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『バッファローソルジャーズ戦争のはじめかた』普通コメディ!

2005-06-05 01:52:22 | コメデイ
バッファロー・ソルジャーズ戦争のはじめかた』(a.k.a.戦争のはじめかた)BUFFARO SOLDIERS(2001年イギリス、ドイツ)
 監督    グレゴール・ジョーダン
 脚本    エリック・アクセル・ワイズ
        ノラ・マッコビー
 原作    ロバート・オコナー 
 出演    ホアキン・フェニックス、エド・ハリス
        スコット・グレン、アンナ・パキン、エリザベス・マクガバン
 
 ■ストーリー■
 冷戦時代、ベルリンの壁が崩壊する直前の西ドイツ、駐留アメリカ軍の補給部隊のエルウッドは、麻薬を精製しトルコ人マフィアや軍内部で売りさばき、ぼろもうけしていた。上司のバーマン大佐は出世しか興味がなく、エルウッドと妻が関係してるのも気付かないほどだった。
 しかし、ある日、リー曹長がやって来て状況は一転する。ベトナム戦争経験者のリーは厳しい規律で基地内を取り締まろうとしていたからだ。リー曹長に目をつけられたエルッドは仕返しのため、リー曹長の娘ロビンに言い寄るのだった。


 ■感想■
 アメリカの軍隊を舞台にしたコメディ映画。

 アメリカ同時多発テロのため、全米公開が5回も遅れた問題作。
 なんかアメリカ軍をバカにしていますもんね、そりゃ公開伸びまくりですよね。
 それでも、ちゃんと公開したんだから、アメリカはえらいですネ。
 
 原作はピューリッツァ賞のフィクション部門にノミネートされたロバート・オコナーの「バッファローソルジャーズ」(ハヤカワ文庫)。
 ストーリーは、フィクションですけど、取材をして、けっこう現実的なことを脚色したみたいですね。
 エヘヘ!それじゃやっぱり公開伸びちゃいますよ。
 
 なんてたってパパブッシュ時代が舞台でしょ。
 それにしても演習中の戦車は、兵士たちがラリッてて町を破壊するわ!
 武器を運んでいた兵士は、暴走した戦車が破壊したガソリンスタンドの爆発に巻き込まれて死んじゃうわ!
 武器は行方不明になるわ!
 
 行方不明の武器は、エルウッドたちが偶然発見して横領しちゃうんですけどね。

 基地内では麻薬の精製、密売が行なわれてるわ!

 こりゃ大変、大変!
 
 冒頭、ヒマをもてあました兵士たちが部屋の中でフットボールやってて、兵士の1人が頭を机の角にぶつけて死んじゃうんだもんね。で、また、その処理の仕方がまたけっこう笑える。

 かなりブラックな感じです。

 色んなエピソードが、出てきて退屈しないのも良いです!!中盤から、スコット・グレン演じる怪物みたいなリー曹長が、出てきてからチョット物語が方向転換していきます。
 ブラックコメディから、ブラックスリラー系に!!
 
 このリー曹長役ってフレッド・ウォードとかでも良かったかもしれないですね。フレッド・ウォードと言えば、『シャイなラブレター』(1985年)での怖い父親役の印象が強すぎです!!ちょっと、例が古いですかね?でも、フレッド・ウォードも、ベトナム戦争体験者の設定だとおかしくないでしょ!!
 
 アメリカ軍を、かなりおちょくってるから、今のアメリカでは公開しづらいのは確かですね。
 当然といえば当然だけどアメリカ軍の全面的協力なんてないから戦車は個人の戦車マニアから借りたらしいです。
 アメリカ人だったらこれくらいのユーモア理解して欲しいけどね。

 自分はアクション映画以外はけっこう食わず嫌いなんだけど、この作品は、はっきり言って面白かったです。2度3度観直すかどうかはわからないですけどね。でも、ランニングタイムも98分だしちょうど良い長さです。         65点


