おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

貴ノ花

2005年05月30日 | Weblog
大相撲の二子山親方が亡くなった。おぢの世代にとっては、貴ノ花の方がしっくりする。相撲ファンではないが、年齢が近いせいか、ショックもある。週刊現代、週刊文春は、かなり前から危篤状態を伝えておった。兄は大横綱、息子二人も人気横綱、本人は大関止まりだったが、人気は凄かった。角界の良血サラブレッド。

だが後半生は、息子と女優の結婚問題に始まって、奥さんの不倫・離婚問題、息子兄弟の確執など「なんともまぁ」っていうほど週刊誌、ワイドショウーを賑わした。人間、なかなかうまくいかんもんです。

かつて、北海道出身の大関、横綱が角界を席巻した時代があった。あっちもこっちも「道産子のお相撲さん」の印象だった。農家にトラクターのない時代、子供も農業の重要な担い手だった。そんな時代、北海道はお相撲さんの大供給基地だった。いまはさっぱり見かけない。有力力士は外国人ばっかだ。

さもありなん、畑では、ベンツ並みの値段のエアコンつきトラクターが走り回り、農家は快適な環境で、鼻くそほじりながら作業しておる。農業にいそしむ方たちにとっては、良い時代になった。金持ちにもなった。とても良いことだ。良いことだが、ハングリー精神いっぱいのお相撲さんが出てくる環境はなくなった。

フランスのシラク大統領は、相撲ファンだという。日本の伝統文化を深く愛してくれてるんは、欧米文化人かも知らん。貴ノ花の死は、古き良き大相撲時代の終焉、とでも申せましょう。合掌。