<金曜は本の紹介>
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この本は、約30万例以上の胃腸を診てきた胃腸内視鏡外科医の新谷弘実さんが、その経験を活かして、健康法について書いた本です。
新谷弘実さんは、1935年福岡県生まれで、渡米して、現在ニューヨーク在住で、アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授およびベス・イスラエル病院内視鏡部長で、この分野の世界的権威のようです。
その膨大な臨床結果から、「健康な人の胃腸は美しく、不健康な人の胃腸は美しくない」ということを教えられたとのことです。そして、その胃相、腸相にもっとも大きな影響を与えるのは、食歴と生活習慣とのことです。
そして、健康で長生きする方法は、ミラクル・エンザイムを消耗しない生活を送ることとのことです。エンザイムとは酵素のことで、ミラクル・エンザイムとは、人間の体内にある5千種以上のエンザイムの原型となるものとのことです。
また、本書で紹介されている「新谷食事健康法」が「ガン再発率ゼロ%」という結果には驚きます。そして、一般的に健康によいといわれているものが、実は健康に害を及ぼすものということにも驚きました。
以下は、胃相・腸相を悪くする間違った健康法とのことです。
・腸のために毎日ヨーグルトを食べるようにしている→腸相が悪くなる
・カルシウム不足にならないよう、毎日牛乳を飲んでいる→骨粗しょう症になる
・果物は太りやすいので控え、ビタミンはサプリメントでとるようにしている
・太りすぎないよう、ごはんやパンなど炭水化物はなるべく控えるようにしている
・高タンパク低カロリーの食事を心がけている
・水分はカテキンの豊富な日本茶でとるようにしている→胃相が悪くなる
・水道水は残留塩素を抜くために、必ず一度沸騰させてから飲んでいる。
以下は、その他この本のポイントです。この本の内容は、自分でも思い当たる節が数多く、これらを守れば病気をせず、長生きできるのではないかと思います。目からウロコです!とてもオススメな本です!特にガンの方にはご一読をオススメ致します!
・動物性タンパクをたくさん食べると、人間の成長が速くなるということは事実です。しかし「成長」はある年齢を超えた時点で「老化」と呼ばれる現象に変わります。つまり、成長を速める動物食は、別の言い方をすれば、老化を速める食事ということになるのです。
・効果が早く現れる薬ほど毒性も強い。薬を選ぶ際には、効果の強い薬、即効性のある薬はそれだけ体に害になるということを忘れないでください。
・憩室やひだの間にたまった停滞便は毒素を発生し、その部分の細胞に遺伝子変化を起こさせポリープを作り出します。そしてポリープが成長し、ガン化していくのです。腸相の悪化は、大腸ガン、大腸ポリープ、憩室炎などさまざまな大腸の病気を起こすだけにとどまりいません。実際には腸相の悪い人の多くが子宮筋腫、高血圧、動脈硬化、心臓病、肥満、乳ガン、前立腺ガン、糖尿病などのいわゆる生活習慣病を発病しているのです。
・私は、抗ガン剤は猛毒以外の何ものでもないと思っているので、よほどのことがないかぎり使用しません。たとえば、大腸の外側のリンパ腺にガンが見つかったような場合でも、私は抗ガン剤は使いません。私の治療法は、まずガンに浸された部分を切除し、目に見えるガンが一応取り除けたら、あとはその患者さんがガンになった原因と思われるものを排除していきます。まずたばこやアルコールの習慣を断つことはもちろん、肉類、牛乳、乳製品も4、5年は完全にやめてもらいます。そして動物食を少量に抑えた新谷食事健康法を実践していただくとともに、毎日の生活に幸福感をもっていただけるよう精神面でのフォローもしていきます。こうしてガンが再発しないように体の免疫を高めていくのが、私の治療法です。
・よくかむということは、病人に限らず消化吸収をスムーズに行うためにとても大切なことです。とくに胃腸に問題のない人も、普段から30~50回はかむように心がけることをお勧めします。
・じつは、牛乳ほど消化の悪い食物はないといっても過言ではありません。牛乳に含まれるタンパク質の約8割を占める「カゼイン」は、胃に入るとすぐに固まってしまい、消化がとても悪いのです。また、市販の牛乳というのは、大切なエンザイムを含まないだけでなく、脂肪分は酸化し、タンパク質も高温のため変質しているという、ある意味で最悪の食物なのです。
・牛乳や乳製品の摂取はアレルギー体質をつくる可能性が高いことが明らかになっています。これは妊娠中の母親が牛乳を飲むと、子供にアトピーがでやすくなるという最近のアレルギー研究の結果とも一致しています。牛乳はさまざまなアレルギーだけではなく、子供が白血病や糖尿病などシリアスな病気を発症する原因となっているという研究論文がいくつも出ています。