バッファロー・ソルジャーズ 戦争のはじめかた [DVD]
グレゴール・ジョーダン
ジェネオン エンタテインメント


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『ヴィレッジ』TEENAGE VILLAGE

2005-06-04 11:46:50 | サスペンス
ヴィレッジ
THE VILLAGE(2004年アメリカ)
 監督   M・ナイト・シャラマン
 脚本   M・ナイト・シャラマン
 出演   ホアキン・フェニックス、ブライス・ダラス・ハワード
       ウィリアム・ハート、シガニー・ウィーバー、エイドリアン・ブロディ
       ブレンダン・グリーソン、チェリー・ジョーンズ、セリア・ウェストン

 ■ストーリー■
 1897年、深い森に隔たれ町と隔絶された村には厳しい掟があった。赤い色は不吉なのでダメ、村と町を隔てている森に入ってはダメなどである。森には怪物がいて村には、入ってこないが、掟を破ると怪物が村までやってくるのだ!お互いに境界線を守り平和に暮していた。しかし、そんなある日、眼の不自由な少女アイビーの婚約者ルシアスが、友人ノアに襲われ重症を負ってしまう。

□■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 M・ナイト・シャマラン監督お得意の「ビックリ」してちょうだい!系のサスペンス映画です。
 M・ナイト・シャマラン監督は、サスペンスじゃダメと思ったのか、一応ラブストーリー風味になってます。
 出演者は、『サイン』(2002年)で、M・ナイト・シャマラン監督作に出演したホアキン・フェニックスを始め、ロン・ハワード監督の娘ブライス・ダラス・ハワード、ウィリアム・ハート、シガニー・ハワード、エイドリアン・ブロディと超豪華な出演者たち!
 演出もていねいで、それなりに楽しめるサスペンス作品です!!

 本作以外に、ロジャー・コーマン監督の、ある作品のネタバレあり!

 冒頭のシーンの墓石の日付が1890-1897年とかミスディレクションもありますけど、あまり目立ちません。ミスディレクションが弱すぎです!!厳しい戒律のある村から、怪物がいるから出てはいけないっていう設定だけでも、ある作品を思いだしちゃいます。

 今作は映画本編より、映画の存在そのもの方が面白い作品です!!
 まずは、マーガレット・ピーターソン・ハディックスの児童書“RUNNNING OUT OF TIME”の盗作騒ぎ!
 盗作って言っても“RUNNNING OUT OF TIME”がどんな話かわからないけど、もともと今作は、
 
 “ロジャー・コーマンの超低予算SF映画『恐怖の獣人』(1958年)と同じ系のネタッ!!!!!!!”

 って映画ファンの多くが思ったはず!!
 
 『恐怖の獣人』が1958年の作品なんだから、もうすでにクラシック作品ということで勝手にアイデアを借用しちゃって良いと思っちゃったのか、とにかくアイデア盗みまくり!!
 それでも、46年後に製作された今作の方が面白ければ良いんですけど、『恐怖の獣人』の方がサプライズ度、ビックリ度、衝撃度も高いんだから、どうしようも無い!!

 『恐怖の獣人』は、ランニングタイム65分です!65分!まぁ、1958年の作品だから、もともと、映画のランニングタイムが短いんだと思うんですけど、今作は同じネタでランニングタイム108分は引っ張りすぎ!!

 ロッド・サーリングのTVシリーズ「ミステリーゾーン」の1エピソードでも、もうちょっとひねった面白い作品になっているはず!!
 劇場用映画でこの使い古されたネタを使っちゃうなって、絶対にダメ!ダメ!
 ドラマに目新しさもないし、シャマラン映画って“ネタ”が勝負の映画が多いのに、今作なんて、本当にネタで驚かせるだけの作品なんだから!!
 
 でも、M・ナイト・シャマラン監督も、なんで『恐怖の獣人』なんでしょう??
 死者が見える少年の物語『シックスセンス』(1999年)、大事故から1人だけ生き残った男の物語『アンブレイカブル』(2000年)、ミステリーサークルを描く『サイン』ってシャマラン監督ってB級映画が大好きでしょ。
 
 でも、でも、なんでシャマラン監督って、こんな大作が作れるんでしょう?
 メジャー会社から好かれていますよね!!どこかで見たことあるようなデジャヴュ感たっぷりの映画しか作れないM・ナイト・シャマラン監督より、あくまでもホラー映画っていうジャンルにこだわってるジョン・カーペンター監督の方が断然立派だと思うんですけどね。ジョン・カーペンター監督の作品って観る人が決まってるから、映画会社にしてみたら、ヒットしそうなM・ナイト・シャマラン監督に新作にOKしちゃうんでしょうね。

