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「となりの中国人 ~迷宮のヒトビト~(祐木亜子)」という本はオススメ!

2010年11月12日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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「となりの中国人 ~迷宮のヒトビト~(祐木亜子)」という本は、2007年に出版されたもので、2002年から2005年まで中国で過ごした筆者がその実体験から知りえた中国人観を綴ったものです。

漫画を交えながら、中国人の考え方等を分かりやすく説明してあります。

今後中国の方と仲良くするためにも、中国の文化や慣習、社会制度や国民性を理解するには良い本だと思います。

中国4000年の歴史を感じました。

とてもオススメです!


以下はこの本のポイントなどです。

・中国人の「食」への執着はすさまじかった。たとえ期限が差し迫った仕事があろうが、それを理由に食事を抜きはしない。また、彼らの机の引き出しには書類やファイルと一緒に、ひまわりの種やサトウキビなどのオヤツがわんさか入っている。そして小腹がすけば、おもむろに引き出しを開け、それらをボリボリ食べ始めるのだ。もちろん勤務時間中に!しかし、だからといって、「マナーを知らない」と目くじらをたてるのは逆効果。注意したところで、逆に反感を持たれるだけ。ではどうすればいいのか?一緒にボリボリ、バリバリやりながら仕事の話をしたり情報交換をしたりすればいいのだ。中国人は、自分が好きな中国のお菓子を喜んで食べてくれる外国人に不思議なほど親しみを抱く。怒鳴るよりもそのほうが、職場内の人間関係はずっとうまくいく。人間関係がよければ仕事もスームズに運ぶというもの。中国人と一緒に仕事をするからには、まずは「食」への認識の違いを理解することが大切だろう。

・飲食店で注文した料理がなかなか出てこなくても、日本人のように目くじらをたてて怒ることはない。店員に「早く持ってきてよ」とひと声かけるが、それはのんびり構えたものだ。また友人が待ち合わせ時間に30分程度遅れてきたくらいで中国人は怒ったりしない。遅れてくるにはわけがある、仕事がスケジュールどおりに進まないのには理由がある。焦ってイライラしたって解決しないのだから、どっしり構えていようじゃないか。こう考えるのが中国人なのだ。「慢慢来(まんまんらい)」これは「焦らずゆっくりやりましょう」の意味だが、せっかちで短気な私を諭すために、中国人の友人がよく言っていた言葉だ。中国ではあまりにスケジュール至上主義を貫いていると、交渉相手との関係が悪くなってしまったり、逆に不必要な出費を強いられることになったりする。

・大切なのは、転んでもタダでは起きないこと。「中国人だから仕方ない」と諦めたら負け。彼らと納得いくまで”喧嘩”をすることだ。ここでいう”喧嘩”とは取っ組み合いのそれではなく、己の主張するところをきっちり相手に伝え、ねばっこく交渉することを指す。中国には、「喧嘩をしなければいい友達にはなれない」「不打不成交」という言葉があるが、それはビジネスでも同じだ。中国人は、中国ビジネスの世界では百戦錬磨。彼らとビジネス上のよき戦友になるには、まず、喧嘩をしながら彼らの複雑な思考回路を学び、同じ土俵で戦う土台をつくることが大切だ。こお積み重ねにより、初めて中国人相手のビジネス戦略を立てることが可能になるのである。

・中国人は、残業をする人は、勤務中に仕事を終わらせられない無能な人間であり、死ぬほど働いて体調を崩すなど自慢話どころか自己管理すらできない愚かな人間だと思っている。就業時間中は一生懸命働き、定時になるとさっさと仕事を切り上げ帰宅し家族団らんを楽しむ。これが中国人のビジネススタイルだ。働いた時間の長さや努力なんて関係ない。仕事は結果がすべてだと中国人は考えている。