・小エビや小魚、海藻類は腸内で消化された後、体に必要なカルシウムとミネラル分を吸収するので、体の仕組みに即したよい食物といえるのです。
・ヨーグルトを常食していると、腸相は悪くなっていきます。もしあなたがヨーグルトを常食しているなら、便やガスのにおいが強くなっているはずです。これは腸内環境が悪くなってきている証拠だと思ってください。くさいのは、毒素が腸内で発生しているからです。
・ガン患者の職歴を調べていくと、動物食(肉や魚、卵や牛乳など動物性の食物)をたくさんとっていたことがわかりました。しかも、早い年齢で発病している人ほど、早くから動物食(とくに肉、乳製品)を多く、そしてひんぱんにとっていたことがわかったのです。そして、どんなガンを発病した人も例外なく腸相が悪かったのです。なかでも女性なら乳ガン、男性なら前立腺ガンを発病した人の大腸に異常が発見される確率は、とても高いという臨床結果が出ています。
・トランス脂肪酸は、自然界には存在しないもので、悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らすほか、ガン、高血圧、心臓疾患の原因になるなど、さまざまな健康被害をもたらすことが報告されています。そしてこのトランス脂肪酸をもっとも多く含んでいるのがマーガリンなのです。マーガリンほど体に悪い油はないのです。
・油で調理したものは、酸化が非常に早く起こります。作ってから時間のたった揚げものは過酸化脂質の塊のようなものです。油はただでさえ体によくないのですから、調理してから時間のたった油ものはぜったいに口にしないようにしましょう。
・不飽和脂肪酸をとるなら、魚に含まれるものがもっとも安定しています。とくに、イワシやサバなどいわゆる青魚には、不飽和脂肪酸のなかでもDHAやEPAといった良質な脂肪酸がたくさん含まれています。DHAやEPAはマグロの目の奥の脂肪に多く含まれていることで話題になった脳の働きをよくする脂肪酸です。
・新谷食事健康法では、穀物と野菜中心の食事をし、肉、魚、乳製品、卵などの動物性の食物はなるべく少なく(全体の15%以下)するよう指導しています。穀物(雑穀、豆類を含む)を50%、野菜や果物を35~40%、動物食は10~15%とすること。
・牛や豚や鳥の体温は、人間よりも高い38.5~40℃。鶏の体温はそれよりもさらに高い41.5℃です。こうした人間よりも高い体温の動物の脂は、その温度でもっとも安定した状態にあるということです。つまり、それよりも体温の低い人間の体内に入ったときには、ベタッと固まってしまう。この油のベタつきが、血液をドロドロにしてしまうのです。動物食は、できるだけ人間よりも体温の低い動物である魚でとるようにすること。
・精製されていない穀物には、体に良い栄養素がぎっしりと詰まっています。タンパク質、炭水化物、脂肪、食物繊維、そのほかにもビタミンB1やビタミンE、それに鉄やリンなどのミネラルといった数多くの大事な微量栄養素がバランスよく入っています。白米はどれほどよいものでも玄米と比べると、栄養素は玄米の4分の1ほどしかありません。とくに胚芽部分にはさまざまな栄養素がいっぱい詰まっていますから、精米するときは最悪でも胚芽米にとどめていただきたいと思います。精製していない穀類がよいのは麦の場合も同じです。小麦も精製すると、栄養素は激減します。パンやパスタなどを楽しむときには、全粒小麦粉を使ったものを選ぶといいでしょう。
・人間の場合、肉(動物食)を食べるための犬歯が1なのに対し、植物を食べる歯は、門歯の2、臼歯の5を足した7あるということです。この7対1という歯の割合を、そのまま植物食と動物食のバランスに当てはめたのが、植物食を85%、動物食を15%という食事バランスなのです。
・健康を守るためには、食事だけではなく、意識的に「体に悪い習慣」を排除していく必要があります。その代表が「酒」と「たばこ」です。この2つが最悪なものといえる最大の理由は、習慣性が強く、毎日飲まず(吸わず)にはいられなくなることが多いからです。
・睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に断続的に無呼吸を繰り返す疾患ですが、このなかでもっとも患者数の多い「閉塞型」睡眠時無呼吸症候群をかんたんに治す方法は、睡眠の4~5時間前から、胃に何も入れないことです。胃をからっぽにしてから寝るようにするということです。
・食事に限らず、夜寝る前に胃にものを入れるというのは「悪い習慣」です。「寝酒」を習慣にしている人がいますが、これも危険です。夜明けに心臓麻痺や心筋梗塞で亡くなる人が多いのは、夜遅くに飲食したために逆流が起こり、それによって気道をふさぎ、無呼吸を招き、血液中の酸素濃度が低下し、心筋が酸欠で壊死してしまうのが原因なのです。
