おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

思い出の大通公園

2005年07月26日 | Weblog
大通公園はビアガーデンでにぎやかだ。
学生時代、おぢたちはこの都会のど真ん中を舞台に、いつも飲んだくれておった。

翌春、就職を控えた秋口だったろうか。
SとIとYとおぢの四人でススキノで飲んだ。
Iは教師になることが決まっておった。
Yも公務員。

みんな酔っていた、と思う。
「まもなく教師」のIは、当時ススキノにあった「四条食品」でなぜか塩辛を万引き。
で、酒かビールはしっかり買った。
あたり前だけど…
大通公園でそれを飲んで、さらにヘベレケになった。
Iは、万引きした塩辛を顔中に塗ったくって、なんだか叫んでおった。
アホじゃね。

「I!!泳げ!!」と誰が言った。
で、Iは「おぅ!」と叫んでみごとに泳いだ。
噴水でね。
顔中に塩辛つけたあんちゃんは、必死の形相でクロールした。
「これがまもなく教師。何かすげー!!」と妙に感心した。

同じくこれから公務員のYは、「オレ、こいつらとは関係ない」って顔で、かなり距離をとって冷ややかにしておった。
Yは公務員の鑑。

このときだったか、別のときだったか定かでないが、同じ大通公園は5丁目の「聖恩碑」前で、へべれけ状態だった。
聖恩碑は四面に獅子の顔があり、口から水が滴り、その下には鯉が泳いでおった。

そこにだれかが、飛び込んだか、落っこちたか。
で、次々飛び込んだ、と思う。
おぢも友人二人に捕まり、肩と足を持ち上げられ、投げ込まれる寸前であった。

こんときおぢは叫んだ。
「心臓弱いから、死ぬかも知らんっ!!」

と、すかさずSが水をすくって、ちょんちょんとおぢの胸あたりにつけた。
抵抗する気力はへなへなと失せた。
あんときの「へなへな感」は、いまでも忘れん。


※写真はひらふのお気に入り居酒屋「阿武茶」