<金曜は本の紹介>
「カンブリア宮殿 村上龍×経済人2」の購入はコチラ
今回は「カンブリア宮殿」というテレビ番組をまとめた本のPart2です。
前回の紹介はコチラになります。
この本も含蓄のある経営者等の言葉が散りばめられていて、とてもオススメです。
以下は、この本のポイントなどです。
・仕事をする上では、3つの喜びがあると思うんです。発見の喜び、創造の喜び、それから上達の喜び。勉強でもそうですが、特に発見の喜びというのはすごく大きい。だから優秀な上司は、部下に発見の喜びを教えるけど、ダメな人間ほどそれを失わせてしまうんです。
・こういう判断に迷った時、僕はなるべく長期的に考えて、イメージとしては3年後とか5年後の自分から今を眺めるようにするんですよ。そうすると、リアルタイムでは「こっちのほうが楽だな」と思うのとは違う選択を要求する未来の自分がいる、という感じがするんです。どちらかというとそのほうが間違いが少ない。
・僕もいろいろなケースを見ていて、組織がダメになる、破綻するというのは、基本的には内部崩壊ですよ。ダメになった場合、外圧であるとか、あれが原因これが原因と捉えてしまうけども、それはきっかけにすぎない。結局自分がダメと思ったからダメになったのです。
・やはり基本的に学習能力があるかないかというポテンシャルは見ます。だから学歴よりも学ぶ力。あと僕らが期待するのは、やはり素直で建設的な、向上意欲の強い人。要は先輩たちが教え甲斐がある人。学んで向上したいという意欲はどうしても必要なことだと思います。
・みんな、自分の適性というのは自分の好き嫌いだと思っているじゃないですか。ところが、好き嫌いと才能とは別なんです。だから自分の今やっていることを全力でやっていると、たとえ嫌いだったことでも、他のやつよりできることはいっぱいある。目の前のことに全力を発揮し続けている限り、必ず周りの人はそれなりの評価はしてくれると思うんですよ。
・利益率を上げようと思ったら、いろいろなことをしなければいけませんが、やはり無駄をなくすのが一番です。だから例えば食材を捨てない。鳥なんかは一羽買っちゃうんです。鳥はモモが一番おいしいので、それは地鶏屋で使う。胸の部分は多少柔らかいので、スパゲティに入れて使おう、と。他のものは全部、出汁を使うようにしよう、とか。大根なんかも一本買いますよね。そうすると葉っぱがついてくるじゃないですか。その葉っぱを塩漬けにしてお出しすると、これもお客様に喜ばれる。捨てるものだってちゃんと加工して使えばいいじゃないですか。
・お店のパートだって、スキルが上がれば4人いるところを3人でできるわけです。できない子が4人いるより、できる子3人のほうがお客様には満足していただける。だったら4人分の給料を3人で分け合えばいいじゃないですか。別にヒューマニズムの立場からではなく、経済的合理性の側からいっても長期雇用のほうがいいということですね。
・逃げないことですよね。置かれた環境で一生懸命やり続けること。ごくごく基本的なことだと思います。続けていればいろいろなことがわかってきますし、一生懸命やっているといろいろなことが見えてきます。
・嫌なものはやめたほうがいいんじゃない、という簡単なことです。ただその一番の基本は、「あなたは本当に嫌だと思うほどやってみたのか」ということです。フィーリングで、「何となく面白くないな、この仕事」と思っているだけで、実は一度も本気でそれをやったことがない、というのが多いんですよ。食わず嫌いみたいなものです。だから一度、真剣にその仕事をやってみて、どうしてもその仕事は向かない、こんな仕事をして人生がもったいないと感じた時は、思い切ってパッとやめなさい。
・ですから何をしても面白くない人は死んだほうがいい(笑)。でも、もったいないでしょう。一回性という複雑性の考え方があるのですが、この瞬間というのはこの1回限りで、100億円積んでも1千億円積んでも一秒後ろへは戻れない。しかし自分には必ず未来がある。そうだとしたら、ご飯を食べるなら本当に一生懸命食べる、仕事をするなら一生懸命仕事をする、遊ぶなら一生懸命に遊ぶ。それによって1秒先の未来が見えてくる。
・借金について謝って歩いたことが私の原点になっているんですよ。ほとんどのところから「おたくが何をしても返せるわけがないんだから、もう来なくてもいい」と言われた中で、ある大阪の業者さんが、「計算してみたら、あなたの代になってから売掛金がだいぶ減っていた。あなたも3代目の社長でずいぶん苦労をしただろう。せっかく大阪まで来たんだから、おいしいものでも食べて、ホテルに泊って帰りなさい」なんてお金を出してくれた。殴られても仕方ないところで、本当に温かい思いをしました。名古屋では「君が一生懸命やっていたのは見ていたから、また事業を興す時は声をかけてくれよ」なんて言っていただいた。借金のせいで、自殺したほうが楽だと思うくらい悩んでいたんですが、それを脱して謝って歩いたことが原点になっています。