・中国人の場合、人の第一印象の判断基準は意外にはっきりしている。上海で仕事をしていたとき、一緒に人事面接を担当していた中国人の同僚たちが見ていたのは「笑顔」と「眼」だった。まず彼らは、つくり笑顔かそうでないかをチェックする。つくり笑顔の人間は、何かを隠そうとしていたり、他人の親切心がわからない人間が多いと彼らは言う。また、顔は笑っているのに眼が笑わない人は、人間的に問題がある場合が多いので要注意らしい。その次が眼だ。彼らは、「眼には人間性が出る」と考えている。いくら外見や容姿が良くても、眼が落ち着きなく動く人間は自信がない証拠だ。また、眼に輝きがない人間は、積極性や向上心に欠ける人間が多いから、採用してはならないと主張していた。「中国人の人間観察力を侮ってはいけませんよ。私たちは、初対面の人間dも3分も話をすれば、その人の人間性が8割がたわかります」とは中国人の友人談である。まったく恐れ入る。彼らは幼少のころから中国独特の複雑な人間関係の中でもまれながら育つからだろう。人を見る眼は並みの日本人の比ではない。彼らのこの能力を活用しない手はない。中国人の採用には信頼のおける中国人を使って面接させる。これは意外とオススメだ。

・中国では女性が働くことは常識であり、夫が家事や子育てをするのはごく当然のことと考えられている。だから中国人女性にとって、結婚や出産は仕事を続けていくうえでまったく障害にならないのだ。

・中国人は謝罪を非常に重く捉えているのだ。ある中国人の友人に言わせると、中国人が謝罪するのは本当に自分が人として許されざる罪を犯したと感じたときのみであり、仕事上でミスをした、会社に遅刻した程度のことでいちいち謝罪などしないそうだ。両国のこうした違いを認識していれば、無駄な争いも避けられるだろう。

・入口から1番遠い円卓の真ん中にホストのトップ、その右隣にゲストのトップ、左隣にゲストの2番手が座る。ホストの2番手はホストのトップの対面に座る。あとは、ホストとゲストが隣同士になるよう席次を組めばいい。次は宴会の席でのマナーだが、ホストは食事の前に、ゲストのトップから順にお酒をついでまわり、お越しいただいたことへの感謝の気持ちを伝える。そして料理が運ばれてくれば、「乾杯」の音頭を取ってゲストに酒や料理を勧めることを忘れてはならない。料理が出揃えば、ホストのトップはゲストへお礼をこめた挨拶をする。その後、また同じようにゲストへ酒をついでまわる。そして最後は皆で「乾杯」をし、ようやく場がお開きとなるのだ。でもまだ気は抜けない。最後のお見送りが残っている。ホストは店の出口でゲストへ感謝の言葉をかけながら握手をし見送る。人数が少ない場合は、タクシーで送る気遣いも必要だろう。

・中国では「人造美女コンテスト」なる整形美女大会が開かれるほど、整形への社会的理解がある。また、中国人は、術後の顔がモトの顔より変わっていると大喜びし、あまり変化がないと、医者に文句を言う人が多いのだが、整形の事実をオープンにすることに、少しも羞恥心がない。これは、術後、顔がガラリと変わってしまうような、あからさまな整形を嫌がる日本人が多いのとは対照的だ。「老い」を恐れ、飽くなきまでに「美」を追求する中国の女性たち。そんな話を聞けば、中国で「美容」が、不動産、乗用車、電子機器、観光に次ぐ第5の消費産業と言われるのにも納得がいく。

・縁起のいい数字といえば、「8」や「6」がそうだ。「8」は「発財(財を成す)」、「6」は「順利(順調)」と発音が類似しているから。車のナンバーで「8888」などには、数万元の値がつくほど大人気だ。そして、日本人が嫌がる「4」だが、中国では扱いが少し複雑だ。たとえば「死」に通じるため、車のナンバーに使うのは嫌がられるが、一般的には縁起のいい数字と考えられている。おもしろいのは、日本では嫌われる「9」が、中国では長寿を意味する「長久」の「久」と発音が同じであるため、縁起がいいとされること。さらに彼らの縁起かつぎは数字だけに留まらない。それは色や食べ物、動物など幅広いものに及ぶ。たとえば、赤色は喜びを、黄色や金色は富を象徴する縁起のいい色と考えるのもそうだ。また、結婚式に「梨子(梨)」を贈るのは、「離(別れ)」に通じるのでタブーとされている。一方で、「魚」は「余(余裕)」に通じ、裕福な生活の象徴とされるため、宴会や結婚式のメニューに魚料理は欠かせない。

