<金曜は本の紹介>
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この本は13人のエリートビジネスマンやホワイトカラー、社長、若者が、ホームレスとなるまでの転落人生について語られています。
このホームレスの方たちは学歴・前職など様々ですが、一様に抱えている過去は、リストラ・失業・倒産に起因する経済的破綻と家庭崩壊・人間関係の寸断です。
我々は、そんなホームレスの方たちを見て、「よほどのことがあったんだろう」と同情しつつも「自分はこんなことになるはずがない」と思いがちだと思います。
しかし、自分が職を失ったと考えてみてはいかがでしょうか?
倒産でもしようものなら、賃金はおろか退職金など支払ってもらえません。雇用保険を受けられるとしても、いつまでも受給できるわけではなく、ローンや家賃の支払い、前年度分の税金、社会保険料の支払いが重く、預貯金を取り崩すようになります。
再就職先を探しても年齢が高くなるほど困難になり、アルバイト的仕事をやったとしても収入はたかが知れています。
いつしか蓄えも底をつき、日々の生活費にも事欠くようになるのは時間の問題です。急場をしのぐため、軽い気持ちで借金をしようものなら、もう身の破滅、奈落の底へ真ッさかさまです。住居を取られ、ホームレスになるのはいとも簡単なことなのです。
そして、恐ろしいことに、いったん路上生活に転落すると、一般社会への復帰が極めて困難になります。
生活保護を求めて福祉事務所を訪ねたとしても、病気やケガで働けないわけではないから「仕事を見つけてください」と言われて門前払いとなるようです。
また、一大決心をしてもう一度仕事をやり直そうとしても、住民票を持たない住所不定者を雇う会社はありません。
それから、親戚や友人、知人を頼ったとしてもこのご時世、誰もが自分たちのことで精一杯で、まして借金がらみで行方をくらませた者などに手助けをするほど甘くはありません。これが現実のようです。
そして、ホームレスの身でできることといったら危険な日雇い仕事、さもなくば廃品回収ぐらいなもので、そうしているうちに身体を壊し、時には精神状態も不安定になっていきます。
このように、ホームレスへの転落人生はアッという間です。またホームレスの方たちは、まともな社会生活のできない欠陥人間ではなく、普通の人なのです。誰でもホームレスになる可能性はあるのです。
そのホームレスの平均年齢は55.9歳、彼らの前職を調べてみると、正社員、会社経営者、自営業者の合計が全体の40%を占めており、リストラや倒産で転落する中高年が激増しています。
そうならないためには、この本を読む限り、以下の点に注意すべきだと思います。
(1)自分が他社で働けるような特殊なスキルや能力がないのであれば、会社にはどんなことがあってもしがみつくべき。
(2)50歳をすぎれば、仕事はない。40代でもかなり厳しい。
(3)会社が倒産するのであれば、早期退職制度で割増し退職金をもらって早めに退職し、再就職活動をできるだけ早くすべき。
(4)借金は禁物。
(5)家族や友人等は常日頃から大切にすべき。
この本は、かなりショッキングな内容ですが、他山の石となるよう我が家では息子にも読ませたいと思っています。一度は読むべき本だと思います。お勧めです。
<目次>
はじめに
CASE1 エリートビジネスマンの暗転
次長の誤算(52歳・元大手総合商社財務部次長)
外資系企業の光と影(49歳・元米国系投資銀行ファンドマネージャー)
ガード下の管理職(55歳・元大手鉄鋼メーカー副部長)
兜町けもの道(51歳・元準大手証券会社外務員)
不安だらけで生きている(56歳・元準大手ゼネコン営業部長)
CASE2 漂流するホワイトカラー
年を取るのが悪いのか(56歳・元中堅住宅メーカー営業所長)
バブル世代は不用品(38歳・元都市銀行勤務)
リストラ役がリストラされて(57歳・元自動車部品メーカー管理職)
CASE3 社長失格
ビルオーナーの転落(49歳・元ビルオーナー兼飲食店経営者)
脱サラ・起業したけれど(53歳・元大手デパート外商部副部長/ブティック経営者)
アルカイダの馬鹿野郎(55歳・元旅行代理店経営者)
CASE4 明日なき若者たち
多重債務の逃亡者(31歳・元大手金属メーカー勤務)
学歴・資格・特技なし(31歳・元電機部品加工会社勤務)
おわりに
ホームレス入門 ノブさんとの1週間
ホームレスに関する全国調査
ホームレスに対する行政の対応
ホームレスの主な収入源
ホームレスの気になる諸事情
面白かった本まとめ(2006年)
面白かった本まとめ(~2006年)
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<今日の独り言>
2歳9ヶ月の息子とスターバックスへ行きましたが、そこで知り合ったちょっと年上のお兄ちゃんと仲良くなり、一緒に部屋に入ったり外へ出たりと楽しく遊びました。帰る時には、そのお兄ちゃんがとことこやって来て、一緒に「バイバイ」して帰りました。子どもには子どものルールがあるようで、このように見知らぬ友だちと楽しく遊んだ後は、必ずバイバイするんですよね・・・^_^;)
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この本は13人のエリートビジネスマンやホワイトカラー、社長、若者が、ホームレスとなるまでの転落人生について語られています。
このホームレスの方たちは学歴・前職など様々ですが、一様に抱えている過去は、リストラ・失業・倒産に起因する経済的破綻と家庭崩壊・人間関係の寸断です。
我々は、そんなホームレスの方たちを見て、「よほどのことがあったんだろう」と同情しつつも「自分はこんなことになるはずがない」と思いがちだと思います。
しかし、自分が職を失ったと考えてみてはいかがでしょうか?