・夜、どうしてもおなかがすいて耐えられないという人は、フレッシュでエンザイムをいっぱい含んだ果物を少し食べるようにするといいでしょう。エンザイムを含んだ果物は非常に消化がよく、だいたい30~40分程度で胃から腸へ移動します。
・私が毎日実践しているよい習慣の1つに、食事の1時間前に500cc程度の水を飲むということがあります。成人であれば、最低でも1日に1500~2000cc、高齢者でも最低1000ccは飲むことをお勧めします。夜寝る前の水分摂取は逆流を防ぐためにも避けなければなりません。水の補給は、寝起きと食事の1時間前に行うのがもっとも理想的な方法と考えられます。
・人間の体にとっては、水分は水でとることがとても大切です。なぜなら、お茶類、コーヒー、炭酸飲料、ビールなどの水ではない飲料は、多飲すると血液中に水分を補うどころか、逆に脱水を起こす原因になってしまうからです。これらの飲料に含まれる糖分やカフェイン、アルコール、添加物などは細胞や血液から水分を奪い、血をドロドロにしてしまいます。
・水を飲むポイントは、体温よりも低い温度の水を飲むということです。実験では、20℃前後の冷水がカロリーの消費量を増すことができるという結果が出ています。
・私は毎日たくさんの量のフルーツを食べますが、フルーツは食べたいだけ食べていいというのが私の考えです。ただし、食事の30分前に食べることは忘れないで下さい。
・私は昼食の後に、20~30分程度の昼寝をするのを習慣としていますが、このほかにも疲れを感じたときなど、こまめに5分程度の仮眠をとることを心がけています。疲労や眠気を引きずったまま仕事を続けていても能率はあがりません。5分でも10分でも休むとリカバリーはとても早くすみます。
・運動の目安を述べるとすれば、理想的なのは、毎日、自分のペースで3~4キロぐらいの距離を歩くことです。それともう1つは、暇さえあれば目をつぶって深呼吸することです。
<目次>
プロローグ 病気にならないで長く生きる方法がある
第1章 常識を信じていると危ない!
40年間、私が死亡診断書を書かなかった理由
元気な100歳になる方法
流行の健康法にはウソがいっぱい
肉を食べてもスタミナはつかない
胃相と腸相が教えてくれること
アメリカ人の腸と日本人の腸は何が違うか
日本人の胃ガン発生率はアメリカ人の10倍
胃薬を飲めば飲むほど胃は悪くなる
薬はすべて基本的に「毒」である
本当のことは体に聞かないとわからない
健康のカギは「エンザイム」の量だった
すべては「ミラクル・エンザイム」で説明できる
抗ガン剤でガンが治らないのはなぜ?
食の常識を信じていると命が危ない
牛乳を飲みすぎると骨鬆症になる
「ヨーグルト神話」に疑問を感じるこれだけの理由
第2章 太く長く生きるための食べ方
あなたはあなたが何を食べているかで決まる
新谷食事健康法でガンが再発しない理由
とにかくエンザイムの多い食べ物を食べなさい
錆びたものを食べていると、体も錆びる
マーガリンほど体に悪い油はない
日本人の体に油ものは適さない
必須脂肪酸の上手な摂取法とは?
市販の牛乳は「錆びた脂」ともいえる
牛の乳は本来、子牛のための飲み物である
人間より体温の高い動物の肉は血を汚す
「赤身の魚」は新鮮なうちに食べるのがコツ
植物性85%、動物性15%が理想の食事
白米は死んだ食べ物である
人間の歯の数はなぜ32本なのか?
「よくかむ」「腹8分目」が健康によい理由
肉食動物はなぜ草食動物を食べるのか?
まずいものを食べていては健康になれない
第3章 この習慣が健康な体をつくる
病気の大半は遺伝よりも習慣に原因がある
習慣は遺伝子を書き換える
「酒」と「たばこ」は最悪の生活習慣である
睡眠時無呼吸症候群はこの習慣で治る
食事の1時間前に水を飲みなさい
水はミラクル・エンザイムのよきパートナー
還元力の強い水こそ「よい水」の条件
やせたい人は「よい水」をたくさんとろう
エンザイムを補えば、食べすぎはなくなる
便通がよくなる画期的な方法
ミラクル・エンザイムの消耗を防ぐ生活習慣とは?
こまめに5分の仮眠をとる
運動の「しすぎ」は100害あって一利なし
チャップリンが73歳で子供をつくれたワケ
整理がなくなってからが、本当のハッピーセックス
第4章「命のシナリオ」に耳を傾ける
命には寿命をまっとうできる仕組みがある
臓器別医学は医者をダメにする
「今夜の焼き肉」より「10年後の健康」を選べ!
人間が生きていけるのは微生物のおかげ
善玉菌が増えやすい腸内環境を整える
人間の体と土地は切っても切れない関係
農薬を使った作物に生命エネルギーはない
「愛」は免疫力を活性化させる
すべては「命のシナリオ」に書き込まれている
あとがき エントロピーからシントロピーへ
面白かった本まとめ(2006年)
面白かった本まとめ(~2006年)
<今日の独り言>
3歳4ヶ月の息子はテレビのリモコンを覚えるのが早いですね。もうすっかり録画したものを見れるようになっています^_^;)