 でも、映画ファンから言わせてもらうと10年、20年たっても、もう1回見直そうって思うのはどういう作品か!ってコトじゃないでしょうか??
 M・ナイト・シャマラン監督の映画って1度観たら、何か理由が無い限りもう1回観直そうって気が起きない度が高そうな気がするんですけどね。
 特に今作『ヴィレッジ』は、何度も何度も何度も観直そうとは思わない作品だと思うんですけどね。
 
 とにかく、今作について言えば、もう1ヒネリ、2ヒネリ、3ヒネリ欲しかったです!!

 『恐怖の獣人』を素直にリメイクすれば良かったのにッ!!
 それこそ、『恐怖の獣人』はクラシックな作品なんだから、リメイクしても全然おかしく無かったのに!!
 今作は、オリジナル度が低すぎ!!

 ところで、今作の疑問点をいくつか!
 村の人ってどうやって自給自足できてるの?家を作る資材とか、ペンキとか、それこそ薬とかどうしてるんでしょう??
 とにかく、今作は、志が低すぎです!!盗作って言われても文句言えないです!! 
                                   マイナス30点

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『ボディ・スナッチ』仏製スリラーだけど

2005-06-03 22:52:33 | スリラー

ボディスナッチ
CORPS A CORPS (2003年フランス)
 監督         フランソワ・ハンス
 脚本         アルトゥール=エマニュエル・ピエール
 出演         エマニュエル・セニエ
             フィリップ・トレトン
             クレマン・ブリラン

 ■ストーリー■
 「ムーンサイド」の人気ストリッパーのローラは、自分のファンである造園技師マルコにプロポーズされ、友達のドリスに別れを告げ、マルコの元へ車を走らせる。しかし、タイヤがパンクし大事故になり、車から放りだされ昏睡状態に陥ってしまう。ローラは、無事、昏睡状態から目覚めるが耳が不自由になってしまう。
 その後、結婚した2人は息子のジャノにも恵まれ幸せに暮すのだが、ある日、ローラは学校で教師から息子のジャノが自分のことを女の子だと思っていることを聞くのだった。児童精神科に相談に行ったローラは、ジャノと夫マルコが写った写真を医者に見せると、医者はマルコは大学で一緒に学んだ医者だと言うのだった。

 ■感想■
 謎の男と結婚した元ストリッパーが体験する恐怖を描くスリラー映画。
 
 今作は、宣伝で「猟奇サスペンス、ドンデン返し」みたいな感じの作品みたいな作品と宣伝してあったので、期待して観たんですけど、ごくごく普通のサスペンス映画でした。

 本当に、普通のサスペンスでした!!
 「ビックリ」系、ドンデン返し系の作品だと宣伝するのやめて~ッ!!
 変に期待しちゃいますから!!
 これくらいでビックリだと、普通のサスペンス映画なら、それこそ、何だって驚きのラストになっちゃいますよ~!!

 映画の冒頭の序盤から前半部分くらいまでは、「面白くなりそう」って期待できる感じだったんですけど、その後、ストーリーが進むに連れてダラダラと、ダラダラと、ダラダラと、普通の映画になっていっちゃいました!!
 
 まぁ、フランス映画だし、このくらいのテンポなんでしょうかね??
 フランス映画も、面白い作品と、どうしようもない作品と両極端ですからね!!
 とにかく、大したストーリーでも無いのに、ダラダラ!ユルユル!のランニングタイム97分!
 97分でも、長すぎです!
 せめて、あと15分くらいカットしてくれないとッ!!
 
 作品全体の印象は、劇場未公開の作品だし、しょうがないかな?ってくらいの感じです。

 こんな作品をソフト化するなら、もっともっと未公開でも面白い作品がいくらでもあるのに残念です!!

 
 ブライアン・デ・パルマ監督の“WISE GUYS” (1986年) とかも未公開のままです!