・業界の常識を変えるのは、異業種からの参入者だけじゃないかと思うんです。業界に首までどっぷりつかっている人は、その常識の中に埋没してしまっているので、新しいことが見えないんですよ。その常識の壁を打ち破ると、その先にものすごく面白いことや、ビジネスチャンスがいっぱい見えてきますよね。
・ご本人は「好奇心」だと言われた。つまり興味を示すものと出会ったら「まずやってみる」ということだ。できるかできないかではなく、やるかやらないかだというのは才能に関するわたしの持論で、考えてみれば当然のことだが、「実際にやった人」しか成功しない。できるかできないかをずっと考え、リスクとコストに逡巡する人は、失敗もしないが、絶対に成功できない。そして、人生を振り返るときに「あのとき実行していたらどうなっていただろうと」繰り返し自問し、最悪の場合は後悔に苛まれる。後悔をともなう人生は、失敗した人生より恐ろしい。
・そういう追い詰められた状況のほうが、いろいろな改革やクリエイティブなことはできると思うんです。恵まれた中でそれをやれるのはたいした方だと思いますが、追い込まれてたまたま成功するケースも多いのではないか。
<目次>
まえがき
Ⅰ安全でおいしい食
田中邦彦 くらコーポレーション社長
伊勢彦信 イセグループ会長
安倍修二 吉野家ホールディングス社長
大林豁史 日本レストランシステム会長
Ⅱ新しい技術と価値
篠原欣子 テンプスタッフ社長
中村義一 三鷹光器会長
堀場雅夫 堀場製作所最高顧問
佐々木道夫 キーエンス社長
村上憲郎 グーグル米本社副社長兼日本法人社長
石原恒和 株式会社ポケモン社長
Ⅲ挫折からの挑戦
出井伸之 元ソニー最高顧問
池森賢二 ファンケル名誉会長
川鍋一朗 日本交通社長
飯塚克美 バイ・デザイン社長
Ⅳ伝統からの脱却
小仲正久 日本香堂会長
鈴木敬一 築地魚市場社長
工藤恭孝 ジュンク堂書店社長
高木 剛 連合会長
Ⅴ危機感をキープするメジャー企業
木瀬照雄 TOTO社長
加藤壹康 キリンホールディングス社長
高須武男 バンダイナムコホールディングス社長
新浪剛史 ローソン社長・CEO
小林 豊 小林製薬社長
あとがき
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「カンブリア宮殿 村上龍×経済人 社長の金言」の購入はコチラ
面白かった本まとめ(2008年)
<今日の独り言>
5歳の息子が、いつもチャレンジしている巨大な石登りをついにできるようになりました!日々成長ですね^_^) 友だちはできるのに、自分ができないのは悔しかったようです。
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今回は「カンブリア宮殿」というテレビ番組をまとめた本のPart2です。
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この本も含蓄のある経営者等の言葉が散りばめられていて、とてもオススメです。
以下は、この本のポイントなどです。
・仕事をする上では、3つの喜びがあると思うんです。発見の喜び、創造の喜び、それから上達の喜び。勉強でもそうですが、特に発見の喜びというのはすごく大きい。だから優秀な上司は、部下に発見の喜びを教えるけど、ダメな人間ほどそれを失わせてしまうんです。
・こういう判断に迷った時、僕はなるべく長期的に考えて、イメージとしては3年後とか5年後の自分から今を眺めるようにするんですよ。そうすると、リアルタイムでは「こっちのほうが楽だな」と思うのとは違う選択を要求する未来の自分がいる、という感じがするんです。どちらかというとそのほうが間違いが少ない。
・僕もいろいろなケースを見ていて、組織がダメになる、破綻するというのは、基本的には内部崩壊ですよ。ダメになった場合、外圧であるとか、あれが原因これが原因と捉えてしまうけども、それはきっかけにすぎない。結局自分がダメと思ったからダメになったのです。
・やはり基本的に学習能力があるかないかというポテンシャルは見ます。だから学歴よりも学ぶ力。あと僕らが期待するのは、やはり素直で建設的な、向上意欲の強い人。要は先輩たちが教え甲斐がある人。学んで向上したいという意欲はどうしても必要なことだと思います。
・みんな、自分の適性というのは自分の好き嫌いだと思っているじゃないですか。ところが、好き嫌いと才能とは別なんです。だから自分の今やっていることを全力でやっていると、たとえ嫌いだったことでも、他のやつよりできることはいっぱいある。目の前のことに全力を発揮し続けている限り、必ず周りの人はそれなりの評価はしてくれると思うんですよ。
・利益率を上げようと思ったら、いろいろなことをしなければいけませんが、やはり無駄をなくすのが一番です。だから例えば食材を捨てない。鳥なんかは一羽買っちゃうんです。鳥はモモが一番おいしいので、それは地鶏屋で使う。胸の部分は多少柔らかいので、スパゲティに入れて使おう、と。他のものは全部、出汁を使うようにしよう、とか。大根なんかも一本買いますよね。そうすると葉っぱがついてくるじゃないですか。その葉っぱを塩漬けにしてお出しすると、これもお客様に喜ばれる。捨てるものだってちゃんと加工して使えばいいじゃないですか。
