『ロンドン・ブルバード LAST BODYGUIRD』
LONDON BOULEVARD(2010年イギリス)
監督 ウィリアム・モナハン
脚本 ウィリアム・モナハン
原作 ケン・ブルーエン
出演 コリン・ファレル
キーラ・ナイトレイ
デヴィッド・シューリー
アンナ・フリエル
ベン・チャップリン
レイ・ウィンストン
■ストーリー■
障害の罪で3年間、服役していたミッチェルは、出所とともにギャングの世界から足を洗う決意をするが、出所後もかつてのギャング仲間のビリーがまとわりつき、ギャングの借金の取立ての手伝いをするはめに・・・。
そんなとき、ミッチェルは、若くして映画界を引退した女優シャーロットと出会い、彼女のボディガードをする職業につくのだった。しかし、ビリーのボスでギャング、ギャントがミッチェルのことを気に入り、仲間になるよう言ってくるのだった。
■感想■
ケン・ブルーエン原作の「ロンドン・ブールヴァード」(新潮文庫)をウィリアム・モナハンが脚色、監督した犯罪ドラマ。
ウィリアム・モナハンは、『ディパーテッド』(2006年)、『ワールド・オブ・ライズ』(2008年)、『復讐捜査線』(2010年)の脚本を書いた人です。
「う~ん、微妙な感じのノワール物でした」
ビリー・ワイルダー監督の『サンセット大通り』(1950年)もとに書かれた原作を、脚色してエンターテイメント度を高め、主人公にコリン・ファレル、ヒロインもキーラ・ナイトレイと万人受けするであろう変更をしています。
でも、出来上がった作品は、良くありがちなノワール物になっちゃいました!
映画化するときに原作を大幅に変えるのは、自分的には全然OKなんですけど、キャラクターの設定とかも変えて、普通の犯罪物を撮るなら、あえて原作のある作品の映画化作品にしないで良かったのでは??
「オリジナル脚本で作れば良いのに~っ」と思っちゃいますけど、原作のネームヴァリューが欲しかったんでしょうか??
『サンセット大通り』の要素はどこかに行って、ギャングの世界から足を洗おうと思った男が、結局血なまぐさい世界で暴れまわるという単なるギャング物です!
イギリス映画らしい最後の展開まで、どこが今作の魅力なのかちょっと分かりづらいです。
コリン・ファレルのファンや、イギリス映画好きには良いかもしれないですけどね。 30点
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原作は新朝文庫
ロンドン・ブールヴァード (新潮文庫) | |
鈴木 恵 | |
新潮社 |
原作は「サンセット大通り」を元に書かれたそうです。
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