 『愛しきは女ラ・バランス』(1982年)のボブ・スウェィム監督の作品なんか『ハーフムーンストリート』(1986年)以来、全然公開されていないですもんね。
 チェッキー・カリョ出演の冒険物“L’ATLANTIDE”(1992年)
 TV用のサスペンス“TARGET OF SUSPICION”(1994年)
 犯罪コメディ“NOS AMIS LES FLICS”(2004年)とかね。

 また、フランコ・ネロ、アンソニー・クイン出演のスリラー“THE SALAMANDER!(1981年)。
 同じく、フランコ・ネロ出演のミステリー“CRIMSON DAWN”(1992年)
 イタリア製SF映画“INSEGUITO”(2002年)
 まぁ、観たい作品を挙げていったら、キリが無いんですけど、本当にもっと面白い作品をソフト化して下さい。 20点

ボディスナッチ [DVD]
エマニュエル・セニエ,フィリップ・トレトン
日活
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『エヴァンジェリスタ』1970年代風オカルト!!

2005-06-02 21:37:41 | ホラー

エヴァンジェリスタ
BLESSED(2004年イギリス)
 監督         サイモン・フェローズ
 脚本         ロバート・メアーンズ
             ジェイソン・ロスウェル
 出演         ヘザー・グレアム
             ジェームス・ピュアホイ
             デヴィッド・ヘミングス
             アンディ・サーキス
             ステラ・スティーブンス

 ■ストーリー■
 ニューヨークで教師をしているサマンサは不妊治療のため主治医から田舎の病院を紹介される。作家の夫クレイグと田舎で治療に専念、体外受精により双子の赤ん坊を身ごもるのだった。しかし、そんなサマンサの前にフードをつけた服を着た謎の男が忍び寄ってくるのだった。

 □■□ネタバレあり□■□

 ■感想■
 妊婦が味わう恐怖を描くホラー。

 オカルト映画というより妊娠した女性を襲うサスペンス映画!っていう雰囲気の作品です。   
 オカルト映画ファンとか、こういう映画を観慣れてる人には、想像とおりの展開になるのでどちらかと言えば退屈な作品です。
 ハッキリ言って、特に変わったヒネリもないし。最後の展開も特に驚きもないし、これといった特長が無い作品です!
 1980年代後半のビデオソフトのバブル時代の前だったら、TVの90分枠(実質69分~75分)で放映したら、けっこう話題になるようなオカルト映画として扱われたかもしれないですね。

 1980年代前半までは、TVの映画劇場で、劇場未公開のホラー映画が、けっこう放映されていましたもんね。
 そんな劇場未公開→TVの映画劇場、直行みたいなヒドイ出来じゃないですけど、テンポが悪いのでランニングタイム90分強の長さは、少し長すぎでしょう!

 主演は『ビッグムービー』(1999年)、『フロム・ヘル』(2001年)のヘザー・グレアム。
 共演は、今作が遺作のデヴィッド・ヘミングス。『ポセイドン・アドベンチャー』(1972年)、『底抜け大学教授』(1962年)のステラ・スティーブンス。
 出演者は、こういう作品にしては豪華です!!

 でもストーリーがまさに、オカルト映画が大ブームの1970年代に量産された作品風です!
 なんで今さらこんな作品を作ったの?って感じがしちゃいます。
 大体、デヴィッド・ヘミングス演じる、謎の実業家シドニーの目的が最後まで観ていても、わからないです!
 オカルト映画の大傑作『悪魔が最後にやって来る!』(1977年)の、反キリストは目的がハッキリしてたいましたもんね。
 もっとスケール感を出したような感じで展開したら、もっと盛り上がったかも!!
 スケール感といえば、スケール感だけは超ビッグな『第7の予言』(1988年)という作品もありましたけど、超期待はずれの作品でした!

 でも、こういうこじんまりとしたオカルト映画も作られ続けないと、オカルト映画ファン、ホラー映画ファンが育たないんで、良しとしましょう! 30点


エヴァンジェリスタ DTSスペシャル・エディション [DVD]
ヘザー・グラハム,ジェームズ・ピュアフォイ,アンディ・サーキス,デヴィッド・ヘミングス
ハピネット・ピクチャーズ
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