・お店のパートだって、スキルが上がれば4人いるところを3人でできるわけです。できない子が4人いるより、できる子3人のほうがお客様には満足していただける。だったら4人分の給料を3人で分け合えばいいじゃないですか。別にヒューマニズムの立場からではなく、経済的合理性の側からいっても長期雇用のほうがいいということですね。
・逃げないことですよね。置かれた環境で一生懸命やり続けること。ごくごく基本的なことだと思います。続けていればいろいろなことがわかってきますし、一生懸命やっているといろいろなことが見えてきます。
・嫌なものはやめたほうがいいんじゃない、という簡単なことです。ただその一番の基本は、「あなたは本当に嫌だと思うほどやってみたのか」ということです。フィーリングで、「何となく面白くないな、この仕事」と思っているだけで、実は一度も本気でそれをやったことがない、というのが多いんですよ。食わず嫌いみたいなものです。だから一度、真剣にその仕事をやってみて、どうしてもその仕事は向かない、こんな仕事をして人生がもったいないと感じた時は、思い切ってパッとやめなさい。
・ですから何をしても面白くない人は死んだほうがいい(笑)。でも、もったいないでしょう。一回性という複雑性の考え方があるのですが、この瞬間というのはこの1回限りで、100億円積んでも1千億円積んでも一秒後ろへは戻れない。しかし自分には必ず未来がある。そうだとしたら、ご飯を食べるなら本当に一生懸命食べる、仕事をするなら一生懸命仕事をする、遊ぶなら一生懸命に遊ぶ。それによって1秒先の未来が見えてくる。
・借金について謝って歩いたことが私の原点になっているんですよ。ほとんどのところから「おたくが何をしても返せるわけがないんだから、もう来なくてもいい」と言われた中で、ある大阪の業者さんが、「計算してみたら、あなたの代になってから売掛金がだいぶ減っていた。あなたも3代目の社長でずいぶん苦労をしただろう。せっかく大阪まで来たんだから、おいしいものでも食べて、ホテルに泊って帰りなさい」なんてお金を出してくれた。殴られても仕方ないところで、本当に温かい思いをしました。名古屋では「君が一生懸命やっていたのは見ていたから、また事業を興す時は声をかけてくれよ」なんて言っていただいた。借金のせいで、自殺したほうが楽だと思うくらい悩んでいたんですが、それを脱して謝って歩いたことが原点になっています。
・業界の常識を変えるのは、異業種からの参入者だけじゃないかと思うんです。業界に首までどっぷりつかっている人は、その常識の中に埋没してしまっているので、新しいことが見えないんですよ。その常識の壁を打ち破ると、その先にものすごく面白いことや、ビジネスチャンスがいっぱい見えてきますよね。
・ご本人は「好奇心」だと言われた。つまり興味を示すものと出会ったら「まずやってみる」ということだ。できるかできないかではなく、やるかやらないかだというのは才能に関するわたしの持論で、考えてみれば当然のことだが、「実際にやった人」しか成功しない。できるかできないかをずっと考え、リスクとコストに逡巡する人は、失敗もしないが、絶対に成功できない。そして、人生を振り返るときに「あのとき実行していたらどうなっていただろうと」繰り返し自問し、最悪の場合は後悔に苛まれる。後悔をともなう人生は、失敗した人生より恐ろしい。
・そういう追い詰められた状況のほうが、いろいろな改革やクリエイティブなことはできると思うんです。恵まれた中でそれをやれるのはたいした方だと思いますが、追い込まれてたまたま成功するケースも多いのではないか。
<目次>
まえがき
Ⅰ安全でおいしい食
田中邦彦 くらコーポレーション社長
伊勢彦信 イセグループ会長
安倍修二 吉野家ホールディングス社長
大林豁史 日本レストランシステム会長
Ⅱ新しい技術と価値
篠原欣子 テンプスタッフ社長
中村義一 三鷹光器会長
堀場雅夫 堀場製作所最高顧問
佐々木道夫 キーエンス社長
村上憲郎 グーグル米本社副社長兼日本法人社長
石原恒和 株式会社ポケモン社長
Ⅲ挫折からの挑戦
出井伸之 元ソニー最高顧問
池森賢二 ファンケル名誉会長
川鍋一朗 日本交通社長
飯塚克美 バイ・デザイン社長
Ⅳ伝統からの脱却
小仲正久 日本香堂会長
鈴木敬一 築地魚市場社長
工藤恭孝 ジュンク堂書店社長
高木 剛 連合会長
Ⅴ危機感をキープするメジャー企業
木瀬照雄 TOTO社長
加藤壹康 キリンホールディングス社長
高須武男 バンダイナムコホールディングス社長
新浪剛史 ローソン社長・CEO
小林 豊 小林製薬社長
あとがき
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面白かった本まとめ(2008年)
<今日の独り言>
5歳の息子が、いつもチャレンジしている巨大な石登りをついにできるようになりました!日々成長ですね^_^) 友だちはできるのに、自分ができないのは悔しかったようです。