不二家の株価が5日ぶりに上昇したそうだ。
日経は、「消費期限切れ原料使用が発覚する前の10日から前日までの下落率が18%に達しただけに、買い戻しが入った。『自力再建が難しくなれば、大株主の森永製菓など他社の支援が入る可能性がある』との報道も買い材料になったようだ。」
などとノー天気に言っておるけど、ゴールドマンサックスが空売りの買戻しに動いたってことじゃないの?
なんのことはない、一旦、利益を確定した、と考えるのが正しいと思うけどね。
大儲けしたわけじゃ。
つまりはあっと言う間に18%もの利益が転がり込んだということだね。
また下落するだろうから、さらに利益が膨らむ勘定じゃ。
元祖インサイダー、ロスチャイルドが大儲けしたのは、これじゃ。
ご承知かも知らんけど、大儲けはしたのは、ワーテルローの戦い。
ナポレオンが率いるフランス軍と、イギリス・オランダプロイセンを中心としたヨーロッパ連合軍との戦いだね。
当時、ロスチャイルド家はイギリスで銀行を営んでいた。
ナポレオンが勝利するとイギリス軍が敗北して、イギリス国債は大暴落じゃ。
一方、ナポレオンが敗北するとイギリス国債の価格が大暴騰する。
当時、ロンドンでは「ナポレオンが勝つ」と大方が思っておった。
しかし、実際の勝敗は誰も知らんかった。
そこに、各地に情報網を持っていたロスチャイルドに「ナポレオン敗北」の情報が入ってきた。
実はこの情報、イギリス政府より1日早かったのよ。
そしてロスチャイルドは取引所で、沈痛な顔を装っておった。
でもって、取引所見つめかけた人々は「こりゃ、ナポレオンが勝った」イギリス国債は売りだぁ!!
でもってロスチャイルドは追随するように莫大な売り注文を入れた。
市場はパニック、イギリス国債は二束三文で叩き売られた。
その時、一気に買いに出たのじゃ。
なにせ戦争の結果を知っておるのじゃ、国債が上がるのは百も承知二百もガッテンじゃ。
国債が二束三文になったところで安値で買い占めた。
その後、ようやく取引所に「ナポレオン敗北」のニュースが飛び込み、イギリス国債はバカスカ跳ね上がった。
ロスチャイルドはここで大儲けしたってわけじゃ。
ようするに情報なのよねぇ…
ロスチャイルドの場合は、情報をいち早く入手し、演技して大儲けしたけれど、今回のゴールドマンサックスは、市場で空売りが禁止されておる不二家株を「空売り目的で買い占めた」ってことが容易に想像できる。
いずれにせよ、いち早い情報の入手が儲けにつながる。
ナポレオンの時代はともかく、いまはこんなんはインサイダー取引として違法行為なのじゃ。
さぁ、どうするんだ、この国の司法は、そして東証は…