『漆黒の闇で、パリに踊れ』
UNE NUIT(2012年フランス)
監督 フィリップ・ルフェーブル
脚本 シモン・ミカエル
フィリップ・イザール
フィリップ・ルフェーブル
出演 ロシュディ・ゼム
サラ・フォレスティエ
サミュエル・ル・ビアン
グレゴリー・フィトゥーシ
■ストーリー■
犯罪取締り班のリーダー、シモン・ワイスは、警察官の運転手を使いパリの夜の街を見回っていた。そんなシモンは、日頃の行動から内務調査班にマークされていた。ある夜、シモンは、若い女性の警察官ローレンス・デュレイと組み、いつものように見回りを始めるのだった。
■感想■
パリの夜を舞台に、内務調査班にマークされた刑事を描くフレンチノワール。
映画の原題“Une Nuit”にあうように、ある1晩の出来事を描いています。
それにしても“Une Nuit”が『漆黒の闇で、パリで踊れ』って、なんかタイトル凝りすぎ。映画ファン以外覚えられないタイトルですよね。
ある1晩を描いていて、事件らしい事件も起きないのに、ランニングタイム100分は少し長すぎな気が。あと15分くらい短くても良かったのに。ストーリー的には、聞き込み、ドライブ、聞き込み、ドライブ、揉め事、ドライブといった感じだから15分くらい短くても全然OKです。
誰が内務調査班に自分を売ったのか?とかいうドラマ的なエピソードもありますけど、基本的にはフレンチノワールの雰囲気を楽しむ作品ってコトなんでしょうね。
内務調査班のリーダーに「一線を越えてしまった」とか言われてましたけど、この流れではしょうがないような気もするんですけどね。こんなところがフランス映画の良いところなんでしょうけどね。
ハリウッドのエンターテイメントの刑事アクション映画だったら、警察が尋問しようとしていたギャングの弁護士が殺されても、主人公は「ギャングの仲間が減って警察の経費節減になりましたね」とか言いそうですもんね。
フランンスとアメリカでは、警察組織の違いもあるんでしょうけどね。
あと、フランス映画のアクション映画やノワール系のエンターテイメント作品を観ていると、フランス警察って悪徳刑事が、本当に良く良く出てくるのに、今作では、主人公が普通に調査が入っちゃうってどういうコト??
とりあえず、フレンチノワールが好きな映画ファンは必見の1本です! 55点
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