・中国ではペットボトルの緑茶や烏龍茶にまで砂糖が入っているのだ。日本では、お茶は「砂糖なし」が当たり前だが、中国では、「有糖」または「低糖」と「無糖」があり、上海っ子は迷わず「有糖」「低糖」を選ぶ。理由を聞くと、甘いほうがおいしいし、お得感があるからだという。

・中国では飲み終わっていないのに酒をつぎ足すのはマナー違反。また、中国には「茶七、飯八、酒十分」という言葉があるそうだが、酒はコップ一杯並々と注ぐのが礼儀らしい。

・「公安局や政府機関に「身内」同然の親友がいたら、この件は、十中八九発生しなかったこととして処理されるはずだろう」と。驚くことなかれ。実際そのとおりなのだ。中国では、権限を有する人脈をいかに多く有するかが事の命運を分ける。中国社会でうまく世渡りするためには、この「身内づくり」は絶対欠かせないことなのだ。

・中国人の家庭はかなり違う。友人や同僚を招き、一緒に食事をしたりマージャンをしたりして遊ぶなどしょっちゅう。ときにはアポなしでやってくる友人もいるのだが、そんなときも、にこやかに迎え入れ、料理やお酒、茶菓子や果物を勧める。また話の内容もスゴイ。ビジネスの相談から子どもの教育や夫婦間の問題など、相当きわどい話題やプライベートなことまでごく普通に相談し合う。聞けば、こうした突撃訪問は中国ではごく当たり前のことらしい。友人が自分を訪ねてきてくれているのに、料理の一皿、酒の一杯も振舞わずに帰すなど無粋なことはできないし、それは失礼にあたるという。どうやら中国人にとって「家」とはプライベートな空間であると同時に、友人や知人などの他人との関係を深める社交の場でもあるようだ。

<目次>
プロローグ
ビジネス編
 1 「職」より「食」
 2 どんでん返しは当たり前
 3 外ヅラは美しく飾るもの
 4 「メンツ」は何よりも大事
 5 弁才ある人こそ男前
 6 「真面目で誠実」もウリいはならない
 7 急いては事を仕損じる
 8 酒の席で人品判断
 9 笑顔と眼力で人物判断
10 結婚や出産では仕事を辞められない
11 そんなことでは謝りません
12 仕事はスッピン勝負
13 残業するなんておバカさんよね~
 コラム ホストの心得
お国柄・慣習比較編
 1 公開夫婦喧嘩は当たり前
 2 目指すは高学歴&高収入
 3 「カネ」は「幸福感」の絶対尺度
 4 タダじゃ、サービスしないわ
 5 死よりも怖い「老い」
 6 海外でルンルン買おう
 7 縁起かつぎが大好き
 8 超ド級のお国自慢
 9 60歳からハッピーライフ
10 カワイイのは我が子と人妻
11 夢は一国一城の主
12 上海人は「甘い」ものが好き?
13 盗人ちゃいますぜ!
 コラム 「およばれ」のマナー
人づき合い編
 1 役にたってこそ「友人」
 2 お礼や遠慮は水臭い
 3 「身内づくり」がモノをいう
 4 家は社交の場
 5 挨拶やお礼は形式より気持ちが大切
 6 公平&公正が原則
 7 男はツライよ
 8 以言伝心
 9 友達もネットでゲット
10 亭主元気で留守がいい
 コラム 正装はご法度
番外編
 1 日本のファッション大好き娘
 2 食事で10歳若返る!?
 3 マンション買ってウハウハ生活
 4 子どもは国の宝
エピローグ

面白かった本まとめ(2010年上半期)

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