倒産でもしようものなら、賃金はおろか退職金など支払ってもらえません。雇用保険を受けられるとしても、いつまでも受給できるわけではなく、ローンや家賃の支払い、前年度分の税金、社会保険料の支払いが重く、預貯金を取り崩すようになります。
再就職先を探しても年齢が高くなるほど困難になり、アルバイト的仕事をやったとしても収入はたかが知れています。
いつしか蓄えも底をつき、日々の生活費にも事欠くようになるのは時間の問題です。急場をしのぐため、軽い気持ちで借金をしようものなら、もう身の破滅、奈落の底へ真ッさかさまです。住居を取られ、ホームレスになるのはいとも簡単なことなのです。
そして、恐ろしいことに、いったん路上生活に転落すると、一般社会への復帰が極めて困難になります。
生活保護を求めて福祉事務所を訪ねたとしても、病気やケガで働けないわけではないから「仕事を見つけてください」と言われて門前払いとなるようです。
また、一大決心をしてもう一度仕事をやり直そうとしても、住民票を持たない住所不定者を雇う会社はありません。
それから、親戚や友人、知人を頼ったとしてもこのご時世、誰もが自分たちのことで精一杯で、まして借金がらみで行方をくらませた者などに手助けをするほど甘くはありません。これが現実のようです。
そして、ホームレスの身でできることといったら危険な日雇い仕事、さもなくば廃品回収ぐらいなもので、そうしているうちに身体を壊し、時には精神状態も不安定になっていきます。
このように、ホームレスへの転落人生はアッという間です。またホームレスの方たちは、まともな社会生活のできない欠陥人間ではなく、普通の人なのです。誰でもホームレスになる可能性はあるのです。
そのホームレスの平均年齢は55.9歳、彼らの前職を調べてみると、正社員、会社経営者、自営業者の合計が全体の40%を占めており、リストラや倒産で転落する中高年が激増しています。
そうならないためには、この本を読む限り、以下の点に注意すべきだと思います。
(1)自分が他社で働けるような特殊なスキルや能力がないのであれば、会社にはどんなことがあってもしがみつくべき。
(2)50歳をすぎれば、仕事はない。40代でもかなり厳しい。
(3)会社が倒産するのであれば、早期退職制度で割増し退職金をもらって早めに退職し、再就職活動をできるだけ早くすべき。
(4)借金は禁物。
(5)家族や友人等は常日頃から大切にすべき。
この本は、かなりショッキングな内容ですが、他山の石となるよう我が家では息子にも読ませたいと思っています。一度は読むべき本だと思います。お勧めです。
<目次>
はじめに
CASE1 エリートビジネスマンの暗転
次長の誤算(52歳・元大手総合商社財務部次長)
外資系企業の光と影(49歳・元米国系投資銀行ファンドマネージャー)
ガード下の管理職(55歳・元大手鉄鋼メーカー副部長)
兜町けもの道(51歳・元準大手証券会社外務員)
不安だらけで生きている(56歳・元準大手ゼネコン営業部長)
CASE2 漂流するホワイトカラー
年を取るのが悪いのか(56歳・元中堅住宅メーカー営業所長)
バブル世代は不用品(38歳・元都市銀行勤務)
リストラ役がリストラされて(57歳・元自動車部品メーカー管理職)
CASE3 社長失格
ビルオーナーの転落(49歳・元ビルオーナー兼飲食店経営者)
脱サラ・起業したけれど(53歳・元大手デパート外商部副部長/ブティック経営者)
アルカイダの馬鹿野郎(55歳・元旅行代理店経営者)
CASE4 明日なき若者たち
多重債務の逃亡者(31歳・元大手金属メーカー勤務)
学歴・資格・特技なし(31歳・元電機部品加工会社勤務)
おわりに
ホームレス入門 ノブさんとの1週間
ホームレスに関する全国調査
ホームレスに対する行政の対応
ホームレスの主な収入源
ホームレスの気になる諸事情
面白かった本まとめ(2006年)
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<今日の独り言>
2歳9ヶ月の息子とスターバックスへ行きましたが、そこで知り合ったちょっと年上のお兄ちゃんと仲良くなり、一緒に部屋に入ったり外へ出たりと楽しく遊びました。帰る時には、そのお兄ちゃんがとことこやって来て、一緒に「バイバイ」して帰りました。子どもには子どものルールがあるようで、このように見知らぬ友だちと楽しく遊んだ後は、必ずバイバイするんですよね・・・^_^;)