマインドにあふれていますもんね。
ランニングタイム102分一切退屈しない、B級テイストいっぱいの傑作Sci-Fi映画。SFi映画ファンは必見の1本! 80点
IMPOSTER(2001年アメリカ)
監督 ゲイリー・フレダー
脚本 キャロライン・ケイス
アーレン・クルーガー
デヴィッド・トゥーヒー
翻案 スコット・ローゼンバーグ
原作 フィリップ・K・ディック
出演 ゲイリー・シニーズ、マデリーン・ストウ
ヴィンセント・ドノフリオ、トニー・シャルホウブ、メキー・ファイファー
■ストーリー■
西暦2079年、地球は異星人ケンタウリと戦争状態にあった。人類は、ケンタウリの攻撃により都市が破壊され、残った人々は防御シールドに守られたドームの中の都市で過ごしているのだった。武器開発局長で天才科学者スペンサーはある日、議長との会談を控えたある日、出勤途上で保安局ESAのハサウェイ少佐に捕らえられてしまう。本当のスペンサーはすでに死んでおり今スペンサーだと信じている自分はケンタウリが開発したクローンであり、しかも体内に爆弾が仕掛けられた人間爆弾だというのだ。クローンの人間爆弾は本物同様に作られており、本人もクローンであるという記憶を持っていないというのだ。ハサウェイ少佐のすきをついてスペンサーは逃亡する。妻で医師のマヤの病院でDNA検査を行なえば、そのデータで自分が人間であると証明できるのだ。疑いを晴らすためスペンサーは病院へ向かうのだった…。
■感想■
フィリップ・K・ディックの短編「にせもの」の映画化作品です。
ゲイリー・シニーズ演じる主人公のスペンサーの設定が、超天才で役職も武器開発局長で、そのうえ、奥さんがキレイ!!なんていう役ところで、どうも感情移入できません!!で、主人公のスペンサーに感情移入できないままストーリーが進んでいきます。
一方、スペンサーを追う側のヴィンセント・ドノフリオ演じるハサウェイ少佐の方がキャラクターが分かりやすいです。
「今まで、クローンでない人間を間違って10人殺しているが、そのかわり1万人を救ったので全然後悔してない。」
とか言うシーンがありますけど、間違われたらたまったもんじゃないけど、彼も人類のために働いてます。
映画のキャラクターとしては主人公スペンサーより魅力的です!
現実にいたら困りますけど…。
演技派の俳優たち!
豪華なセット!
すばらしい特撮!
のSF大作です。
もし、今作が、チープな特撮と無名のキャストで低予算で作られていたら、2昔前だったら、TV東京直行便で放映されていたら隠れた名作になっていたかも。
監督は『コレクター』(1997年)、『サウンド・オブ・サイレンス』(2001年)のゲイリー・フレダー。
『コレクター』のときとはうって変わって演出もキレがあり素晴らしいです。
脚本はメジャー作品のくせに超B級スリラー『隣人は静かに笑う』(1998年)、シリーズ3作目『スクリーム3』(2000年)、ジョン・フランケンハイマー監督の2転3転4転5転サスペンス『レインディア・ゲーム』(2000年)のアーレン・クルーガー。
共同脚本はキャロライン・ケース、『アライバル侵略者』(1996年)、『ピッチ・ブラック』(2000年)、『リディック』(2004年)のデビッド・トゥーヒー。
フィリップ・K・ディックのSci-Fi作品って映画化されやすいんですよね。
映画監督や脚本家の創作意欲を刺激するのか、プロデューサーに受けが良いんでしょうね。
『ブレードランナー』(1982年)をはじめ、「変種第2号」を映画化した傑作宇宙Sci-Fi『スクリーマーズ』(1996年)、ジョン・ウー監督の『ペイチェック消された記憶』(2003年)、シュワルツェネッガーが出演したために超大作のアクション映画になっちゃったポール・ヴァーホーヴェン監督の『トータル・リコール』(1990年)等々映画化されていますよね。
今作も、最初はSFのちょっとした小品を作るつもりでいたら、企画がどんどん大きくなって、こんな立派な超大作になったってウワサを聞きましたけど、ストーリー的には、いかにもB級な感じです!
どう見てもB級SF映画のマインドにあふれていますもんね。
ランニングタイム102分一切退屈しない、B級テイストいっぱいの傑作Sci-Fi映画。SFi映画ファンは必見の1本! 80点
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